新宿のマンション買取事情ってどうなの？エリアの特徴やポイントなど解説

新宿のマンション買取事情ってどうなんでしょ？買取の相場も教えてください。

といった悩みにお答えします。

「新宿区のマンションなら高く買い取ってもらえるのでは？」そのように考えている方も多いでしょう。

人気のエリアである新宿区でマンション買取を検討しているなら、買取相場や土地の特徴を把握しておくことが重要です。

相場を理解しておかなければ必要以上に安値で買取されてしまう可能性もあるでしょう。

また、土地の特徴を把握しておくことで、売却のしやすさを理解でき査定時のアピールにもつながります。

とはいえ、相場の調べ方など分からないという方も多いものです。

この記事では、新宿区の特徴に触れながら、マンション売却の相場や相場の調べ方にを分かりやすく解説します。

新宿区の特徴

渋谷・池袋に並ぶ3大副都心である新宿区。

東京都庁をはじめとした高層ビル街や日本一の歓楽街・歌舞伎町があり、その知名度とともに圧倒的な存在感のあるエリアと言えます。

国内屈指のビッグターミナル

新宿区のアクセスの中心となる新宿駅は、世界で最も電車の乗り降りがある駅としてギネス認定されるほどのビックターミナルです。

JRだけでも1日の乗員人員が70万人を超え、私鉄各社を含めると360万人を超えており、通勤ラッシュの混雑は想像を逸するほどのものとなります。

また「ダンジョン」と呼ばれるほど、入り組んで複雑な駅としても有名です。

アクセスの良さは抜群で、複数の路線が乗り入れするため新宿駅を起点に各方面に便利に移動できます。

渋谷駅・池袋駅・東京駅にも15分以内で移動できるので、利便性が良く通勤・通学などでよく利用されているのです。

また、高速バスやコミュニティバスなども充実しているので、交通の便の不自由さは感じないでしょう。

車移動する人にとっても、甲州街道や青梅街道・明治通り・山手通りと大きな道路に囲まれており、首都高の入り口も近く便利に利用できます。

ただし、混雑しやすく複雑な道も多いので場合によっては車よりも電車のほうが早いというケースも多いでしょう。

「歌舞伎町」のイメージが先行しがち

新宿区と言うと歌舞伎町を真っ先に思い浮かべる方も多いでしょう。

歌舞伎町のイメージが強く、怖いという印象を持たれがちですが、新宿区にはさまざまなエリアがあり、それぞれ異なった顔を持っています。

新宿東口の商業的な賑わいのあるエリアとはことなり、新宿御苑のあるエリアや神楽坂と言った自然や歴史・文化の趣深いエリア。

また、西口は東京都庁をはじめビジネスの洗練された雰囲気漂うオフィス街など、異なった特徴を醸し出しているのです。

歌舞伎町ルネッサンス

怖いイメージのある歌舞伎町ですが、近年は「歌舞伎町ルネッサンス」という取り組みを進めています。

歌舞伎町ルネッサンスとは、誰でも安心して楽しめるまちへの再生の取り組みであり、新宿区と地元商店街・民間企業・警察などが推進しています。

歌舞伎町の課題解決に向けた安心・安全に向けた取り組みだけでなく、広場でのイベントと言った文化や創造の発信も行われているのです。

地域活性や街づくりが進められており、今後より住みやすいエリアになることが期待できるでしょう。

新宿区でマンションを売却する際に注意しておきたいポイント

新宿区でマンション売却する際の注意点として、次のようなポイントが挙げられます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

その➀：主要ターミナル駅への距離がポイント

新宿区には新宿駅以外にも多くの駅があります。

しかし、マンション売却では新宿駅への距離が重要なポイントとなるものです。

駅まで徒歩5分前後は人気が高く、10分以内であれば高値での売却も期待できます。

反対に、駅まで徒歩で時間が掛かると売却価格にも大きな影響が出てくるものです。

その②：エリア毎に特徴が異なる

新宿区と言ってもエリアごとにその特徴は異なるものです。

歌舞伎町といった人の賑わう繁華街エリアだけでなく、さまざまなエリアで特徴が異なります。

ビジネスエリアとして有名な西新宿では都庁など多くの高層ビルが立ち並び、近年では高層マンションも増加し人気を集めています。

反面、裏通りは昔ながらの住宅街であり公園も多く緑豊かなエリアでもあるのです。

また、歴史ある高級住宅街である落合や神社・お寺の点在する四谷、レトロな雰囲気漂う神楽坂などがあります。

マンションを売却するにはエリアごとの特徴を把握して、アピールできるようにすることが重要です。

新宿区としての魅力だけでなく、自分のマンションのあるエリアの特徴も理解しておくようにしましょう。

新宿区のマンション売却相場

新宿区のマンション売却相場を見ていきましょう。

次の表は、国土交通省の不動産取引価格情報を元にした、2021年新宿区で売却された中古マンションの間取り毎の取引価格の平均です。

また、同時期の東京都全体の間取り別取引平均額は以下の通りです。

新宿区は、東京全体で比較しても高額で取引されているのが分かります。

特に、2LDK以上のマンションでニーズが高く、取引額も高額になる傾向があると言えるでしょう。

新宿区のマンション買取相場を調べる方法

マンション買取価格は、実際はマンションごとに異なります。

不動産は2つと同じ条件がないものであり、たとえ同じ棟のマンションであっても室内の状況が異なることから買取価格は変わってきます。

とはいえ、買取価格の相場観はある程度把握することは可能です。

買取を検討しているのであれば、まず相場を理解しておく必要があります。

相場観が分からないまま買取を進めてしまうと、実際はもっと高値で買取してもらえたのに…ということにもなりかねません。

マンション買取価格は相場の7～8割程度

マンション買取価格を把握する目安となるのが、「市場価格の7割～8割程」と言う価格です。

一般的に、買取は仲介での売却よりも価格が低くなる傾向があり、仲介での買取の7～8割程と言われています。

仮に、仲介を利用して市場で売却した場合5,000万円で売却できるマンションであれば、買取の場合は3,500万円～4,000万円が目安となるでしょう。

買取価格が仲介での売却よりも安くなる要因が、不動産会社の儲け方の仕組みにあります。

買取の場合、不動産会社は主に買取後のマンションをリフォームして再販することで利益を得ます。

大まかな目安としては、リフォーム後の売却見込み額からリフォーム費用などの諸費用・不動産会社の利益分を差し引いた残りの額が、買取価格と言えるでしょう。

仕組みとしては小売りと同じイメージであり、不動産会社がより利益を得るには「安くで仕入れる」ことが重要になるのです。

対して、仲介は売却による仲介手数料が不動産会社の利益となります。

仲介手数料はその上限が法律で決められており、以下の通りです。

上限はあくまで上限のため、不動産会社でその範囲であれば自由に設定できますが、多くの不動産会社で上限いっぱいで設定しているものです。

仲介手数料は、売却額が高くなればそれだけ上限もアップするので、少しでも高値で売却したほうが不動産会社の利益となります。

このような仕組みの違いから、買取価格は仲介での売却価格よりも安くなってしまうのです。

公表データを参考にする

買取価格の目安となる、市場価格は次のようなデータを活用することで調べられます。

国土交通省の不動産取引価格情報

国土交通省のサイトでは、実際に成約した不動産取引の価格情報を検索できます。

地域や物件タイプ・間取りなどで検索すると、条件に一致した成約情報を調べられるので、近隣の類似物件の取引情報を参考にするとよいでしょう。

レインズマーケットインフォメーション

レインズマーケットインフォメーションとは、不動産業者が利用する「レインズ」を一般の方向けにした不動産総合サイトのことです。

レインズでは、全国の不動産会社が不動産情報の登録や成約価格を参照できます。

しかし、レインズは不動産業者しか利用できず、一般の人では閲覧できないのです。

レインズマーケットインフォメーションでは、一般の人でも全国の不動産取引の情報を検索できます。

詳細な不動産の特定はできませんが、エリア毎で成約情報を把握できるので相場観を掴むには十分でしょう。

上記で調べた相場は、仲介を利用しての売却価格の目安です。

買取での価格相場は、その価格×0.7～0.8することで大まかな目安を求められます。

不動産会社に査定依頼を出す

買取相場はあくまで目安となり、実際の自分のマンション買取価格を知りたい場合は、不動産会社に査定依頼することで把握できます。

不動産会社の査定には、次の2種類があります。

机上査定は、不動産情報だけを元に算出します。

査定サイトなどでも査定できるので、入力も簡単にでき即日から数日で結果も分かります。

ただし、周辺環境や物件内部といったマンションごとの状況は反映できないので、実際の買取額とは大きく異なることも多いでしょう。

一方、実際にマンションに来てもらい査定するのが、訪問査定です。

訪問査定であれば、マンションごとの状況を反映できるので、より正確な査定となります。

一般的には、机上査定で複数の不動産会社に査定してもらい、その中から2～3社に絞って訪問査定を受ける流れが多いでしょう。

とはいえ、机上査定を複数社受けるにも手間と時間が掛かります。

そのような場合は、一括査定サイトを利用すると簡単に複数社の査定結果を得られるのでおすすめです。

また、より短期間で査定結果を得たい場合は、直接不動産会社の相談するのも一つの手と言えます。

その場合は、より信頼できる不動産会社を見極めたうえで相談することをおすすめします。

まとめ

新宿区のマンション買取について相場や土地の特徴・相場の調べ方についてお伝えしました。

新宿区は東京23区の中でも人気があり、マンションの高値での売却が期待できます。

しかし、新宿と言ってもエリアごとに特徴が異なるので、エリアの特徴やニーズを理解したうえで売却の仕方を検討することが重要です。

この記事を参考に、新宿区の特徴や相場を理解したうえで、信頼できる不動産会社とマンション買取を目指していきましょう。

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この記事を書いた人

逆瀬川勇造

30代男性

資格：宅建士、FP2級技能士（AFP）

地方銀行、不動産会社を経て金融や不動産関連の情報をお伝えするフリーライターとして活動しています。
実務で得た知見を活かして、記事を読まれる方の困りごと解決に役立てられたらと考えています。