といった悩みにお答えします。
本記事の内容
- 【マンション VS 戸建て】購入後の固定費の違い マンション編
- 【マンション VS 戸建て】購入後の固定費の違い 戸建編
- 【マンション VS 戸建て】購入後の固定費の違い マンションのメリット
- 【マンション VS 戸建て】購入後の固定費の違い 戸建てのメリット
マイホームを購入しようとすると、まず悩むのが戸建てにするのかマンションにするのかといった点です。
戸建てとマンションでは同じマイホームとはいえ、色々な面で違いがあります。
その中でも特に異なるのが固定費といわれる住宅ローンの返済額とは別にかかる費用です。
では、マンションと戸建てではこの固定費にどのような違いがあるのでしょうか?
この記事ではマンションと戸建ての固定費の違いやそれぞれのメリットといった点を詳しく解説します。
【マンション VS 戸建て】購入後の固定費の違い マンション編
まずは、マンションの固定費について解説します。
どちらかといえば戸建てよりもマンションの方が、固定費は多いといえるでしょう。
マンションの固定費について、どのようなものがあるのかをチェックしてみましょう。
管理費
管理費は別名共益費とも呼ばれていますが、内容はほとんど同じです。
マンションは共同住宅なので、自分たちが購入したマンションは、専有部分だけではなく、共用部分もあります。
共用部分とは、廊下やエントランス、駐車場など、共同で使用する場所のことを指します。
管理費とは、共用部分の運用にかかる費用を入居者全員で負担する費用です。
管理費にかかる主な費用は以下の通りとなります。
- 共用部分の光熱費
- 共用部分の清掃代
- 共用設備の保守点検料
- 植木の剪定除草
これらの費用が1ヶ月にどのくらい支出されるのかを算出し、かかる費用を入居者全員で平等に負担する費用です。
保守メンテナンスや点検の中には1年間に1回や数ヶ月に1回といった割合で行われる費用があります。
しかし、それも含めて1ヶ月の費用に平均した金額を入居者全員で負担するように算出されているのです。
日ごろの管理は非常に大切で、管理費の運用がうまくいっていなければ入居者全員が不満を感じてしまうことになるでしょう。
マンションの場合は、必ず共用部分や共用設備があるので負担しなければいけない固定費です。
修繕積立金
マンションでは、修繕積立金という費用もかかります。
マンションは建築前に、長期的な修繕計画をあらかじめ提出し、予定通りの修繕ができるように、あらかじめ入居者から修繕積立金として徴収します。
主な修繕の項目としては以下のものが挙げられるでしょう。
- 鉄部の塗装
- 屋上防水
- 目地材の詰め直し
- タイルの補修
- 設備の修繕や交換
- その他破損個所の修繕
マンションの修繕となると金額が非常に高くなるのですぐにその資金は集まりません。
そのため建築前から修繕費用を想定し、長期的な金額も含め、修繕費用の総額を算出し、最初の時点から修繕積立金として徴収しています。
徴収したお金は、管理組合や管理会社が積立て、しかるべき時期に修繕を行っているのです。
定期的な修繕によりマンション自体の維持管理に努めています。
駐車場代
マンションを購入しても敷地内にある駐車場を無料で使用できるというわけではありません。
駐車場は、管理組合や管理会社が管理し、マンションの入居者で駐車場を使用したい場合は別途賃貸借契約を締結し、駐車場を利用しなければいけません。
せっかくマンションを購入したとしても駐車場に空きがない場合は借りることができない可能性も考えられます。
またいったん借りている駐車場を解約すると、次に空きがあるかどうかがわからないこともあるのです。
いったん空いた駐車場は、管理組合によっては遊ばせておくよりも駐車場代をもらった方がいいということでほかの入居者に募集する場合があります。
駐車場は、別途賃貸によって借りるものであることを認識しておきましょう。
マンションを購入する場合、駐車場が必要ならばあらかじめ駐車場の空き状況を確認し、借りることが可能かどうかを前もって知っておかなければいけません。
保険料
基本的にマンションを購入する場合、火災保険に加入する必要があります。
必須というわけではありませんが、住宅ローンなどを利用する場合などは火災保険に加入することを条件とされているケースがほとんどです。
基本的には10年ごとに金額を支払う必要があるでしょう。
また、近年では大規模な地震の発生が重なっているため、火災保険とセットで地震保険に加入するケースが増えています。
地震保険は最長で5年間の加入となっており、5年ごとの更新が必要です。
火災保険も万が一の場合のことを考えると加入しておいた方がいい固定費で5年ないしは10年ごとに費用が必要となります。
税金
マンションを購入すると新たにかかってくる税金が固定資産税と都市計画税です。
固定資産税や都市計画税は、マンションなどの不動産を所有していると地方自治体から納税通知書が送られます。
土地と建物部分に関して税金が課されますが計算方法は下記の通りです。
固定資産税=固定資産税評価額×1.4%
都市計画税=固定資産税評価額×0.3%
しかし、地方自治体によっては税率が若干異なる場合もありますので気になる場合は各自治体へ確認しましょう。
4月~6月に、この納税通知書が地方自治体より所有者に送られ、マンションの所有者は、年間4回に分けて納税しています。
この費用も毎年発生しますので固定費として見ておく必要があるでしょう。
【マンション VS 戸建て】購入後の固定費の違い 戸建編
マンションの固定費は、多くの種類があることがわかります。
次に戸建ての固定費には、どのようなものがあるのでしょうか?
ここからは戸建ての固定費について解説します。
修繕費
戸建ての場合は、マンションのように修繕積立金がありません。
そもそも、戸建ての場合は、敷地も含め全て自分の所有ですので、修繕も全て自分の責任で行わなければいけません。
つまり、早めにメンテナンスも含めた修繕を行うのも、ぎりぎりまで修繕を行わないのも所有者は自由に選択できます。
しかし、修繕個所や傷みが目に見えて把握できるようになってから取り掛かるケースが多く、マンションのように計画的に行っているわけではありません。
修繕積立金として徴収されることはありませんが、定期的な修繕は必要なので、できることなら一定額を貯蓄しておくことをおすすめします。
貯蓄していなければ、修繕積立金がありませんので大幅な改修工事を行う場合、資金繰りに苦しむ場合があるかもしれません。
保険料
火災保険の固定費に関しては、マンションと違いはありません。
しかし、火災保険の金額は、マンションよりも戸建ての方がどちらかといえば高くなる傾向が強いといえるでしょう。
というのも、マンションは鉄筋コンクリート造のケースがほとんどで、戸建ては木造が多いといえます。
この場合、火災のリスクや炎症の度合いが多いのは木造です。
木造である戸建ての方が火災保険料は高い傾向にあります。
また、敷地面積も広く、これらを総合するとより戸建ての火災保険は、固定費として費用の支出が多くなるといえるでしょう。
税金
固定資産税や都市計画税もマンション同様費用が発生します。
マンションと若干異なる点が土地部分に関しての税金です。
マンションの場合は、敷地全体ではなく敷地を所有者で分割します。
しかし、戸建ての場合は敷地面も含めた土地部分全体の固定資産税を増税しなければいけません。
つまり、戸建ての方が土地部分に関して所有部分が広くなりますので、固定資産税が高くなる可能性が強いといえます。
戸建ての方がマンションよりも固定資産税を納めるが税額が多くなることも注意点として理解しておきましょう。
【マンション VS 戸建て】購入後の固定費の違い マンションのメリット
ここまでは、マンションと戸建てそれぞれにかかる固定費について解説しました。
マンションだけにかかる固定費もあれば両方ともかかる固定費もあるなど固定費の内容はさまざまです。
では、それぞれ違う固定費の中でマンションと戸建てにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
まずはマンションにかかる固定費のメリットについて解説します。
管理組合に任せることができる
先ほど解説したマンションの固定費の中で管理費、修繕積立金、駐車場については全て管理組合もしくは管理会社で運用を行います。
費用の支出はありますが、その後は全て管理組合で運用を行いますので、手配や費用交渉といったわずらわしい労力に、手を取られることはありません。
マンションを購入する場合はきちんと管理しているマンションを選べと言われるくらい管理の運用は、非常に重要なポイントです。
マンションの維持管理を適切なポイントで行うことや快適に居住できるように管理費を適切に使用することはマンションの価値を下げないことに繋がります。
マンションの価値を下げないということは、もし売却ということになっても金額がそう落ちることが少ないのです。
修繕や管理が不十分なマンションでは劣化のスピードが速まってしまい、見た目も悪く、建物自体も大きなダメージを負っていることがあります。
そうなると、近隣相場よりも安い金額でしか売れないということにもなりかねません。
管理組合や管理会社に全て任せることができる点は、マンションを選択するメリットといえるでしょう。
計画的な修繕に期待
先ほど解説した管理費と重なる面も多いのですが、マンションや戸建てはどうしても築年数が経過すると定期的な修繕が欠かせません。
特にマンションの場合は、全体改修工事などとなると非常に多額の修繕費用がかかりますので、資金がなければすぐに行えないのです。
そのため修繕積立金早い段階から徴収し、計画的に修繕を行うようにしています。
戸建ては、所有者の意向により修繕の時期は自由に決定できますが、計画的とはいえません。
マンションの場合は、長期修繕計画に基づいての修繕になるので計画的に修繕することが可能です。
この点も、資産価値の維持といった観点からマンションのメリットといえるでしょう。
税金が安い
固定資産税が戸建てに比べると安い点もメリットです。
これも前述しましたが、マンションの場合建物部分に関しては戸建てと変わりなく自分たちが所有している専有面積に対して固定資産税や都市計画税がかかります。
しかし、土地部分に関しては敷地面積を入居者全員で分割する形となりますので、そう広いわけではありません。
戸建ては敷地部分全てが固定資産税の対象となるため税額が高くなりがちです。
つまりマンションの方が、固定資産税は安くなる傾向が強いといえるでしょう。
更に、建物の固定資産税の割合が多いと築年数が経過するごとに減価償却により建物の価値は落ちてきます。
つまり、固定資産税も年数を経過するとともに安くなるのです。
これもマンションを購入した場合の、固定費におけるメリットといえるでしょう。
【マンション VS 戸建て】購入後の固定費の違い 戸建てのメリット
ここまではマンションにおける固定費のメリットについて解説しました。
では、戸建てだと固定費についてどのようなメリットがあるのでしょうか?
ここからは戸建てのメリットについて解説します。
自由度が高い
マンションの場合は、修繕積立金や管理費の運用などすべてを管理組合や管理会社に任せることができます。
しかし、逆に自由にできず入居者間の同意を取る必要があることもあり、なかなか自分の思うとおりにできません。
他の入居者との関係性や、管理組合の意向に沿って運営されていますので、自分の意見と反するケースがあるかもしれないのです。
しかし、戸建ての場合は、敷地内においては全てあなたの所有ですので自由に運用ができます。
例えば植木の剪定など、必要ではないと思えば時期をずらすことも可能です。
また、自分で修繕などの手配ができる分、金額の交渉や、自分でできる部分は自分で行うなど修繕の費用を抑えた動きなども、自分の想い通りに行うことができます。
このように自由度が高いので、自分の経済状況や住まいの状況に応じた対応が可能です。
毎月の固定費が安い
先ほど、マンションと戸建ての固定費についてそれぞれを項目ごとに解説しました。
マンションと戸建てにかかる固定費の種類を見てもわかるように戸建ての固定費は非常に少ないことがわかります。
管理費などは共用部分に関する運用にかかる費用ですので、共用部分がない戸建てには当てはまりません。
駐車場も、戸建ての場合は、敷地内に駐車スペースがあれば、特に費用が発生することはないでしょう。
修繕積立金は、できることなら独自で積立しておく方が好ましいのですが、特に計画的にかかってくる費用ではありません。
このような固定費が戸建てにはかかりません。
そのため、毎月の固定費に関する負担が安い点は、戸建ての大きなメリットといえるでしょう。
まとめ
マイホームを購入する場合は、住宅ローンの支払いだけではなく、毎月、若しくは定期的にかかる固定費がどのくらいかかるのかを把握しておく必要があります。
同じマイホームでもマンションと戸建てではかかる固定費が変わりますが、特にマンションを選択する場合は、固定費が多い傾向にあるといえるでしょう。
しかし、固定費に関してはマンションや戸建てなどそれぞれメリットがあります。
それぞれの違いやメリットを十分に理解しておきましょう。
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この記事を書いた人
資格:宅建・FP2級・通関士・総合旅行業務取扱管理者
大学生の時に一人旅に目覚め、海外50か国以上を訪れました。その経験を武器に新卒で旅行会社に入社しましたが、入社数年で倒産という憂き目にあってしまいます。悔しさをバネに宅建・通関士・FP資格を無職期間の4年でゲット!現在は不動産会社の窓口勤務ですが、コロナ渦で週休4日ペースが続いているため、新しい資格取得に向けて日々奮闘中です。趣味はペット。特技は英会話。
清水みちよ
30代女性