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【購入 VS 賃貸】マンションに住むならどっちが得する?損する?

マンションに住みたいのですが、購入しようか賃貸にしようか迷っています。それぞれメリットとデメリットを教えてください。

といった悩みにお答えします。

本記事の内容

  • 【購入 VS 賃貸】マンションに住むならどっちが得する?損する?
  • マンションを購入する5つのメリット
  • マンションを購入する3つのデメリット
  • マンションを賃貸にする3つのメリット
  • マンションを賃貸にする3つのデメリット
  • マンションを購入する場合の3つのポイント

よく、不動産系の雑誌などを見てみると、マンションは購入したほうがいいのか賃貸の方がいいのかといった記事が掲載されていことがあります。

その人のライフスタイルが影響することや、時代の流れといった部分においても、どちらがいいのかということは変わってくるかもしれません。

しかし、購入でも賃貸でも、メリット・デメリットをしっかり把握しておかなければ、どちらがいいかの判断にも誤りが出るでしょう。

この記事では、購入と賃貸のメリットやデメリットを比較しやすく同数ずつ取り上げて、詳しく解説していきます。

目次

【購入 VS 賃貸】マンションに住むならどっちが得する?損する?

マンションの購入と賃貸を比較した結果…どっちがおすすめ?

結論からお伝えすると、自分の資産としてマンションを持っておきたいという方は「購入」、仕事の都合等で引越しをするかもしれないという方は「賃貸」といった感じで決めましょう。

では、具体的にどういった基準で選べばよいのか?どういった対策が必要なのかを解説します。

自分の将来設計をしっかりと考えて選択する

マンションを購入するか賃貸にするかは、その人のライフスタイルによって大きく状況が変わりますので、自分にとってどちらがいいのかを判断する必要があります。

その場合の基準として、自分にとって、より多くのメリットを感じ、デメリットも対応できると思った方を選べばいいのです。

例えば、家賃を払い続けるのは馬鹿らしいと思っているならば「購入」をおすすめしますし、一定の場所に常駐せず、さまざまな場所で生活したいなら「賃貸」がいいでしょう。

自分の将来設計に合ったタイプの方法を選択する必要があります。

住めなくなった場合の対策も考える

万が一、マンションを購入したあとに、急な転勤でそのマンションに住めなくなった場合の対策を考えておく必要があります。

例えば、自分が購入したマンションに住めなくなった場合には、売却するか賃貸にするといったことが考えられます。

その場合、売却するなら、なるべく資産価値が落ちない場所のマンションを購入すること、賃貸にするなら、賃貸需要のある地域(エリア)のマンションを購入しましょう。

上記のように、自分で利用しなくなった場合の対策を前もって準備しておくことで、急な変化にも対応しやすくなります。

マンションを購入する5つのメリット

マンション購入のメリットとは?

まずは、マンションを購入する場合のメリットを5つご紹介します。

  1. 設備のグレードが高い
  2. 改装など自由度が高い
  3. 最終的には自分の資産となる
  4. 住宅ローンで月々の支払いが便利
  5. 安心して老後まで住むことが可能

1つずつ解説していきます。

メリット①:設備のグレードが高い

1つめのメリットは、「設備のグレードが高い」ということです。

例えば、分譲マンションは賃貸マンションに比べ、建物の仕様が豪華だったり、窓ガラスが耐久性の高いものを採用していたりと、全体的にグレードの高い設備となっているマンションが多く見られます。

また、セキュリティ面でも、万全の設備が整っていたりと、安全面でも安心できるので、様々な面で暮らしやすさを実感することができます。

メリット②:改装など自由度が高い

2つめのメリットとして、「改装など自由度が高い」ということです。

例えば、「子供ができて家族が増えた」「子供が独立して居住の人数が減った」といった場合にでも、自分で購入したマンションなので、誰の承諾を得ることなく改装して、ライフスタイルに合わせることが可能です。

また、設備面においても、今以上のグレードに変更することも自由に行うことができます。

設備の不具合や住み心地の悪さを、改装することによって解消し、快適な生活を送り続けることができます。

メリット③:最終的には自分の資産となる

3つめのメリットとして、「最終的には自分の資産となる」ということです。

賃貸のまま家賃を払い続けたところで、何も残らないと考えている人は、購入して最終的な資産になる購入がいいかもしれません。

もしかすると、購入時とほとんど変わらない金額で売却できたり、高値で売却できたりするケースも考えられます。

また、資産となると、マンションを担保に新たな融資を引き出せることも可能ですので、なにか事業を行いたい場合も有効に活用することができます。

最終的には自分の資産となるので、住宅ローンも目的をもって支払いができるので、仕事のモチベーションアップにできるかもしれません。

自分の持ち物となる点は大きなメリットであるといえるでしょう。

メリット④:住宅ローンで月々の支払いが便利

4つめのメリットとして、「住宅ローンで月々の支払いが便利」ということです。

住宅ローンは借金の1つではありますが、組んでしまえば月々一定の金額で支払いを続けることが可能です。

そのため、場合によっては賃貸マンションよりも安く、月々の支払いを済ませることができます。

また、頭金などをはじめ、購入する際に入用になる費用も大きいですが、その点を除けば住宅ローンを計画的に組んでしまえば、生活を安定させたまま暮らすことができます。

メリット⑤:安心して老後まで住むことも可能

5つめのメリットとして、「安心して老後まで住むことが可能」ということです。

賃貸の場合、多くの人が不安に感じることは、収入がなくなっても住むことができるのかという点です。

実は、マンションを賃貸にする場合、誰でもが簡単に借りることができるわけではありません。

大家さんや管理している不動産会社の審査があり、審査によっては借りられない場合もあります。

審査の内容は、マンションのオーナーさんや不動産会社の基準によってそれぞれ異なりますが、収入面での審査は通るか通らないかの大きなポイントです。

つまり、老後の収入が年金のみなどになった場合は、簡単に部屋が借りられない可能性も考えられます。

しかし、マンションを購入していると、自分の持ち物なので安心して老後でも住み続けることが可能です。

この点においてマンションの購入にメリットを感じる人も多いといえるでしょう。

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マンションを購入する3つのデメリット

マンション購入のデメリットとは?

次に、マンションを購入する場合のデメリットを3つご紹介します。

  1. 修理や維持管理費用も全て負担する
  2. 住宅ローンの支払いが大変
  3. 簡単に引越しができない

1つずつ解説していきます。

デメリット①:修理や維持管理費用もすべて負担する

「月々これだけの住宅ローン支払いでマンションが購入できる」と、賃貸で借りるよりも安い金額で購入できるような分譲マンションのチラシを目にすることがあります。

しかし、分譲マンションを購入した場合、住宅ローンの返済だけが月々にかかる費用ではありません。

他にも月々、共益費や修繕積立金といった維持管理に必要な支出があります。

マンションは、一定のサイクルで全体的な改修工事を行いますが、その費用は毎月修繕積立金によってマンションの所有者全員で負担しなければいけません。

また、共用部分の清掃費用やエレベーターの点検費用といった維持管理費用もマンションの所有者が負担している共益費から支払われています。

このような維持管理費用の負担が必要です。

また、部屋内において設備が故障した場合、賃貸の場合は所有者である貸主が負担して修理してくれますが、購入している場合は自分が所有者ですので、自分で設備費用を負担しなければいけません。

このような全体改修も含めた修繕費用の負担は賃貸と比較してデメリットといえるでしょう。

デメリット②:住宅ローンの支払いが大変

住宅ローンの支払いは、基本的に減ることはありません。

急に会社が倒産して一時的に無収入になってしまったり、転職によって収入が減ったりした場合でも、住宅ローンは一定額を支払い続ける必要があります。

賃貸マンションの場合は、ライフスタイルの変化に合わせて、家賃が安いマンションへの引っ越しが可能ですが、購入した場合は、不測の事態があって収入が減っても、住宅ローンの支払額は変わらないのでローンの支払いが大変になる場合があります。

デメリット③:簡単に引越しができない

マンションを現金一括購入した場合は、売却して引っ越しすることは可能です。

しかし、多くの人は住宅ローンを長期間借り入れてマンションを購入しています。

つまり、返済が終わるまでは、基本的に引っ越しすることができません。

マンションは共同住宅のため、近隣との間にトラブルがあった場合、賃貸の場合は比較的簡単に引っ越しができますが、購入してしまうと、簡単に引っ越しすることができずに気まずい関係のまま顔を合わせることになるかもしれません。

住宅ローンの残債を上回る金額で売却すると、すべて返済できるので引っ越しも問題なくできるでしょう。

しかし購入期間がまだ短い場合などは、ローンの残高が上回っているケースが多いので、気に入らないからすぐ売却とはいかないのです。

簡単に引っ越しができない点もデメリットといえます。

マンションを賃貸にする3つのメリット

マンションを購入するより賃貸にするメリットとは?

続いては、マンションを賃貸にする場合のメリットを3つご紹介します。

  1. ライフスタイルに合わせて引越しが可能
  2. 維持管理や修繕は基本オーナー負担
  3. 最初に払う費用も安い

1つずつ解説していきます。

メリット①:ライフスタイルに合わせて引っ越しが可能

先ほど、マンション購入におけるデメリットとして簡単に引っ越しができない点を挙げました。

賃貸の場合は、ライフスタイルの変化に合わせて引っ越しすることが可能な点が大きなメリットとして挙げられます。

例えば

  • 転勤により住んでいる場所からの通勤が難しくなった
  • 子供の通学に不便だから引っ越したい
  • 近所のスーパーがなくなって買い物が不便になった

が挙げられます。

住んでいるエリアに住み続けることが不自由になった場合に、賃貸の場合だと引っ越しがしやすいのです。

また、マンションは共同住宅なので、全員があなたにとっていい隣人とは限りません。

近隣とのトラブルが精神的に負担となった場合も、引っ越しによって環境を変えることができる賃貸の方が、マンションを購入よりも比較的簡単です。

メリット②:維持管理や修繕は基本オーナー負担

マンション購入で前述した修理や維持管理費用もすべて負担するといったデメリットは、賃貸のメリットに直結します。

賃貸の場合、全体改修費用は基本的に貸主である所有者が行わなければいけません。

また、設備が故障してしまう場合にも貸主が費用負担を行います。

設備の故障は、突発的に何十万円もの費用を負担しなければいけなく、経済的に大きなダメージです。

マンションを購入してしまうと、修繕負担は所有者であるあなたです。

お金が工面できない場合、しばらくは設備を修理せずに我慢しなければいけないかもしれません。

もし、賃貸の場合、設備が故障してしまいオーナーが修理を怠ってしまうと、家賃の減額請求対象となってしまうのですぐに修理してくれます。

まとまった費用を突発的に支払う必要がない点も賃貸におけるメリットです。

メリット③:最初に払う費用が安い

マンションを購入する場合は、全てを住宅ローンで賄えるわけではありません。

ある程度の自己資金が必要で、8割程度を住宅ローンで支払うのが一般的です。

つまり2割程度の自己資金が必要になります。

また、購入にかかる諸費用負担も必要ですので何百万円単位の自己資金を準備しておく必要があるでしょう。

しかし、賃貸の場合には、購入時にかかるような高額な初期費用は必要ありません。

敷金・礼金や仲介手数料など、家賃の数か月分の支払いだけで借りることが可能です。

それでも、まとまった金額にはなりますが、マンション購入と比較しても安い金額で賃貸することができます。

マンションを賃貸にする3つのデメリット

マンションを購入するより賃貸にするデメリットとは?

最後に、マンションを賃貸にする場合のデメリットを3つご紹介します。

  1. 家賃を払い続けても自分の資産にならない
  2. 老後に借りることができない可能性がある
  3. 改装や設備の変更を自由にできない

1つずつ解説していきます。

デメリット①:家賃を払い続けても自分の資産にならない

1つめのデメリットは「家賃を払い続けても自分の資産にならない」ということです。

マンションを賃貸するということは、マンションの所有者に家を借りるためのお金を払い続けるということなので、いくら長い年月お金を払って住み続けても、払ったお金で買い取ったり、購入したりすることができないので、自分の資産になることはありません。

また、住んでいる間は永遠に「賃料」を支払い続けなくてはいけないので、住んだ年月の総額賃料が、マンションを購入した額よりも高くなってしまったということにもなる可能性があります。

デメリット②:老後に借りることができない可能性がある

2つめのデメリットは「老後に借りることができない可能性がある」ということです。

賃貸マンションへの入居審査では、収入も審査決定に大きく影響するので、老後の年金収入だけだと賃貸することができないかもしれません。

例えば、定年退職し「収入が年金のみになったから少し安いマンションを借りよう」と思ったとしても、仕事での収入がないため、審査基準の年収に達せず、借りることができない可能性があります。

家を借りる上で、どうしても審査基準をクリアする必要があるので、老後に仕事をしていないことを考えるとマンションを購入しておけば自分のものなので、住むための審査は必要ありません。

デメリット③:改装や設備の変更を自由にできない

3つめのデメリットは「改装や設備の変更を自由にできない」ということです。

例えば、「DIYが好きで壁に穴を開けたい」「キッチンをが古いから取り替えたい」といった場合、自分で行ったことの費用だけでなく、修繕費を別途負担しなければならない可能性がかなり高くなります。

基本的に、賃貸しているマンションの所有者は、貸主であるオーナーですので、改装などを行いたい場合には、必ずオーナーの承諾が必要になります。

とはいえ、基本的に承諾されるケースは少ないので、改装や設備の変更はできないと考えておきましょう。

マンションを購入する場合の3つのポイント

 

賃貸マンションを利用するのではなく、マンションの購入を検討した場合、いくつかのポイントに注意しておく必要があります。

ポイントを知っておくことで、将来的にマンションを探す際に有利に作用することができたり、よりお得にかつ満足のいく結果を得ることができるでしょう。

その①:働き終えるまでにローンが完済できる年齢・年収であるか

マンション購入を決めた場合は、住宅ローンを組むのが一般的です。

融資可能額や物件、初めに支払う頭金などによって組むローンの金額は変わってきますが、「自分があと何年働くことができるのか?」「現時点での年収はいくらで、今後どの程度上がる可能性があるのか?」を考慮した上で考えていく必要があります。

また、目先の金利だけを考えるのではなく、将来的にも金利に変化が小さく、数十年後の返済時にも無理なく返済をし続けられたリ、ボーナスや退職金などを見越してローンを組むことでスムーズに返済に取り組んでいくことができるでしょう。

ローンや今後のライフプランに悩んだ場合は、一度購入前にFP(ファイナンシャルプランナー)と呼ばれる専門家に相談する事をおすすめします。

そうすることで、現時点での貯金額やライフプランに合わせて、一番適した購入額のマンションやローン額を見出すことができるでしょう。

その②:貯蓄計画や老後計画が立てられているか

頭金などで全額貯金を費やしてしまうと、その後の生活に支障が出る可能性があります。

また、マンション購入を検討した場合は、将来のこともある程度見越して購入しなければなりません。

老後の生活が厳しくなった場合は、現在購入予定のマンションを売却することも一つの手段として考えることができます。

老後の計画もしっかりと立てながらマンション購入を検討していきましょう。

その③:健康な体があり、ローンが組める状態であるか

住宅ローンを組む場合は、年収や年齢だけでなく、健康な体で働き続けることができるかどうかも重要なポイントとなっています。

病気しがちだったり入院経験があるとローンを組むことは難しいだけでなく、ローンの審査が通ったとしても将来病気になって支払いが困難になる可能性もあります。

ローンが組めて審査に通るためには、まずは身体が資本です。

しっかりと健康な体づくりを行い、マンション購入や審査に通るような体づくりをしておくこともとても重要です。

まとめ

まとめ

今回は、【購入 VS 賃貸】マンションに住むならどっちが得する?損する?といった内容を解説しました。

もう一度おさらいをすると、

  • マンションを購入する:自分の資産として残したい
  • マンションを賃貸する:仕事などの都合で引越しをする可能性がある

上記のような感じで選ぶと良いでしょう。

またマンションを購入するメリットとデメリットは、以下の通りです。

 マンション購入と賃貸のメリット・デメリット

メリットデメリット
購入1. 設備のグレードが高い
2. 改装など自由度が高い
3. 最終的に自分の資産となる
4. 住宅ローンで月々の支払いが便利
5. 安心して老後まで住むことが可能
1. ライフスタイルに合わせて引越しが可能
2. 維持管理や修繕は基本オーナー負担
3. 最初に払う費用が安い
賃貸1. 修理や維持管理費用もすべて負担する
2. 住宅ローンの支払いが大変
3. 簡単に引越しができない
1. 家賃を払い続けても自分の資産にならない
2. 老後に借りることができない可能性がある
3. 改装や設備の変更を自由にできない

マンションを購入するか賃貸するかは、雑誌でも比較されるほど、不動産業界にとってはある種、永遠の課題かもしれません。

しかし、最も大切なのは、自分自身がどう考えるかということです。

すぐに答えを出すのは難しいかもしれませんが、マンションの購入や賃貸におけるメリットやデメリットをあなたの立場で分析、選択することが非常に大切といえます。

この記事が、どちらを選ぶのかの判断材料として役に立てたら幸いです。

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この記事を書いた人

清水みちよ

30代女性

資格:宅建・FP2級・通関士・総合旅行業務取扱管理者

大学生の時に一人旅に目覚め、海外50か国以上を訪れました。その経験を武器に新卒で旅行会社に入社しましたが、入社数年で倒産という憂き目にあってしまいます。悔しさをバネに宅建・通関士・FP資格を無職期間の4年でゲット!現在は不動産会社の窓口勤務ですが、コロナ渦で週休4日ペースが続いているため、新しい資格取得に向けて日々奮闘中です。趣味はペット。特技は英会話。

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