マンション買取

マンション買取でよくある詐欺とは?具体的な手法や対策をご紹介

マンション買取で詐欺があるって聞いたのですが、どういった事例があるのでしょうか?

といった悩みにお答えします。

本記事の内容

  • マンション買取の代表的な詐欺➀:地面師詐欺
  • マンション買取の代表的な詐欺➁:小切手詐欺
  • マンション買取で詐欺に遭わないためのポイント

「マンション買取で詐欺にあったらどうしよう…」そのような不安から買取を躊躇している方もいるでしょう。

不動産取引の詐欺や悪徳業者のニュースなど、心配になる情報を耳にする機会も多いものです。

高額な取引になるマンション売却で詐欺にあってしまうと、被害額も高額になります。

マンション売却で詐欺に遭わないようにするには、どのような詐欺があるのかを理解しておくことが大切です。

この記事では、マンション買取での代表的な2つの詐欺の手口と対策を分かりやすく解説します。

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マンション買取の代表的な詐欺➀:地面師詐欺

マンション買取の代表的な詐欺➀:地面師詐欺

マンション買取で代表的な詐欺として「地面師詐欺」があります。

大手不動産デベロッパーが地面師詐欺の被害に遭ったニュースを覚えている方も多いでしょう。

不動産詐欺の中でもよくあるケースが、この地面師詐欺なのです。

地面師詐欺とは

地面師詐欺とは、「地面師」と呼ばれる詐欺師や詐欺グループが不動産の所有者に成りすまして不動産を転売する詐欺です。

パスポートや印鑑証明などを偽造し、所有者に成りすまして不動産の登記を自分に勝手に書き換え、売却代金を受け取った後には姿をくらましてしまいます。

あるいは、本来の所有者に成りすまして売却するケースもあるでしょう。

不動産取引では、取引時に詐欺であることを知らなければ、取引を取り消せません。

そのため、成りすまされた所有者は登記を書き換えられると不動産を取り返すことが難しくなるのです。

もちろん詐欺のため、購入者に登記抹消を請求できますが、手間や費用がかかります。

また、購入者側も登記簿上の所有者から購入したと言っても、所有者が地面師である場合は登記自体が無効になり、所有権を手に入れられません。

本来の所有者が登記を元に戻すように請求すれば、戻さなければならないため、お金だけ払って所有権を手に入れられないという事態になるのです。

マンション買取における地面師詐欺の流れ

マンション買取の場合での地面師詐欺の手口は次のようになるでしょう。

  • 買取業者に成りすました地面師と買取契約を締結
  • 代金を受け取る前に登記移転(所有権変更)を行われる
  • マンションを第三者に売却される

この場合、マンションの買取金額は手元に入ってこないうえに、マンションも第三者に渡ってしまうのです。

対策:登記と決済は同時に行おう

マンション買取で地面師詐欺に遭う原因の一つが、決済よりも先に登記移転してしまうことにあります。

通常の買取の場合、買取代金の支払いと登記移転は同日に行われます。

しかし、地面師の場合は何かしらの理由をつけて登記移転を先にするよう仕掛けてくるのです。

登記移転には印鑑証明が必要ですが、通常のスケージュールではありえないようなタイミングで印鑑証明を求めてくる場合は注意しなければなりません。

マンション買取はそう経験するものではないため、どのような書類がどのタイミングで必要なのかを知らない方も多いでしょう。

そのため、要求されると不審に感じることなく書類を渡してしまい詐欺に遭うケースも珍しくありません。

本来、印鑑証明や身分証明書が必要なタイミングは、売買契約時と決済時の2回です。

それ以外のタイミングで要求される場合は、理由をきちんと確認するようにしましょう。

基本的には、登記と決済を同時に行い、信頼できる司法書士に立ち会ってもらうことで詐欺の被害に遭うリスクを減らせられます。

マンション買取の代表的な詐欺➁:小切手詐欺

マンション買取の代表的な詐欺➁:小切手詐欺

不動産取引では、取引金額も高額になるため現金を持ち歩くよりも小切手を利用したいというケースもよくあります。

この小切手を利用した詐欺も不動産取引では代表的な手口なので、注意が必要です。

小切手詐欺とは

小切手詐欺とは、利用できない小切手を渡されてしまう詐欺のことを言います。

小切手には、不渡りと言う仕組みがあります。

残高不足や形式の不備などで、支払日になっても額面通りの金額で決済できない状態が不渡りです。

不渡りになった小切手は、ただの紙切れとなり現金を手にできません。

マンション買取における小切手詐欺の流れ

マンション買取での小切手詐欺の手口は次のようになります。

  • 買取代金を小切手で渡される
  • マンションの移転登記
  • 移転登記後の第三者にマンションを売却
  • 小切手の決済日に不渡りとなる

買取代金として渡された小切手が不渡りになってしまうと、売却代金を得られません。

支払期日までに移転登記されマンションも第三者に売却されているため、代金を得ることもできずマンションも手放さなければならないのです。

対策:買取代金は現金で受け取ろう

小切手詐欺に遭わないためには、小切手を利用せずに現金で売却代金を受け取ることが大切です。

基本的に、不動産会社は現金の銀行振込で支払います。

小切手を利用したいという会社もあるでしょうが、断るようにしましょう。

小切手には、細かい記載ルールが決められており不備があれば不渡りになります。

普段小切手を目にする機会が少ない方が多く、不備に気付きにくいものです。

小切手は危険性が高いため、基本的には現金での取引にしてもらうようにしましょう。

マンション買取で詐欺に遭わないためのポイント

マンション買取で詐欺に遭わないためのポイント

ここでは、マンション買取で詐欺に遭わないポイントとして以下の3つを紹介します。

  1. 買取業者の会社情報を調べておく
  2. インターネットで口コミや評判を調べておく
  3. 不安を感じたら専門家に相談する

その➀:買取業者の会社情報を調べておく

買取業者の会社情報はきちんと調べたうえで、業者を選ぶことが重要です。

ホームページや業者の免許番号などの会社情報は事前に調査しておくようにしましょう。

特に、買取査定額が高いという理由だけで業者を選ぶことはおすすめできません。

査定額の高さを魅力的に感じるでしょうが、あまりに高すぎる査定額は注意する必要があるでしょう。

基本的に、買取の場合は市場価格での7割~8割ほどと言われています。

買取の場合、業者は買取った後リフォームして再販するのが狙いのため、リフォーム後の販売見込み額からリフォーム代金や業者の利益を確保した残りの額が買取価格となるものです。

そのため、市場相場よりも高いといった価格には何かしら裏がある可能性があるでしょう。

買取査定価格の根拠まで提示できるかも、業者の見極めのポイントとなります。

その②:インターネットで口コミや評判を調べておく

インターネットで業者名を検索すれば、口コミや評判はある程度把握できます。

もちろんすべての口コミや評判が正しい訳ではありませんが、参考材料として確認することをおすすめします。

特に、検索結果で「詐欺」などが一緒に表示されるような業者は気を付けるようにしましょう。

その③:不安を感じたら専門家に相談する

マンション買取は、金額の大きな取引であり詐欺に遭うと損失も高額です。

少しでも不安を感じるなら、一度専門家に相談して慎重に進めるようにしましょう。

相談先としては、以下のようなところがあります。

  • 国民生活センター
  • 法テラス

国民生活センターとは、全国の消費生活センターと連携して商品やサービスなど消費者問題の問い合わせや相談を受け付けています。

ホームページでは詐欺問題などの相談事例なども掲載しているので、確認してみるのもおすすめです。

法テラスとは、国が設立した法的なトラブル解決の案内所です。

トラブルを解決するための法制度や手続きなどの無料で案内してもらえ、必要に応じて法相談や弁護士費用などの立替もしてくれます。

弁護士にいきなり相談するのはハードルが高いといった場合でも、気軽に相談できるので活用するとよいでしょう。

詐欺に遭ったかもしれないと感じると疑心暗鬼になりがちです。

公的な機関や公的な機関が紹介する専門機関なら、安心して相談できるでしょう。

少しでもおかしいなと感じたら、まずは信頼できる専門家に相談してみることで被害に遭うことを防げます。

また、MIJでも、不動産買取の相談を受け付けています。

買取を検討しているのなら、まずはお気軽に相談してみてください。

まとめ

マンション買取でよくある詐欺の手口と対策を紹介しました。

地面師詐欺や小切手先はマンション買取でも代表的な詐欺手口です。

どのような詐欺なのかを頭に入れておくだけでも、詐欺被害に遭うリスクを減らすことができます。

また、詐欺被害に遭わないためにも信頼できる不動産会社を選ぶことが重要です。

この記事を参考に、詐欺被害の手口と対策を理解したうえで、信頼できる不動産会社と満足のできる売却を目指しましょう。

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この記事を書いた人

逆瀬川勇造

30代男性

資格:宅建士、FP2級技能士(AFP)

地方銀行、不動産会社を経て金融や不動産関連の情報をお伝えするフリーライターとして活動しています。
実務で得た知見を活かして、記事を読まれる方の困りごと解決に役立てられたらと考えています。

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