といった悩みにお答えします。
本記事の内容
- 引越し費用はいつ払う?マンション売却の流れについて
- マンションの引越し費用は募集時と売却決定時でどう異なる?
- マンション売却における引越し費用を安くする4つのコツ
マンションを売却する場合、同時に考えなければいけなのが引越しです。
しかし、引越しにもタイミングや売主の事情によって時期が異なります。
募集するときにはすでに引越ししているケースや売却が決定した後に引越すケースなどさまざまです。
では、実際にマンションを売却する場合、引越しはいつ行ったらいいのでしょうか?
また、引越し費用を安く抑えるコツなどはあるのでしょうか?
この記事では、マンション売却に伴う引越しについて詳しく解説します。
【5分でわかる】マンション売却の流れと費用
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引越し費用はいつ払う?マンション売却の流れについて
まず、引越しのタイミングをはかるには、マンションをどのように売却していくのかといった流れを理解しておく必要があるでしょう。
売却の流れを掴み、自分がどのタイミングで引越しを行うのかについて考えることをおすすめします。
マンションを売却する流れから引越しのタイミングについて解説しましょう。
マンションの査定を行う
最初に行うことは、自分が売却しようとしているマンションがどの位の金額で売却できるのかといった査定を行わなければいけません。
通常の査定方法としては、どこか不動産会社に連絡し、マンションの査定を依頼します。
近年、不動産会社1社に査定するだけでは、その価格の妥当性がはっきりとわからないために、複数の不動産会社に一括査定する方法がよく利用されています。
一括査定と呼ばれているサービスで、インターネット上で、必要な情報を入力すると指定する複数の不動産会社から査定ができる方法です。
わざわざ、不動産会社に出向くことなく査定を依頼でき、しかも複数の会社から査定をもらうことかできます。
非常に、依頼しやすくなっている上に、複数の不動産会社から査定が取れるため、売却金額における妥当性の裏付けもできるサービスです。
このようなサイトを利用するなどの方法により、どのくらいの金額で売却できるのかを把握することが最初の作業といえます。
売却の決定と専任媒介契約の締結
査定金額が出ると、売却価格とどの不動産会社に依頼するのかを決定しなければいけません。
売却を依頼する不動産会社と媒介契約を締結します。
媒介契約とは、その不動産会社に売却を依頼する意思表示を行うことを指しており、複数の不動産会社と媒介契約が締結できる一般媒介契約。
1社のみしか契約できない専任媒介契約。
1社のみの契約で、自分で買主を見つけることもできない専属専任媒介契約の3種類があります。
どの契約においても、媒介契約自体に費用がかかることはありません。
費用がかかるのは、売買契約が成立した以降に不動産会社に仲介手数料を支払うときとなります。
媒介契約を締結すると、あとは不動産会社が募集を行いますので、自分たちが募集に対して動く必要はありません。
募集と同時に引越しを行う場合
不動産会社がマンションを売却するための募集を行いますが、まず引越しのタイミングとしてこの募集前後に行うケースが考えられます。
募集を行う場合、画像の掲載や内覧といった業務を行わなければいけません。
しかし、まだ募集の段階で引越ししていなければ、掲載できる画像も限られますし、内覧に関しても気軽にできるというわけではありません。
しかし、募集時にすでに引越しされて荷物もない部屋となると、募集の面で非常に気軽に内覧などが可能です。
後述しますが募集前後での引越しにはそれぞれメリットやデメリットがあります。
双方をしっかり理解して募集前後で引越しするかどうかが、まずは最初の引越しにおけるタイミングとして考えられます。
買主が決まり売買契約
買主が現れると、次に行うのが売買契約です。
マンションの売却は、売買契約を締結した後に引き渡しを行いますので、売買契約をしたからといってすぐに引越さなければいけないわけではありません。
売買契約をしたから、必ず売却できるわけではないのです。
多くの人は、マンションを購入する売場合、住宅ローンを利用してマンションを購入します。
つまり売買契約後、住宅ローンの審査が通らずに、売買契約が無効となってしまう場合も考えられます。
しかし、住宅ローンの審査は、売買契約を締結した後に行われるのが一般的ですので、売買契約を先に行います。
売買契約時点では、まだ売れるかどうかがわかりませんので、売買契約したあとでも特に引越していなくても大きな問題ではありません。
引き渡し前に引越しを行う場合
住宅ローンの審査が通り、マンションの売却は本決まりとなった場合は、引き渡しまでに引越しておかなければいけません。
この時点までには必ず引越しを行っておく必要があります。
リフォームやハウスクリーニングなども必ず行っておく必要はなく、最低限度行うことは荷物を全て撤去しておくことです。
例えば、設備に関する説明書や管理規約など、マンションに関するものを保有している場合は、なるべく買主に渡すために整理しておくことをおすすめします。
引き渡しの準備と同時に引越しの準備を行いましょう。
引き渡し
最後にマンションの引き渡しとなります。
マンションの引き渡しとは、所有権の移転と、売却代金の支払いを同時に行うことです。
このときに売主は、鍵やマンションに関する必要書類などを買主に引き渡すことで完了となります。
マンションの引越し費用は募集時と売却決定時でどう異なる?
ここまでは、マンションの売却における流れからポイントごとの引越しのタイミングについて解説しました。
先ほどの説明では、募集時の引越しと引渡し前の引越しの二つのタイミングについて取り上げましたが、費用面で違いはあるのでしょうか?
ここからは、引越し費用の違いや、募集時の引越しと、引き渡し時の引越し。
それぞれのメリットやデメリットについて解説します。
引越し費用は募集時でも売却決定時でも大きな変化はない
まず気になるのは引越し費用に関する部分です。
募集時の引越しと売却決定時の引越しに対して費用の違いはありません。
つまり自分のタイミングによってどちらで引越ししても費用面に関しては大きな問題ではないのです。
ただし、どちらのタイミングでも費用面に大きな変化はありませんが、引越し業者は忙しい時期には料金を改定しているケースがあります。
この点については後程詳しく解説しますが、引越し費用が上乗せされていない時期であれば募集時でも売却決定時でも費用面に大きな変化はありません。
マンション募集時に引越しするメリットは?
ここからは募集時の引越し、売却決定時の引越しにおけるメリットやデメリットについて解説します。
まずは募集時に引越すメリットについて取り上げてみましょう。
募集時に引越すメリットとして一番に挙げられるのが、募集がしやすくなるという点です。
前述しましたが、マンションを売却する場合、募集に関する画像などの表示が大切なポイントとなります。
現在居住している状態では、内部の状況を写真に撮って募集資材としての利用はできません。
つまり、アピールポイントが少なくなってしまうことに繋がります。
また、購入希望者が内覧を希望された場合にも大きな利点があるのです。
すでに退去している部屋であれば、内覧希望があった場合にすぐに内覧させることが可能です。
まだ居住中の場合は、内覧を行うのにわざわざ日程を決めなければいけませんし、都合が合わなければ内覧できないかもしれません。
その間に購入希望者の熱が冷めてしまい、結局売買に繋がらなかったということになってしまうでしょう。
募集における画像が提供しやすい点や、内覧が気軽にできる点が大きなメリットといえます。
マンション募集時に引越しするデメリットは?
募集時に引越しするということは、まだマンションの売却が決まっていないのに、別の場所に住んでいることになります。
売却中のマンションに住宅ローンが残っていると、住宅ローンの支払いと新たな引越し先の家賃を支払う二重の費用を支払わなければいけません。
例えば、新たな引越し先が実家だった場合や、売却中のマンションはすでに住宅ローンを支払い終えている場合などは比較的募集時に引越しすることはやりやすいです。
しかし、そうではない場合は、住居に関する費用が重ねて発生します。
また、住居に関する費用を二重に支払っており、なかなかマンションが売れない場合はこの状態が続きますので、負担がどんどん重なっていくことになるでしょう。
そのため、不安になってしまい、金額を下げる必要もないのに、金額を下げて売却しようとしてしまうかもしれません。
このような不安もデメリットとして挙げられます。
マンション売却決定時に引越しするメリットは?
次に売却が決まってしまい引渡し前に引越しするのはどのようなメリットがあるのでしょうか?
もっとも大きなメリットは、二重払いの負担を抑えることができる点です。
引き渡しまで売却しようとするマンションに住んでおき、その後引越しすると、家賃などの支払いを抑えることができます。
先ほどの募集時に引越しするデメリットがそのまま引き渡し前に引越しするメリットとなるのです。
なるべく、マンション売却において負担を減らしたい場合などは、売買契約を締結し、引き渡し前の引越しがいいでしょう。
マンション売却決定時に引越しするデメリットは?
次にマンションの売却決定時に引越しする場合のデメリットについて解説します。
これも募集時に引越しするメリットがそのままデメリットとなり、募集の妨げになる場合がある点が挙げられるでしょう。
募集時には、まだ居住しているわけですので、内覧が非常にやりにくくなります。
購入希望者の予定と売主の予定を合わせなければいけません。
また、内覧時にはきれいな状態にしておいた方がいいですから、内覧のたびに部屋をきれいな状態にしておく必要もあります。
募集において妨げになってしまう点はデメリットとして挙げられるでしょう。
マンション売却における引越し費用を安くする4つのコツ
募集時の引越し、売却決定後の引越しについてそれぞれにメリットやデメリットがあることを解説しました。
では引越しを行う場合、どのような点に注意しなければいけないのでしょうか?
また、引越し費用を安くするコツなどはあるのでしょうか?
ここからは、引越し費用について解説します。
引越し費用は、引越す時期により大きく異なる
募集時に引越ししても、売却時に引越ししても費用は変わらないと述べましたが、引越しする時期によって引越し費用は異なります。
引越しが最も多い時期は、1月から3月です。
引越し業者さんの繁忙期に引越しをしてしまうと、料金が上乗せされている場合や、なかなかスケジュールが合わないといった問題点があります。
募集時の引越しでも売却決定後の引越しでも、1月から3月を外した時期に引越しすることがおすすめポイントです。
ほとんどの引越し業者さんでは、この時期での引越しは料金が高くなってしまいます。
引越しする時期を十分に考慮することで費用の高い時期を避けることが可能です。
募集時に引越すなら自分たちで徐々に運び費用を抑えられる
募集時の引越しであれば、自分たちで荷物を運び出すことで引っ越し費用を抑えることが可能です。
引越しの費用は、どれだけの大きさのトラックを引越しに利用したのかといった点でも費用が異なります。
たくさんの荷物を自分たちで運び出せば、積載量の少ないトラックで引っ越しができるようになるので引っ越し費用を安く抑えることが可能です。
引越し先が近くにある場合は、わざわざ引越し業者を利用しなくても自分たちでできるので全く費用がかからないこともあるでしょう。
また、知り合いに頼んで引越しすることで、費用を削減することもできます。
引越し先が遠方の場合は、なかなか自分たちで運び出すことはできませんが、引越し場所によっては、大きく引越し費用を抑えることが可能です。
仮住まいなら二重の引越し代がかかる
もし、仮住まいに一時的に引越しをしようと考えているならば、本決まりの住まいが決まった後にまた引越ししなければいけません。
つまり、二重の引越し費用がかかることになってしまいます。
しかし、中には次に引っ越す予定のマンションが建築中でどうしても引き渡しまでに間に合わないといったことも考えられます。
どうしても仮住まいに住まなければいけないならば仕方ありません。
しかし、なるべく引越しの手間を省く意味でも、仮住まいの引越しは避けた方がいいでしょう。
マンションの引き渡しにおいてスケジュール調整ができると仮住まいに住むことなく、新しいマンションンへ引越すことができます。
費用面や手間の面でも負担になるので仮住まいを避けることがおすすめです。
スケジュール管理が大きなポイント
引越しにおいて、特に大切なポイントがスケジュール管理です。
急に売却が決まり引越しを行わなければいけないケースも考えられます。
また、前述しましたがなかなか売却が決まらず、すでに引越ししている場合、家賃の二重払いといったこともあるでしょう。
売却がいつできるについての想定は非常に難しい部分ではありますが、どのような状況でも対応できるようにスケジュール管理しておかなければいけません。
いくつかのケースを想定したスケジュール管理を心がけましょう。
まとめ
マンションを売却しようとする場合、引越しをいつするのがいいのか?
引越しをするタイミングによってマンションの売却に大きく影響を及ぼします。
引越しのタイミングは、募集時の引越し、売却決定後の引越しでそれぞれ状況が変わります。
どちらにもメリットやデメリットがありますので、自分なりに分析しいつ引越しすればいいのかをマンションの売却を決めた時点から考えておく方がいいでしょう。
引越しがマンション売却の妨げにならないようなスケジュール管理が最も大きなポイントです。
また、複数の業者の見積もりを比較したいという方は、以下の記事をご覧ください。
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この記事を書いた人
資格:宅建・FP2級・通関士・総合旅行業務取扱管理者
大学生の時に一人旅に目覚め、海外50か国以上を訪れました。その経験を武器に新卒で旅行会社に入社しましたが、入社数年で倒産という憂き目にあってしまいます。悔しさをバネに宅建・通関士・FP資格を無職期間の4年でゲット!現在は不動産会社の窓口勤務ですが、コロナ渦で週休4日ペースが続いているため、新しい資格取得に向けて日々奮闘中です。趣味はペット。特技は英会話。
清水みちよ
30代女性