といった悩みにお答えします。
本記事の内容
- マンション売却時の電気解約手続き
- 新電力会社への切り替えってどうなの?
- 引越し時に電気を解約し忘れたらどうなる?
- その他電気の解約でよくある3つの質問
「マンション売却する時の電気解約ってどうすればいい?」「電気会社を見直したほうがいい?」
マンションを売却する場合、電気も解約する必要があります。
電気を解約し忘れると料金が発生するだけでなく、支払いでトラブルに発展することもあるので、適切なタイミングで解約することが大事です。
しかし、電気の解約や新居での開始手続きがよく分からないという方ももいらっしゃるでしょう。
この記事では、電気の解約や新居での開始手続きについて分かりやすく解説します。
併せて、新電力会社への切り替えや解約し忘れた場合、解約のタイミングなども紹介するので参考にしてください。
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マンション売却時の電気解約手続き
マンション売却では、済んでいたマンションの電気解約と、新居での電気開始の手続きの両方が必要です。
ここでは、停止手続きと開始手続きを見ていきましょう。
電気の使用停止手続き
電気の使用停止手続きは、契約している電力会社に連絡することで手続きできます。
連絡方法は、電話・インターネットがあるので利用しやすいほうで連絡しましょう。
また、連絡の際には次のようなことを聞かれるので、あらかじめ確認しておくとスムーズに準備できます。
- 解約するマンションの住所
- 氏名
- お客様番号
- 停止日
- 引っ越し先の住所
- 最終支払い方法
お客様番号は、請求書などに記載されているので準備しておくようにしましょう。
最終検針日から停止日までの料金は、日割りでの清算になります。
後日、既存の支払い方法で支払うだけでなく、退去時の検針でその場で清算することも可能なので、都合のよいほうを選んでおきましょう。
契約の旨を連絡すれば、あとは電力会社で停止手続きを進めてくれます。
基本的には、停止日の立ち合いは不要です。
しかし、オートロックマンションなどでは立ち会わないといけない場合もあるので、注意が必要です。
停止日と退去日が異なる場合でも、退去日には、万が一に備えてブレーカーを落としておくようにしましょう。
ただし、寒冷地などでは電力が停止してしまうと、配管内が凍結してしまう可能性があります。
事前に、電力会社に確認して対応できるようにしておきましょう。
停止までに申し込みから数日~1週間ほど掛かるので、退去日の1週間前までには連絡しておくようにしましょう。
とくに、引っ越しシーズンなどは依頼が立て込み手続きに時間が掛かる場合あるので、早めに手続きすることが大切です。
電気の使用開始手続き
停止手続きと同時に、新しいマンションでの使用開始手続きをしなければなりません。
使用開始手続きは、インターネットかポストなどに備え付けられている「使用申込書」の送付で手続きが可能です。
基本的には、使用自体は当日にブレーカーを上げるだけで使用でき、立ち合いなどは必要ありません。
また、土日・平日関係なく利用できます。
ただし、引っ越し先のメーターがスマートメーターの場合は、申し込みがなければ利用できないので注意しましょう。
スマートメーターは申込当日での開通が難しく2・3日は掛かってしまう場合があるので、早めに手続きが必要です。
利用自体は申し込みなしでも可能ですが、支払いについての手続きが必要になるのです。
使用申込書に必要事項を記入して、早めに投函するようにしましょう。
使用申込書がない場合は電気会社に問い合わせて確認する必要があります。
開始手続き自体は、いつまでにしなければならないという決まりはありません。
しかし、支払いに関する手続きであるため遅くなってしまうと、トラブルに発展する可能性があるものです。
入居当日には使用開始手続きを済ませておくようにするとよいでしょう。
新電力会社への切り替えってどうなの?
マンション売却は、電気会社の見直しにも適したタイミングでもあります。
現在は、電力の自由化に伴いさまざまな事業会社が、電力にも参入しています。
しかし、それまで大手の電力会社と契約している場合、新電力に移行するのに不安を感じるという方も多いものです。
新電力会社では、さまざまな企業が参入しており、電気プランやサービスも大きく異なります。
そのため、自分の使い方に合った電力会社を選ぶことで、これまでより大幅に電気代を節約できる可能性もあるのです。
切り替えのメリット
新電力会社へ切り替えるメリットには、次のようなことがあります。
- 豊富なメニューから選べる
- セット割などのお得なサービスがある
- 居住エリア外で発電された電気も購入できる
豊富なメニューから選べる
新電力会社では、豊富な料金メニューを展開しています。
仕様時間帯別の料金や一定使用料までの定額制など、会社によってメニューが大きく異なるのです。
ライフスタイルや自分の価値観に合った、料金メニューを選べるようになったというのは大きなメリットと言えます。
豊富なメニューから自分に合ったメニューにすることで、電気代の節約につなげられる可能性があります。
電気会社によっては、サイト内に料金のシミュレーションを用意しているので一度、今の料金と比較してみるとよいでしょう。
セット割などのお得なサービスがある
新電力では、多くの企業が参入しており、電気会社だけでなく、通信会社や旅行会社などさまざまな業種があります。
そのため、そのような会社からインターネットとのセット割りやポイントサービスなどのお得なサービスを提供している企業も多いのです。
そのようなお得なサービスにも注目して、電力会社を選ぶのもおすすめです。
居住エリア外で発電された電気も購入できる
電力の自由化に伴い、居住エリア外で発電された電気も購入できるようになりました。
また、新電力の中では、風力や水力・太陽光などの環境にやさしい電気を取り扱っている会社もあります。
地元の電気会社に貢献したい・環境に配慮した電気を利用したいといった、こだわりを持って電気会社を選べるというのも、大きなメリットと言えるでしょう。
ただし、供給エリアが限定されている会社もあるので、事前に確認することが大切です。
切り替えの手続き
電気会社を切り替えるとなると、複雑な手続きをイメージされている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、切り替え手続きは意外に簡単に可能です。
基本的には、申し込みたい電力会社とプランが決まったら、インターネットや郵送・電話申し込みで新電力会社に申し込めます。
申込みの際には、次の物を用意しておきましょう。
- 現在契約している電力会社の名前と契約中のお客様番号
- 電気を使用する住所
- 本人確認書類
- 供給地点特定番号(検針票に記載/電力会社への問い合わせでも確認可能)
申し込み後は、電力会社によってデジタル計測できるスマートメーターに切り替えなどの場合があります。
メーターの切り替え時は基本的には立ち合い不要ですが、オートロックマンションなどでは立ち会わなければならない場合があるので、確認しましょう。
現住所で切り替える場合は、切り替え先の電力会社ですでに契約している電力会社の解約手続きをしてくれるのが一般的なので、解約手続きは不要です。
しかし、引っ越しに伴う手続きの場合は、解約と新規手続きそれぞれが必要になるので注意しましょう。
利用開始までには1週間前後かかるため、早めに連絡するとスムーズに利用開始できます。
引越し時に電気を解約し忘れたらどうなる?
引っ越しでの電気解約では、うっかり解約し忘れてしまうというケースもあります。
万が一、解約し忘れた場合はどうなるのでしょうか?
支払い義務は契約者にある
基本的に、電気会社が電気料金を請求するのは、契約者に対してです。
使用者が誰であろうと、支払い義務は契約者である売主に発生します。
そのため、引っ越しが完了し自分が住んでいないマンションであっても、解約するまでは電気料金が発生するため、支払わなければなりません。
電気解約月は、日割りで契約日までの料金が発生します。
そのため、解約手続きが遅くなればなるだけ料金の負担も増えるので、解約忘れに気づいたら早めに電気会社に連絡し解約手続きをするようにしましょう。
新入居者が無断で使用したケースは?
売却中など、まだ次の入居者が入っていない状態であれば、自分が負担するだけで済むので大きな問題にはならないでしょう。
しかし、次の入居者がすでに生活をスタートしていた場合に、トラブルに発展する可能性があるのです。
万が一、解約し忘れた状態で、新入居者が無断で電気をしている場合でも、請求書がくるのは解約し忘れた売主です。
新入居者に利用されている場合は、その旨を電力会社に伝え、まずはすぐに解約してもらうようにしましょう。
その上で、支払った電気料金の明細などを証拠として新入居者に請求しなければなりません。
ほとんどの場合は、新入居者も返金に応じてくれるでしょう。
しかし、新入居者も利用手続きを踏まずにあえて利用するような悪質な場合、トラブルに発展する可能性があるのです。
解約し忘れは、基本的に売主の問題でもあります。
支払いをどうするのかは、新入居者との話し合いが必要になるので注意が必要です。
トラブルに発展しないためにも、新入居者が入る前には確実に解約できるようしましょう。
その他電気の解約でよくある3つの質問
ここでは、電気解約でよくある質問について紹介します。
質問①:電気解約のベストなタイミングは?
マンション売却での電気解約は、引き渡し直前をおすすめします。
売却中に引っ越ししてしまう場合、空室で余計な電気代が掛かるのが嫌ですぐに解約したいという方もいるでしょう。
しかし、空室で売却する場合に電気を解約してしまうと売却活動に支障がでてしまいます。
- 掃除で電気が利用できない
- 内覧時の空調や照明用の電気が利用できない
- 売買契約後も買主が訪れる可能性がある
退去時にハウスクリーニングや大掃除をした場合であっても、空室の期間が長ければホコリが溜まります。
そのため売却期間中は定期的な掃除が必要となり、その際に電気が利用できなければ不便でしょう。
また、夏場や冬場などの内覧時に空調が利用できないのは、内覧の大きなマイナスポイントになります。
快適な室温を保てないと内覧者もゆっくり内覧できずに、購入につながらない可能性が出てくるのです。
売買契約後も、買主が採寸や入居前の掃除などでマンションを訪れる場合があります。
買主が使う電気だから売主には負担の義務はありません。
しかし、マンションを購入してくれたことを考慮するなら、数千円の電気代を惜しむよりも買主に気持ちよく引き渡したほうが得策と言えるでしょう。
このような理由から、マンション売却では退去時にすぐに解約するのではなく、引き渡し直前で解約することをおすすめします。
質問②:電気解約に立ち会いは必要?
電気解約では、基本的に立ち合いは不要です。
ただし、オートロックマンションや検針場所が特殊な場合などでは立ち合いが必要な場合があるので注意しましょう。
また、停止日にそのまま清算したいという場合も、支払いのために立ち会う必要があります。
質問③:月の途中で規約した場合の電気料金は?
最終検針月から最終検針日までの料金は、日割りでの請求になります。
引き落としやクレジット支払いの場合は、後日通常通りに引き落とされ、清算が完了です。
また、振込用紙で支払っている場合は新住所に請求書が送付されるので、振込用紙で支払いしましょう。
まとめ
マンション売却に伴う、電気の解約手続きや新電力会社のメリット・よくある質問などお伝えしました。
電気解約は、適切なタイミングで手続きしておかないと、次の入居者とのトラブルに発展する可能性があるものです。
基本的には引き渡し直前に解約できるように、申し込みなどを進めておくとよいでしょう。
また、新電力会社ではさまざまな料金プランやサービスもあるので、このタイミングで見直しするのもおすすめです。
この記事を参考に、電気解約と使用開始手続きについて理解し、スムーズにマンション売却できるようにしましょう。
その他のライフラインについては、マンション売却時、水道などライフラインを止めるタイミングは?解約タイミングや具体的な流れを解説で詳しく解説しています。
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この記事を書いた人
資格:宅建士、FP2級技能士(AFP)
地方銀行、不動産会社を経て金融や不動産関連の情報をお伝えするフリーライターとして活動しています。
実務で得た知見を活かして、記事を読まれる方の困りごと解決に役立てられたらと考えています。
逆瀬川勇造
30代男性