といった悩みにお答えします。
本記事の内容
- 買取は仲介より売却額が安い?
- 買取を選ぶことで費用を安くしやすい
- マンション売却で仲介より買取が向いている3つのケース
- 少しでも高額で買取してもらうには?
マンションを売却するなら、少しでも高額で売却したいと考えるでしょう。
売却方法には一般的な仲介以外にも買取の方法があり、それぞれの違いを理解した上で、状況により方法を使い分けることが重要です。
この記事では仲介と売買の違いや、少しでも高額で買い取って貰う方法を分かりやすく解説しますので、はじめてマンションを売却される方はぜひ参考にしてみてください。
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買取は仲介より売却額が安い?
マンションを売却する際には主に「仲介」と「買取」の2つの方法があり、仲介に比べ買取の方が安い売却額になる傾向があります。
- 「仲介」:不動産会社に依頼して購入希望者を探してもらう
- 「買取」:不動産会社に直接買い取ってもらう
マンションを売却する際に不動産会社に相談に行き、購入希望者を探してもらう仲介が一般的な方法ですが、不動産会社が自社で直接買い取るという方法もあります。
不動産会社は直接物件を買い取った後でリフォームを行い、付加価値を付けて再販し、利益を得るため、安く買い取ることが重要です。
そのため、不動産会社がリフォーム費用や利益を見込んだ分だけ買取価格が安くなってしまいます。
仲介において相場価格で売却できると考えると、買取は相場の7~8割程度の売却額となるのが一般的です。
売却額だけでみると、買取よりも仲介の方が高く売却ができて魅力的に思えるかもしれません。
ただし、買取にも様々なメリットがあるため、売却額だけでなく、総合的に判断することをおすすめします。
それでは買取のメリットについて詳しくみていきましょう。
買取を選ぶことで費用を安くしやすい
買取を選ぶことで、仲介に比べマンション売却時の費用を安くしやすくなります。
売却金額から費用を差し引いた金額が手元に残るお金ですので、費用を安く抑えることはとても大切です。
費用を安く抑えるためには、下記の3点がポイントです。
- 仲介手数料不要
- リフォーム費用不要
- 契約不適合責任免責
それでは具体的にみていきましょう。
仲介手数料不要
不動産会社が買主との間に入り、仲介でマンションを売却すると、不動産会社に仲介手数料を支払う必要がありますが、買取の場合は仲介手数料が不要です。
仲介手数料とは不動産会社の仲介によって売却された場合に支払う手数料のことです。
売買金額によって設定できる手数料に上限が設けられており、どの不動産会社も基本的には上限で手数料を設定していることが多いでしょう。
売買金額 | 仲介手数料 |
200万円以下 | (売買金額×5%)+消費税 |
200万円~400万円 | (売買金額×4%+2万円)+消費税 |
400万円以上 | (売買金額×3%+6万円)+消費税 |
上記の計算式を参考にして、マンションの売却額が1,000万円だった時の仲介手数料を計算してみると、下記の通りです。
「1,000万円×3%+6万円=36万円、消費税を加えて仲介手数料は39.6万円」
仲介だと、売却額から高額な仲介手数料を不動産会社に支払うため、手元に残る金額が少なくなります。
しかし、仲介と違い不動産会社による買取であれば、仲介手数料は不要なため、費用を抑えることができます。
仲介手数料については、マンション売却で支払う仲介手数料について相場やタイミング、安くする方法など解説で詳しく解説しています。
マンション売却で支払う仲介手数料について相場やタイミング、安くする方法など解説
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リフォーム費用不要
買取であれば、不動産会社が買い取った後にリフォームを行いますので、売主が費用を負担して、売却前にリフォームを実施する必要がありません。
一方で仲介の場合には、建物の状態が悪いと内覧時のイメージが悪く、なかなか売却に繋がらないこともありますので、先にリフォームやハウスクリーニングをしてから売りに出すことが多くなります。
そのため、仲介で売却を進める場合にはリフォームやハウスクリーニング費用を先に支払う必要がありますが、買取であればリフォーム費用は必要ありません。
建物の状態次第ではリフォームの費用が高額になり、買取にした方が最終的に手元に残るお金が多くなる可能性もあります。
リフォームについては、マンション売却にリフォームは必要?メリットやデメリットを解説で詳しく解説しています。
マンション売却にリフォームは必要?メリットやデメリットを解説
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契約不適合責任免責
買取の場合は売主による契約不適合責任が免責となります。
仲介の場合には一般的に不動産の売主は契約不適合責任を負うことになるでしょう。
契約不適合責任とは「契約書に記載した内容に沿わない物件を引渡した場合には、売主は責任を負わなければならない」ということです。
しかし、買取りを行うのはプロである不動産会社であるため、買取の場合には一般の売主は契約不適合責任を負う必要がありません。
そのため、売却後に契約書で告知していない内容について責任を負われトラブルになるようなことは避けられますので、売却後の不要な出費を心配しなくてすみます。
契約不適合責任については、民法改正により瑕疵担保責任免責が変わる?契約不適合責任とは?で詳しく解説しています。
民法改正により瑕疵担保責任免責が変わる?契約不適合責任とは?
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マンション売却で仲介より買取が向いている3つのケース
マンション売却で仲介よりも買取が向いている場合があります。
具体的に下記の3つのケースについてみていきましょう。
- 手間をかけずに売却したい
- 立地が悪く買い手を見つけにくい
- 劣化が進んでいる
その①:手間をかけずに売却したい
買取は不動産会社に直接買い取ってもらえるため、手間は買取業者を決めることくらいです。
そのため、できるだけ手間をかけずにマンションを売却したい、という場合は買取が向いています。
仲介であれば、リフォーム工事の検討や内覧時の立会い、販売価格の値下げ交渉への対応などが必要で、買主や不動産会社との打ち合わせも複数回行う必要があるでしょう。
特に内覧時の立会いは週末に入ることが多く、内覧の予約が入るたびに掃除を行い、出掛けることもできず、手間が掛かってしまいます。
そこまでやっても、買主のローン審査で承認が下りず、契約をしても売却できないということもあるでしょう。
一方で、買取は査定額を元にして買取業者を決めるだけで、確実に売却することができ、買取業者によっては建物に家具など残した状態で引き取ってくれる場合もあり、その場合には家具の処分をする手間すらかかりません。
そのため、手間を掛けずに売却したい場合には買取がおすすめです。
その②:立地が悪く買い手を見つけにくい
立地が悪く買い手を見つけにくいようなケースでは、買取が向いているといえます。
仲介を選び、売りに出していても、立地が悪いマンションは長期間買い手が見つからず、売却まで時間がかかってしまうことが多くあります。
売却まで長期間かかると仲介のメリットは小さくなり、損失の方が大きくなることもあるでしょう。
特に、長く買い手が見つからないと売却価格の値下げをせざるを得ず、また買い手が見つかっても、足元を見られて大きな額の値引きを要求されるようなことも考えられます。
立地が悪く、売却まで時間がかかりそうな場合には、買取にする方が手元に残るお金が多くなることもあります。
立地が良くて買い手がすぐに見つかりそうなマンションは仲介で、立地が悪くて買い手がなかなか見つからなさそうなマンションは買取がおすすめです。
その③:劣化が進んでいる
築年数が経過した物件は徐々に劣化が進んでいきます。
劣化が進んでいる物件は買い手が見つかりづらく、売却まで長時間かかることが多いため、仲介よりも買取が向いているといえるでしょう。
劣化が進んだ物件は買い手が見つかりにくい上に、売却のために大幅値引きが必要な場合が多くなります。
仲介で売却する場合には、不動産会社から、リフォームを行い、イメージを良くすることを提案されるかもしれませんが、その場合には、高額なリフォーム費用が必要になる可能性が高いでしょう。
リフォーム費用を販売価格に上乗せすることで、物件価格がさらに高くなり、より売却しにくくなることもありますので、注意が必要です。
また、築古で劣化が進んでいる物件は、見えない部分が損傷していることも多く、仲介の場合には、売却後にも契約不適合責任に基づいて責任を追及される可能性があるため、買取を選んだ方がよいケースと言えるでしょう。
少しでも高額で買取してもらうには?
プロである不動産会社に少しでも高額で買取してもらうためにはポイントがあります。
高額で買取してもらうためには、下記の3つのポイントを押さえておくことが重要です。
- 査定前に物件を徹底的に清掃する
- 複数の業者に査定依頼を出す
- 一括査定の利用がおすすめ
それでは詳しく見ていきましょう。
その➀:査定前に物件を徹底的に清掃する
多くの物件を見てきた不動産のプロに対しても、やはり第一印象はとても大切です。
そのため、不動産会社が査定に来る前に物件を徹底的に清掃しておきましょう。
買取業者は買い取った後にリフォームを行い、付加価値を付けて再度販売を行うことが目的なため、リフォーム費用がいくらぐらい必要なのか、査定時に見極めています。
買取金額+リフォーム費用+利益=再販価格といえますので、しっかりと清掃されており、査定の際にリフォームの必要があまりない物件だと判断すれば、その分高額で買い取ってくれる可能性が高まります。
さらに、自分でできる範囲で簡単な補修など行っておくことで高額で買取してもらえる可能性が高くなるでしょう。
クリーニングについては、マンション売却前にクリーニングはしておくべき?メリット・デメリットなど解説で詳しく解説しています。
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その②:複数の業者に査定依頼を出す
一つの業者だけで査定を行うのではなく、複数の業者に査定依頼を出すことが重要です。
大手や地元の不動産会社など、様々な業者に声をかけて、査定をしてもらいましょう。
買取の場合は、業者が出した査定額=買取額となるため、少しでも高い査定額を出してくれる業者を見つけることが大切です。
査定額がある程度適正な価格であるか、自分でも判断できるように周辺の物件がいくらくらいで売りに出ているのか売却価格を確認しておきましょう。
買取は一般の売却相場に比べて7~8割の価格になることが多いですので、目安として確認しておくことをおすすめします。
また、査定額が極端に高い業者は、後になって何かしらの理由をつけて値下げを要求することも考えられますので、売買の条件など、細かくチェックしておくことが重要です。
特に内覧をせずに査定結果を出す業者は、そのことを理由に値下げをする可能性があるため注意しましょう。
その点に注意した上で、複数社の中から査定額が高い業者を選ぶことで、高額で買取をしてもらえる可能性が高くなります。
マンション買取業者については、マンション買取業者ランキングTOP10!それぞれの特徴やおすすめの理由で詳しく解説しています。
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その③:一括査定の利用がおすすめ
複数の業者に査定依頼を出すことが重要だとお伝えしましたが、自分で何社も査定依頼をするのは手間が掛かって大変です。
まとめて査定依頼をするには一括査定サービスを利用すると、手間もかからず、とても便利です。
ネット上には様々な一括査定サイトがありますが、「MANSION COLLECT」の一括査定サービスをおすすめします。
そのポイントを下記にて紹介します。
MANSIONCOLLECTの一括査定 | 一般的な一括査定サイト | |
運営元 | 不動産会社(株式会社MIJ) | IT会社 |
個人情報の扱い | 運営元MIJにのみ個人情報を公開 | 全社に個人情報を公開 |
査定基準 | 査定は買取基準 | 査定は仲介基準 |
業者との連絡 | MIJとのみやりとり | 複数社とのやりとり |
一番のポイントは、売主が「複数の業者を相手に自分でやり取りをする」のか、「運営元のMIJが間に入り、業者とやり取りをする」という事です。
つまり、MANSION COLLECTの一括査定では、運営元のMIJとだけ打ち合わせをすればよく、各業者との打ち合わせはMIJが行ってくれます。
またMANSION COLLECTでは個人情報もMIJにのみ開示すれば良いため、一般的な一括査定サイトのように複数の業者から大量の電話やメールで営業を受けることもありません。
さらに、仲介メインの不動産会社ではなく買取業者に買取査定を依頼するため、査定結果は精度の高い買取額となります。
金額の高い買取業者3社を選び、買取価格を知ることができる仕組みです。
当然ながら「査定したからといって料金が発生する」ことはありませんし、「必ず売却しなければならない」、という事はありませんので、安心してMANSION COLLECTの買取一括査定をお試ししてみてはいかがでしょうか。
詳しくは、以下をご覧ください。
【最高値を目指す】MANSION COLLECTの買取一括査定サービス
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まとめ
本記事ではマンションを売却する際の仲介と買取の違いや、少しでも高額で買い取って貰う方法やついてお伝えしました。
マンションの買取は仲介に比べて売却価格は安くなる傾向にありますが、買取は手間をかけることなく売却でき、売却後の責任を負う事もないなどメリットも多くあります。
これらの情報を総合的に判断して、買取か仲介か検討してみましょう。
MANSION COLLECTの買取一括査定を利用すれば、高額で買取をしてくれる業者を見つけられる可能性が高くなります。
マンションの売却を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
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この記事を書いた人
資格:宅建士、FP2級技能士(AFP)
地方銀行、不動産会社を経て金融や不動産関連の情報をお伝えするフリーライターとして活動しています。
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逆瀬川勇造
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