といった悩みにお答えします。
本記事の内容
- 渋谷区の特徴
- 渋谷区でマンションを売却する際に注意しておきたいポイント
- 渋谷区のマンション売却相場
- 渋谷区のマンション買取相場を調べる方法
マンション買取を検討しているなら、その土地の特徴や相場観を理解しておくことが重要です。
この記事では、渋谷区のマンション買取について、土地の特徴に触れながら分かりやすく解説していきます。
マンションの買取依頼はこちら
渋谷区の特徴
スクランブル交差点でも有名な渋谷区。
ファッションの中心地として若者に人気のエリアと言うイメージがありますが、一口に渋谷区と言っても場所によって特徴は大きく異なります。
若者で賑わうエリアだけでなく、おしゃれな店が並ぶ代官山エリアや高級住宅街である広尾エリアなどとさまざまな趣を持っているのです。
エリアによってニーズや住環境などが異なるため、特徴を押さえておくとよいでしょう。
関東圏各地へのアクセス良好
渋谷区のメイン駅ともいえる渋谷駅は、JRだけでなく東京メトロや東急・京王と複数路線が乗り入れしており、アクセスが良好です。
新宿駅や東京駅・池袋駅まで十数分で移動できるだけでなく、神奈川・千葉・埼玉方面への移動もしやすいです。
渋谷駅を経由することでどの方面にもアクセスしやすいので、渋谷区全体でのアクセスも良好と言えます。
また、路線バスも多く駅間も近いので、徒歩でも移動しやすいという特徴もあります。
ただし、車での移動がメインの人には少し不便な点もあるでしょう。
首都高など渋谷区は交通量が多く、道が入り組んでいる道路も多いため初心者にはハードルが高くなりがちです。
場合によっては、車よりも電車のほうが早く移動できるケースも珍しくないでしょう。
ワンルームマンションなど狭いマンションでも売りやすい
一般的に、マンション買取ではファミリー向けの広い専有面積を有するマンションが売りやすい傾向にあります。
マンションの購入層の多くはファミリー世帯となるため、3LDKや4LDKといったマンションがメインの対象となります。
そのため、ワンルームなどの狭いマンションは売りにくいケースが多いのです。
しかし、渋谷区に場合は狭いマンションでも売りやすいという特徴があります。
渋谷区でのマンション取引では、専有面積20㎡~60㎡のマンションの取引が他のエリアに比較して多いという傾向があります。
一般的な3LDK~4LDKの専有面積が70㎡~100㎡であるのに対し、20㎡~60㎡のマンションはワンルームや1Kといったコンパクトな間取りです。
渋谷区は比較的コンパクトなマンションが多いという特徴があるので、ワンルームマンションと言った狭いマンションでも売りやすいでしょう。
ただし、エリアによって需要が異なる点には注意が必要です。
渋谷や原宿エリアは、居住向きと言うよりも事業用向きのためマンションの需要があまり高くありません。
代官山や恵比寿エリアなどは単身世帯や若い世帯が多いので、コンパクトなマンションが売りやすくなります。
また、高級住宅街でもあるため金額が高いマンションでも売れる可能性が高いでしょう。
反対に、千駄ヶ谷や幡ヶ谷エリアはファミリー世帯向けマンションのニーズが高くなります。
積極的に子育て支援を実施
渋谷区では子育て支援の充実化を図っており、さまざまな支援制度が整っています。
出産一人につき限度額10万円の助成金が支給される「ハッピーマザー出産助成金」や子供医療費助成をはじめとした、子育てに掛かる費用の負担を軽減できる制度が充実しているのです。
また、NHKスタジオパークやこども科学センターといった子供向けのレジャー施設も充実しており、子育てしやすい環境といえるでしょう。
ただし、待機児童が23区の中でも他の区よりも少し多い点には注意が必要です。
しかし、渋谷区では待機児童解消のための施設や枠の増設・保育サービス提供なども進められています。
渋谷区でマンションを売却する際に注意しておきたいポイント
渋谷区でマンション売却する際の注意点としては、次のようなポイントが挙げられます。
- セキュリティ対策をアピール
- ファミリー向け物件は価格に注意
その➀:セキュリティ対策をアピール
渋谷区は他の区に比べ犯罪発生率が多い点に注意が必要です。
警視庁の発表によると、渋谷区の2021年の犯罪発生率は3,973件であり、人口あたりの犯罪発生率は1.733%となっています。
これは、23区の中でも3位と高い発生率といえます。
特に、渋谷駅周辺やセンター街などでは、犯罪発生が多い傾向があるのです。
そのため、マンション売却するうえでは、セキュリティ面のアピールが重要になります。
防犯対策がしっかりしているマンションであれば、買い手も付きやすい高値での買取も期待できるでしょう。
その②:ファミリー向け物件は価格に注意
比較的コンパクトなマンションが売りやすい傾向がありますが、エリアによってはファミリー向け物件でも十分需要はあります。
しかし、ファミリー向けマンションは、面積が広くなる分価格も高額になり、売りにくくなる可能性があるので注意しましょう。
高級住宅街エリアのファミリー向けマンションの場合、相場も高額となりなかなか買い手が付かない場合があります。
幡ヶ谷や奥渋谷と言ったファミリー世帯の多いエリアなら、比較的ファミリー向けマンションでも取引できるでしょう。
渋谷区のマンション売却相場
国土交通省の「土地総合情報システム」のデータによると、2021年の中古マンション取引額では渋谷区の平均は約1憶500万円となっています。
間取り別でみると以下の通りです。
間取り | 平均額 |
1R/1K | 19,775,000円 |
1DK/1LDK | 51,295,454円 |
2K/2DK/2LDK | 96,375,000円 |
3K/3DL/3LDK | 172,375,000円 |
※国土交通省「不動産取引価格情報」のデータを元に作成
ちなみに、同時期の東京都全体の間取り別の取引額平均は以下の通りです。
間取り | 平均額 |
1R/1K | 21,175,658円 |
1DK/1LDK | 40,045,345円 |
2K/2DK/2LDK | 51,944,258円 |
3K/3DL/3LDK | 50,406,806円 |
渋谷区は東京全体で見ても、どの間取りであっても取引額が高い傾向があります。
特に、2LDK以上のマンションとなると価格もより高額になることが分かります。
渋谷区のマンション買取相場を調べる方法
不動産は2つと同じ物件がないため、物件ごとに買取価格は大きく異なります。
マンションもたとえ同じ棟の別室であっても、室内の状況などで買取価格は異なるのです。
しかし、近隣の取引額などを調べることである程度の相場を把握することができます。
買取を検討する場合、事前に相場を理解しておかなければ、相場よりも低い価格で買い取りさえてしまう可能性もあるでしょう。
マンション買取価格は相場の7~8割程度
マンションに限らず買取の場合、仲介を利用して市場で売却した場合の7割~8割ほどの価格での買取となるのが一般的です。
買取では、不動産会社は買取り後にマンションをリフォームして再販することで利益を得ます。
大まかには、リフォーム後に売却が期待できる価格から、リフォームなどの諸費用と不動産会社が確保したい利益を差し引いた価格が買取価格となるのです。
反対に、仲介を利用した場合は、不動産会社は売却価格に応じた仲介手数料を得られます。
仲介手数料は売却額が高くなるほど手数料の上限もアップするため、高く売却したほうがより不動産会社の利益となるのです。
このような仕組みがあることから、買取価格は仲介で売却したよりも価格が低くなるので注意しなければなりません。
買取の場合は、短期間で売却でき仲介手数料が不要などのメリットもあるので、メリットと売却に掛かるコストなどを比較して慎重に検討することが大切です。
公表データを参考にする
上記のように、買取相場は市場価格の7割~8割程度となるため、売却相場に0.7または0.8を乗じた価格が買取額の目安となるでしょう。
仮に、市場での取引相場が4,000万円のマンションであれば、買取相場は2,800万円~3,200万円程です。
市場価格の調べ方としては、以下の方法があります。
- 国土交通省の土地総合情報システム「不動産取引価格情報」
- レインズマーケットインフォメーション
国土交通省の不動産取引価格情報では、実際に行われた不動産取引の価格を調べられます。
地域や物件などの条件を入力すれば、取引価格を検索できるので、近隣の類似物件を調べてみるとよいでしょう。
また、レインズマーケットインフォメーションでも取引価格を把握できます。
全国の不動産会社が不動産の登録や取引情報を照会するシステムとして「レインズ」があります。
しかし、レインズは不動産業者しか閲覧できず、一般の人では利用できないのです。
このレインズを一般の人でも利用できるようにしたのが、レインズマーケットインフォメーションになります。
レインズマーケットインフォメーションでは、地域などの条件を元に実際の取引事例を検索できるので、類似物件を検索すると価格の参考になるでしょう。
ただし、レインズマーケットインフォメーションでは詳細な物件は特定できずエリア毎での検索となります。
しかし、エリアの大まかな相場観を把握するのには十分利用できるでしょう。
不動産会社に査定依頼を出す
実際に自分のマンションの買取価格を知りたいなら、不動産会社に査定を受けることで価格が把握できます。
不動産会社の買取査定では、「机上査定」と「訪問査定」があります。
机上査定では、マンションの情報を入力するだけで買取査定を受けられるので、気軽に利用できるでしょう。
一括査定サイトを利用すれば、複数の不動産会社の査定を一度にまとめて受けられるので、時間や手間を掛けずに価格を調べられます。
ただし、机上査定は情報のみで算出し、マンションの状況などは反映できないため、実際の買取価格とは大きな差が出るケースも多い点には注意が必要です。
より正確な査定額が知りたいなら、実際に不動産会社に来てもらい物件を調べてもらう「訪問査定」がよいでしょう。
訪問査定なら、周辺環境や室内の状況までを踏まえた査定なので、精度の高い査定結果となります。
訪問査定の場合、日程の調査や査定対応などが必要になり時間もかかります。
机上査定である程度不動産会社を絞り込み、その中から2~3社に訪問査定を受ける流れがおすすめです。
より短期間での買取を目指しているのであれば、直接不動産会社に相談するのも一つの手と言えるでしょう。
その場合は、信頼できる不動産会社かを見極めたうえで相談することをおすすめします。
まとめ
渋谷区のマンション買取の相場や土地の特徴についてお伝えしました。
渋谷区は、比較的コンパクトなマンションでも売りやすく、反対にファミリー向けマンションは高額になることから売りにくい傾向があります。
しかし、エリアによってもニーズは異なるので、まずは相場を把握して、買取査定を受けることをおすすめします。
マンションの売却や買取なら不動産情報サイトMANSION COLLECTのTOPへ戻る
この記事を書いた人
資格:宅建士、FP2級技能士(AFP)
地方銀行、不動産会社を経て金融や不動産関連の情報をお伝えするフリーライターとして活動しています。
実務で得た知見を活かして、記事を読まれる方の困りごと解決に役立てられたらと考えています。
マンションの買取依頼はこちら
逆瀬川勇造
30代男性