マンション購入

マンション購入に必要な貯金は?購入後に必要な貯金はいくら?

マンションを購入したいのですが、どのくらいの貯金が必要なのでしょうか?あと、マンションを購入したあとにどの程度の貯金を残しておくといいのかを教えてください。

といった悩みにお答えします。

本記事の内容

  • マンション購入時のコストについて必要な貯金
  • マンション購入後のコストについて必要な貯金
  • マンション購入に必要な頭金 貯金を入れることによるメリットは?
  • マンション購入に必要な頭金 貯金を入れることによるデメリットは?
  • マンション購入で貯金を頭金に使わなかった場合のメリットとは?
  • マンション購入で貯金を頭金に使わなかった場合のデメリットとは?
  • マンション購入の頭金 結局貯金は使った方が良いのか?

マンションを購入しようと思い立った時最初に考えるのが、どのくらいの貯金があるといいのかといった点です。

購入金額全てを住宅ローンで賄うことも可能ですが、マンション購入後の負担を減らすためにも貯金して頭金などに使うと返済負担が楽になります。

ではマンションを購入する場合、どの程度の貯金をしているといいのでしょうか?

また、マンション購入後にはどのような費用がかかり、そのコストに対しどの程度貯金しておけばいいのでしょうか?

ここからは、マンション購入時、マンション購入後の貯金額などについて詳しく解説します。

マンション購入時のコストについて必要な貯金

マンション購入時のコストについて必要な貯金

マンションを購入する場合必要な費用は購入価格だけではありません。

購入時にはいくつかの手数料や税金が必要になりますので、これらのコストを前もって確認しておく必要があります。

では、どのようなコストがかかるのでしょうか?

これらの費用を知ることで貯金する金額の目安となります。
コストの項目について解説します。

印紙税

売買契約書には印紙を貼る必要がありますが、その印紙代を負担しなければいけません。

印紙代は売買価格によって大きく異なります。

一般的にマンション価格の価格帯は1,000万円~5,000万円の範囲で販売されていることが多いので、およそ2万円程度の印紙代を負担しなければいけません。

不動産取得税

不動産を取得すると気にかかる税金が不動産取得税です。

各自治体に納税する地方税となりますが、固定資産税評価額の3%程度の費用が発生します。

しかし、軽減措置により、不動産取得税がかからないこともありますので、軽減措置が利用できるかどうかがポイントです。

登録免許税と手数料

マンションを購入すると、所有権や抵当権といった登記が必要です。

これらの登記を行う場合、登録免許税を支払う必要があります。

登録免許税は、固定資産税評価額の0.1%から2%程度です。

あわせて、登記を司法書士に依頼する場合、登記における手数料がかかります。

手数料に関しては依頼する司法書士によって異なります。

およそ2万円前後の手数料が一般的といえるでしょう。

ローンに関する諸費用

住宅ローンを利用してマンションを購入する場合は、住宅ローンに関する諸費用を考えておかなければいけません。

主な手数料としては以下のものがあります。

  • 事務手数料:5万円前後
  • 保証会社加入料:融資金額1,000万円毎に20万円程度
  • 火災保険料:30万円前後
  • 団体信用生命保険料:金利上乗せが多い

これらの諸費用がかかりますが、購入金額などにより大きく異なります。

住宅ローンを申し込む前に諸費用の見積もりを取りどの程度の費用がかかるかを前もって把握しておきましょう。

仲介手数料

マンションを購入する場合に不動産会社に支払う手数料です。

不動産会社が売主の場合は、仲介手数料を支払う必要はありません。

計算方法としては、

マンションの購入金額 × 3% + 6万円 + 消費税

で計算すると便利です。

例えば3,000万円のマンションを購入した場合の仲介手数料は

3,000万円 × 3% + 6万円 + 消費税 = 1,056,000円となります。

仲介手数料も諸費用の中で大きな割合を占める金額ですのできちんと把握しておきましょう。

マンション購入後のコストについて必要な貯金

マンション購入後のコストについて必要な貯金

マンション購入時にかかるコストについては先ほど説明したとおりです。

次にマンション購入後にかかるコストについて解説します。

固定資産税や都市計画税

マンションなどの不動産を購入した場合にかかってくる税金が固定資産税や都市計画税です。

毎年1月1日時点の所有者に対してかかってくる税金で各自治体が徴収する地方税となります。

納税通知書が地方自治体から届きますので、4回に分けて納税しなければいけません。

算出方法は下記の通りです。

固定資産税=固定資産税評価額×1.4%

都市計画税=固定資産税評価額×0.3%

修繕積立金

分譲マンションは、定期的に壁や屋上など共用部分に関して大規模修繕を行わなければいけません。

大規模修繕の費用は高額になりますので、毎月所有者から修繕積立金として徴収し、来るべき大規模修繕に積み立てておきます。

それぞれのマンションでは長期修繕計画を建築時に算定し、運用を行っているのです。

各マンションの戸数や計画の内容によって修繕積立金はことなります。

住宅ローン返済

多くの人はマンションを購入するときに住宅ローンを利用します。

住宅ローンは、大きな金額を借入しなければいけません。

借り入れした金額を長期間にわたり毎月返済します。

毎月のコストの中でも最も大きな割合を占めますので、一番注意しなければいけない金額といえるでしょう。

マンション購入に必要な頭金 貯金を入れることによるメリットは?

マンション購入に必要な頭金 貯金を入れることによるメリットは?

マンション購入前に貯金しておく必要性の一つに頭金があります。

頭金とは、マンションを購入する際、貯金の中から最初に準備して支払う費用です。

頭金を入れることにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

頭金を入れるメリットについて解説します。

毎月の返済額が減る

最も大きなメリットは毎月の支払額が減る点です。

住宅ローンで全額を借り入れしてしまうと、毎月の返済額がどうしても大きくなってしまいます。

少しでも多く頭金を入れることで借入れを減らすと、毎月の返済額を抑えることが可能です。

総支払額が安い

住宅ローンを利用してマンションを購入する場合、返済には金融機関が指定する金利を上乗せして支払わなければいけません。

つまり、借りる金額が多ければ多い程、支払う総額は安くなります。

なるべく頭金を入れて借入額を減らすことは総支払額を抑えることに繋がりや少なるといえるでしょう。

審査が通りやすい

借入金額が多ければ多い程、融資の審査においてハードルが上がります。

特に借入金額は年収に応じて決まる部分がありますので、借入金額が多ければそれだけの年収がなければいけません。

借入金額を減らすことで年収のハードルも低くなり借り入れしやすくなるといえるでしょう。

金利の優遇措置があるかも

頭金を入れて借入額を減らすことにより金融機関によっては金利を優遇してくれる場合があります。

金融機関によって金利設定はさまざまです。

金利を少しでも安くできると毎月の支払い負担を減らすことができますので大変メリットがあります。

マンション購入に必要な頭金 貯金を入れることによるデメリットは?

 

マンション購入において頭金を入れることはメリットばかりではありません。

デメリットもありますので、しっかりとデメリットも知っておかないといけないでしょう。

ここからは、頭金を入れることによるデメリットについて解説します。

頭金を入れ過ぎると家計を圧迫する

頭金自体がデメリットではありませんが、頭金を入れすぎてしまうと家計を圧迫するかもしれません。

貯金全額を頭金として差し入れてしまう、もしくはほとんど貯金が残らない状態まで頭金を差し入れると家計に余裕がなくなってしまいます。

特にマンションを購入して新しい生活を送るときにどのような費用が発生するかがわかりません。

家計を圧迫しない程度に頭金を入れましょう。

急な修繕などに対応できない場合がある

中古マンションを購入した場合など、思いもよらぬ修繕が突然出てくるかもしれません。

その時に頭金を余計に入れてしまったために、修繕費用に苦しむといったことも考えられます。

新築マンションを購入した場合は、故障などの対応は保証の範囲で費用はかかりませんが、中古のマンションだと修繕費用を一定額保有しておく必要があるでしょう。

マンション購入で貯金を頭金に使わなかった場合のメリットとは?

マンションの購入は、金融機関の審査内容にもよりますが、全額住宅ローンを利用しても構いません。

では、頭金を差し入れずに住宅ローンのみでマンションを購入した場合にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

ここからは全額住宅ローンでマンションを購入した場合のメリットについて解説します。

住宅ローン控除の恩恵を受けやすい

住宅ローンを利用してマンションを購入した場合、住宅ローン控除の制度を受けることができます。

これは、一定の要件を満たしていると、住宅ローンの年末残高の1%を所得税から控除できます。

つまりローンの残高が多ければそれだけ控除できる金額が多いので住宅ローン控除の恩恵を受けやすいのです。

しかし、住宅ローン減税には控除できる上限が決まっていますので、注意しておきましょう。

貯金が貯まるまでマンション購入を待つ必要がない

頭金が一定額たまるまでマンション購入を我慢しているという人も多いのではないでしょうか?

しかし、この場合、気に入ったマンションが販売されていても頭金がないからということであきらめなければいけません。

せっかく頭金がたまったころには、気に入ったマンションが見つからず、またそのエリアのマンションが値上がりしていることもあるでしょう。

頭金なしのフルローンでマンションが購入できると、頭金がたまるまでマンション購入を控える必要がありません。

急な出費も対応可能

頭金を差し入れずにマンションが購入できると貯金がそのまま残りますので、急な出費も大きな心配をする必要がありません。

特に、マンションを購入すると新しい家具や家電の購入など必要なものが出てくる可能性も考えられます。

急な出費にも対応しやすい点はメリットといえるでしょう。

マンション購入で貯金を頭金に使わなかった場合のデメリットとは?

次にマンション購入において頭金を差し入れなかった場合のデメリットにつて解説しましょう。

毎月の支払額が多い

販売価格全額を住宅ローンで賄いますので、毎月の支払額が高くなってしまいます。

住宅ローンは長期間にわたり支払い続けなければいけませんので、毎月の負担が大きいまま返済しなければいけません。

年数の経過とともに収入が上がっていくと負担に感じることは少なくなります。

しかし、子供さんの教育費などがかかってしまうと、ローンの支払いがさらに負担に感じてしまうかもしれません。

総支払額も高くなる

同じように総支払額も高くなってしまいます。

前述しましたが住宅ローンを返済するときには金利を上乗せして支払わなければいけません。

そのため、借入金額が多ければ多い程、金利負担も大きくなり、結果総支払額が大きくなってしまいます。

最終的な支払額が何百万円も違うということにもなりますので、大きな負担になるといえるでしょう。

借入が多いので審査に通らない可能性も

前述しましたが、借入金額が少なければ少ない程に住宅ローンの審査には通りやすいといえます。

つまり住宅ローンの借入額が多ければ多いほど、審査が厳しくなり通らない可能性が高くなるのです。

金融機関は、全額返済できるかどうかを審査しますので、年収が低い場合は多額の借り入れは認めません。

つまり、頭金の差し入れしなければマンションを購入できない場合があります。

マンション購入の頭金 結局貯金は使った方が良いのか?

マンションを購入する場合、結局のところ頭金を差し入れた方がいいのでしょうか?

状況によって異なりますのでいくつかのケースにおいて頭金を入れた方がいいのかどうかについて解説します。

毎月の出費が多い場合は頭金が必要

毎月の出費が多い場合は、さらにマンション購入による住宅ローンの返済が始まりますので、負担は大きくなります。

最悪の場合返済ができずにせっかく購入したマンションを手放すことになるかもしれません。

毎月の出費が多く、住宅ローンの返済が重なると家計がとても苦しくなる場合は、頭金を差し入れて少しでも毎月の負担を減らした方がいいでしょう。

数年後にまとまった出費が計算できる場合も頭金が必要

今は返済が苦しくないとしても数年後にまとまった費用がかかる可能性がある場合は、これも頭金を差し入れた方がいいでしょう。

例えば子供さんの教育費や留学費用がかかるなどが考えられます。

このような場合は、数年間まとまった費用の支出がかかりローンの返済と二重の支払いになると苦しくなるかもしれません。

また、逆に収入が減ることも想定しておく必要があるでしょう。

例えば奥様との共働きで、子供ができると年単位で休業しなければならないなどが考えられます。

数年後に費用がかかることが想定される場合や収入が減ってしまうと想定される場合も、頭金を差し入れて毎月の負担を少なくしておいた方がいいでしょう。

毎月の収入が安定していれば頭金なしでもリスクは軽い

毎月の収入が安定し、大きな支出も今後かかりにくい場合は、頭金がなくても大きなリスクはない可能性が高くなります。

頭金を差し入れるということは、貯蓄が一時的に減ることになりますので、どうしても生活に不安を感じるといった人も多いのです。

販売価格全額を住宅ローンで返済しても毎月の負担にならない場合は頭金をためる必要はありません。

気に入ったマンションがあるとすぐに購入することも可能です。

一定の年収があれば住宅ローンも通る可能性が高いので、頭金なしでも問題ないといえるでしょう。

まとめ

マンションを購入する際には、販売価格だけではなく、さまざまな金額がかかります。

きちんとマンション購入時にかかってくるコストを把握し、どの程度貯金しておいた方がいいのかをあらかじめ計算しておかなければいけません。

また、マンション購入時に最も大きくかかる費用が頭金です。

頭金なしでもマンションを購入することができますが、いくつかのメリットやデメリットがあります。

しっかりと双方を理解しながら、マンションの購入を検討しましょう。

一般的には販売価格の2割程度は頭金として差し入れした方がいいといわれています。

しかし、マンションの状況や購入者の経済状況などにより一概には言えません。

自分は、どの程度の貯蓄をした方がいいのかなど自分の年収や今後かかってくるコストなどを算定しシミュレーションすることが大切なポイントです。

この記事を書いた人

清水みちよ

30代女性

資格:宅建・FP2級・通関士・総合旅行業務取扱管理者

大学生の時に一人旅に目覚め、海外50か国以上を訪れました。その経験を武器に新卒で旅行会社に入社しましたが、入社数年で倒産という憂き目にあってしまいます。悔しさをバネに宅建・通関士・FP資格を無職期間の4年でゲット!現在は不動産会社の窓口勤務ですが、コロナ渦で週休4日ペースが続いているため、新しい資格取得に向けて日々奮闘中です。趣味はペット。特技は英会話。

-マンション購入

error: Content is protected !!