といった悩みにお答えします。
本記事の内容
- マンションの売却ではどんな面で失敗したの?
- マンション売却の失敗事例
- マンション売却を失敗しないための4つのコツ
マンションの売却は、そう何度も経験するものではありません。
中には、一度も経験したことがないという人も多いのではないでしょうか?
しかし、マンションの売却ともなると、非常に高額でできることなら失敗せずに満足できる売却を行いたいものです。
では、マンションを売却する場合、どのような失敗例があるのでしょうか?
この記事では、マンションの売却に失敗したと感じた事例を挙げ、失敗しないコツなどを解説します。
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マンションの売却ではどんな面で失敗したの?
まずは、売主が実際にマンションを売却した際、どのような面で失敗したと感じるのでしょうか?
最も多いのか価格面で失敗したと感じる人が多いようです。
また、スケジュール面や売却後のトラブルなども挙げられます。
失敗したと感じるケースの特徴について解説しましょう。
マンション売却を失敗したと感じる人は意外に多い
失敗したと感じる面の解説を行う前に、実はマンション売却を失敗したと感じる人は意外に多いということにも触れなければいけません。
これは、マンションを売却するということに対して自分たちが不慣れな面があるということも考えられるでしょう。
マンションの売却は買主がいて初めて成立するものですので、想定と異なってしまい、自分の都合とはうまく合わなかったということも考えられます。
また、マンションの売却は、依頼する不動産会社との連携が非常に大切です。
つまりパートナーとなる不動産会社との関係性が悪くなってしまうと、これもうまくできなかったと感じる要因の一つといえます。
このように、さまざまな状況により失敗したと感じることになってしまうのがマンション売却です。
このような状況も踏まえた上で、失敗したと感じる特徴について解説します。
価格面での失敗
マンションの売却において、価格面で失敗と感じる人が多いようです。
想定の金額より安い金額で売却してしまった、大幅な値下げ交渉に応じてしまったなど満足できる価格で売却できなかったことに対する気持ちでしょう。
原因としては、当初の売却価格が安かったことが挙げられます。
逆に相場とかけ離れた、高すぎる金額で募集してしまったために大幅な値引き交渉をしなければ売却できなかったといった事例も挙げられるでしょう。
マンションの売却には地域相場というものがあり、ある程度地域相場をしっかりと理解した上で募集しなければいけません。
このような地域の相場観を掴めなかった場合や、売却価格にあまり根拠がなく募集してしまった場合、あとから後悔するケースが多いようです。
価格面での失敗と感じる人は多いといえます。
スケジュール面での失敗
マンションの売却は、荷物の整理や次の住まいへの引越しなど、スケジュール管理もしっかりと行わなければいけません。
急にマンションの売却が決定してしまったためにバタバタと引越しをしなければいけなかった。
すぐに売れると思って先に引越ししたがなかなか決まらなかったといった点が挙げられます。
スケジュールの調整がうまくいかなければ、自分たちの生活に大きく影響することになってしまうでしょう。
そうなってしまうと、一旦は仮住まいなどをしなければいけないことも考えられ、余計な費用支出となることもあります。
何度か繰り返しとなりますが、何度もマンションの売却は経験するものではありません。
多くの人が初めての売却ということになります。
そのため、うまくスケジュール調整ができずに不満足さを感じてしまう結果となるようです。
売却後のトラブルに対する失敗
マンションの売却は、引き渡せばすべて完了というわけではありません。
引き渡した後のトラブルに対して売主は対応を迫られる場合があります。
売買契約書には特に故障が記載されていない設備が壊れていた場合や、生活する中で不具合があり、建物の設備に欠陥があったということが考えられるのです。
いったん引き渡しを行ってしまうと後のことは全く関係ないかといえばそのようなことはありません。
契約に不適合だったと思われる内容に関しては、売主が修繕義務を負うケースもあります。
最悪の場合は裁判といったことにもなりかねません。
精神的にも金額的にも大きな負担や労力がかかりますので、売却後のトラブルがあった場合はマンションの売却を失敗したと感じてしまうでしょう。
マンション売却の失敗事例を8つご紹介
マンションを売却したときに失敗と感じてしまうのはどのようなケースなのかは事例を知ることが一番です。
どのような失敗事例があるのでしょうか?
ここからは、マンションを売却したときに失敗と感じてしまった事例を挙げて解説していきましょう。
事例①:不動産会社のいうままに価格を決定し思ったより安かった
もっとも後悔するケースが多いのは前述した価格面での失敗を感じる事例です。
マンションの売却を行う場合、一般的には不動産会社に査定を依頼し、募集を行います。
しかし、最初に出した不動産会社の査定価格が高いのか安いのかがよくわからないまま募集に出してしまうと、のちのち後悔するケースが見受けられるでしょう。
不動産会社はプロとはいえ、査定による売買金額の算出価格はそれぞれ異なります。
堅いところの金額で早めに売却することを優先する不動産会社や強気の価格設定で少し時間がかかっても高く売ることに主眼を置いた不動産会社などさまざまです。
少し時間がかかっても高く売りたいと考えている人が、堅い金額で提案する不動産会社を選んでしまうと価格面で後悔してしまうかもしれません。
不動産会社の査定を一社だけに頼んでしまったときによくある事例といえます。
事例②:買主の要望のまま値段を下げてローン残債に足りなかった
多くの人はマンションを購入する場合、住宅ローンを利用してマンションを購入します。
住宅ローンの残債が残っている状態でも、マンションの売却代金で全額返済することができるため、住宅ローンの途中でも売却を考える人も非常に多いのです。
当初の売却価格だと住宅ローンの残債が全額支払える状態だったとしても、マンションの売却においてよくあるのが値下げ交渉です。
買主の値下げ交渉に応じてしまい、住宅ローンの残債に足らなくなるケースが考えられます。
では、売却代金がローンの残債に足りなくなった場合、どのようなことになるのでしょうか?
この場合、売却できないか、自己資金でローン残債を支払わなければいけません。
自己資金がなく、売却できないとなってしまうと、契約の進行具合によっては買主に対して違約金がかかる可能性もあります。
これもマンション売却の失敗事例として挙げられるでしょう。
事例③:不動産会社の動きに満足できなかった
少し前述しましたが、マンション売却において最も頼りになるパートナーは不動産会社です。
逆に、不動産会社の動きがあまり良くなければ、満足感を得られるマンション売却ができない可能性が高くなります。
例えば、なかなか募集を行ってくれない、提案がない、段取りが悪い、連絡がないなどが挙げられます。
売主は、やはり売れるかどうか精神的に不安な気持ちを持っているので、連絡がなかったらさらに不安になるのです。
不動産会社の動きが悪いから、なかなか売れなかった。
不動産会社の段取りが悪いから成約を逃してしまったといった気持になってしまうと、あまり満足できるマンション売却にはならないでしょう。
頼りにしている不動産会社の対応に対して不満を持つケースもよくある事例です。
事例④:手数料にかかる費用をしっかりと理解していなかった
マンションの売却を行い無事売却できると、売却価格がそのまま手元に残ると考えている人も多いのではないでしょうか?
しかし、マンションの売却には、いくつかの手数料や税金がかかってしまうので、売却代金がそのまま手元には残りません。
このような点をよく理解しないままマンションを売却してしまうと、実際には想定の金額よりも少なかったとなってしまいます。
この場合、住宅ローンの残債を売却代金で充当しようと考えていると、もしかすると残債に足りなかったということになりかねません。
マンションを売却する場合は、実際にどのような手数料がかかるのか?
税金の支払いはどの程度なのかを理解した上で売却金額を設定する必要があります。
これもマンション売却の失敗として考えられる事例です。
事例⑤:査定が極端に高い不動産会社に依頼しなかなか売れなかった
先ほど売却価格に満足できなかった失敗事例を挙げました。
逆に売却価格が高すぎて、なかなかマンションが売却できないといったことも考えられます。
これも前述同様、不動産会社一社のみの価格査定をそのまま売却価格としてしまったがために起こりやすい事例です。
じっくりと腰を据えて高い金額で購入してくれる買主を見つけるという気持ちがあれば高い価格で募集しても大きな問題ではありません。
しかし、中には早く売却してしまって新しい環境で生活したいと考えている人も多いのではないでしょうか?
そのような想いの売主はとにかく早く売却することが優先となりますのでなかなか売却できない現状を失敗したと感じてしまいます。
これもマンションの売却における失敗事例といえるでしょう。
事例⑥:なかなか売れず、引っ越し先の家賃と二重払いになった
先ほどの事例と似たような内容となりますが、マンションがなかなか売れない場合非常に困るのが、すでに引っ越しを済ませている売主です。
この場合、募集しているマンションの住宅ローンの支払いと、新たな住まいの支払いの二重払いとなっているケースが見受けられます。
この場合、売主は早く売却してしまい二重払いを解消したいと思っているのですが、なかなか売れないこともあるのです。
このようなケースにおいてもなかなかマンション売却に失敗したと感じる理由のひとつといえます。
事例⑦:住宅ローンの残債を知らないまま売却してしまった
マンションの売却を行う場合、住宅ローンの残債がどの程度残っているのかといった点は必ずチェックしておかなければいけません。
しかし、ローンの残債を把握しないままマンションを売却してしまうとどのようなトラブルが起こりうるでしょうか?
マンションの売却による手残りの金額が住宅ローンの残債に足りなかったということが起こり得ます。
住宅ローンの残っているマンションは、住宅ローンを完済し、抵当権を外さなければ売却はできません。
せっかく売却できたのに、後からこのような事実に気づいてしまうと、とても困ったことになるでしょう。
このようなケースも失敗事例といえます。
事例⑧:売却に出す時期を見誤った
マンションの売却は、売りやすい時期や環境などもありますので、売りに出す時期を見誤ってしまうとなかなか売却できないといったことも起こりえます。
マンションの売買が行われやすい時期は、繁忙期と呼ばれる1月から3月といわれています。
4月からの新しい環境に備えて、この時期にマンションを購入し引越ししようと考える人が多いからです。
例えば4月からマンションの売却に対する募集を行うと、ちょうど繁忙期を外れてしまうため、なかなか買主が現れないかもしれないのです。
売り時期を見誤りなかなか売却できないときも失敗したと感じるでしょう。
マンション売却を失敗しないための4つのコツ
ここまでは、マンションの売却に関するいくつかの失敗事例を解説しました。
このような事例を踏まえ、マンションの売却を失敗しないコツなどを自分なりに分析しなければいけません。
ここからは、マンションの売却を失敗しないコツについて解説しましょう。
その①:売却査定は複数の不動産会社からもらう
マンションの売却を失敗したと感じるのは価格面から失敗したと感じる人が多いようです。
これは、不動産会社の査定を一社だけにしてしまうことが最も大きな要因といえます。
一社だけだと比較するものがありませんから、査定された金額が妥当なのかどうかがわかりません。
売却の査定は複数社からもらって最終的な売却価格を決定することがおすすめです。
最近では一括査定サービスなど、ネット上に情報を入力するだけで複数の不動産会社が査定するサービスなども盛んに利用されています。
査定は複数の不動産会社に依頼することにより、価格面で失敗と感じるポイントを減らすことができるでしょう。
その②:不動産会社選びが満足できるマンション売却の大きなポイント
何度か言っていますが、マンション売却には信頼のおける不動産会社との連携がかかせません。
不動産会社の動きに満足ができず、うまくマンションの売却ができなかったといったケースもあります。
不動産会社を選ぶ際は、査定価格だけではなく、どのようなサービスを提供しているのか?
担当となる営業マンは自分にとって相性が良さそうかなどを踏まえて選択する必要があります。
不動産会社も慎重に選びましょう。
その③:スケジュールには余裕を持つ
スケジュールには一定の余裕としっかりとした管理が必要です。
バタバタしたスケジュールを組んでしまうと、せっかく売却できそうなのに、新居が見つからずに成約できなかったといった事例も見受けられます。
あらかじめ、売却に関する予定をしっかりと組んでおき、色々なケースに対応できるような想定を行っておきましょう。
特に、安易に売却できると思い、先に引越しを済ませている場合はなかなか売却できないとなると、家賃などが二重払いとなってしまうこともあります。
スケジュール管理も失敗しないマンション売却のポイントです。
その④:マンションの売却には支払う費用もある
前述しましたが、マンションを売却する場合、売却代金がそのまま手残り金額になるわけではありません。
色々な手数料や税金がかかります。
支払うコストがどの程度になるかをきちんと把握して売却価格を決定する必要があります。
そうしなければ、想定より手残り金額が低くなり、今後のスケジュールに大きな支障をきたす可能性も考えられるでしょう。
まとめ
マンションを売却する場合、失敗したと感じないように失敗事例から、さまざまな対策を練る必要があります。
マンションの売却は非常に高額な取引となるため、失敗してと感じると大きく公開してしまうことにもなりかねません。
失敗しないコツではいくつかのケースを解説しましたので是非役立ててみてはいかがでしょうか?
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この記事を書いた人
資格:宅建・FP2級・通関士・総合旅行業務取扱管理者
大学生の時に一人旅に目覚め、海外50か国以上を訪れました。その経験を武器に新卒で旅行会社に入社しましたが、入社数年で倒産という憂き目にあってしまいます。悔しさをバネに宅建・通関士・FP資格を無職期間の4年でゲット!現在は不動産会社の窓口勤務ですが、コロナ渦で週休4日ペースが続いているため、新しい資格取得に向けて日々奮闘中です。趣味はペット。特技は英会話。
清水みちよ
30代女性