といった悩みにお答えします。
本記事の内容
- 彼氏が不動産投資をしていて悩む女性は多い
- 不動産投資が結婚後に影響が及ぶ可能性のあることとは?
- こんな物件には注意!
- 不動産投資がうまくいくと結婚生活に及ぶいい影響とは?
「結婚を考えている彼氏が不動産投資しているけど大丈夫かな…」そのようなお悩みを抱えている方も多いでしょう。
近年人気のある不動産投資は、サラリーマンの副業としてなどで始めている男性も多いものです。
しかし、不動産投資と言うと高額な投資額やリスクの大きさなどで、あまりいいイメージを持っていない女性も多いでしょう。
とくに結婚を考えている彼氏が不動産投資していると、何か影響があるのではと不安を抱く気持ちも分かります。
実際、不動産投資でどのような影響があるのでしょうか。
この記事では、不動産投資が与える結婚後の影響について良い面・悪い面の両方から分かりやすく解説します。
併せて、注意したい不動産投資についても紹介するので参考にしてください。
これから不動産投資を始めるという方は、以下の記事をご覧ください。
【初心者向け】不動産投資の始め方!7つのステップで徹底解説!
続きを見る
彼氏が不動産投資をしていて悩む女性は多い
不動産投資に注目が集まる近年では、彼氏が不動産投資しているというケースも珍しくありません。
しかし、不動産投資というと「ローン」や「借金」「リスク」などマイナスなイメージもあるものです。
「彼氏」と言う関係性であれば、お互いの資産や生活に影響を与えることも少ないでしょう。
しかし、いずれ結婚を考えている場合は、不動産投資の影響が結婚後の生活に大きく降りかかってくるのではと不安を抱く方も多いでしょう。
実際に、不動産投資は結婚後の生活に少なからず影響を及ぼすものです。
不動産投資は失敗する人も多い
彼氏の不動産投資が心配な背景には、不動産投資が失敗した際の損失への心配があるでしょう。
「不動産投資で失敗したら高額な借金を背負うのでは?」「自己破産になるかもしれない」そのような不安を抱いている女性も多いものです。
確かに、不動産投資は投資である以上、絶対に成功するとは言い切れません。
不動産投資には、空室や家賃滞納など多くのリスクがあるものです。
また、高額なローンを組んで投資するのが基本のため、リスクが発生するとローン返済が滞ってしまう可能性があります。
中には、不動産投資に失敗して自己破産してしまうケースもあるものです。
成功する可能性もある
失敗した時のマイナスイメージの強い不動産投資ですが、成功する可能性ももちろんあります。
何をもって不動産投資の成功とするかは個人の定義によって異なるので、一概に言えないものです。
不労所得で生活できる程の収入や資産を築けるほどの収入を目指すとなると、その分リスクが大きくなり成功率も下がってしまいます。
しかし、副業収入を得る程度や節税できる程度を目的とした場合は、成功率は決して低くないのです。
不動産投資にマイナスイメージを持つ女性が多いのは、不動産投資=ギャンブルと言う捉え方をしている方が多い点にもあります。
不動産投資は決死でギャンブルではありません。
しっかりと勉強して計画を立てて取り組むのが不動産投資であり、長期的な視点で計画性を持って取り組んでいれば成功しやすいものです。
また、不動産投資の場合、万が一、失敗した場合でも不動産を売却することで損失を最小限に抑えられるケースもあります。
不動産投資の失敗=自己破産ではなく、成功する可能性も低くはないという点は理解しておくとよいでしょう。
結婚前にお互いの価値観を共有しよう
結婚を考えている彼氏であっても、それまでの生き方や価値観は自分とは異なるのが当たり前です。
しかし、いずれ結婚するのであれば、お互いの価値観を理解しておくことが必要です。
彼氏が不動産投資していることに不安があるなら、まずは何が不安なのかを相手に伝えるとよいでしょう。
相手には相手の価値観や計画があって不動産投資をしているものです。
それを頭ごなしに否定してしまっては、相手も納得できないでしょう。
結婚前のタイミングで価値観や投資についての考えを共有して、今後どうしていくのかを話し合っていくとよいでしょう。
また、不動産投資を不安に思っている要因には不動産投資についての知識がない場合もあります。
まずは、自分でも不動産投資について勉強してみると、漠然とした不安の解消につながる可能性があるでしょう。
不動産投資が結婚後に影響が及ぶ可能性のあることとは?
彼氏が不動産投資している場合、その影響が結婚後に及ぶ可能性があります。
どのような影響があるのかを確認していきましょう。
- 住宅ローンが組みにくくなる
- 家賃収入が減少して借金苦になる
- 不動産投資に失敗して自己破産する
その①:住宅ローンが組みにくくなる?
結婚後に新築マイホームを検討している方は注意が必要です。
マイホームは現金一括でない限り住宅ローンを組んで購入となります。
住宅ローンを組む際に金融機関から審査されるのですが、すでに彼氏が不動産投資ローンを組んでいると住宅ローンの審査に影響する恐れがあります。
しかし、不動産投資ローンは事業用ローンであり、住宅ローンは住むためのローンなので審査に影響が出ないケースも多いものです。
また、不動産投資ローンは家賃収入から返済するため収益性が高い物件であれば、住宅ローンに影響が出ない可能性も高いでしょう。
ただし、彼氏が不動産投資ローンの返済が滞っている場合や不動産投資ローンではなく十タウローンで投資している場合は注意が必要です。
不動産投資ローンの返済が滞っている状態では、住宅ローンを借り入れるのは難しくなるでしょう。
不動産投資では、住宅ローンは利用できませんが、住宅ローンのほうが金利は低く審査に通りやすいため住宅ローンを不正利用しているケースがあります。
基本的には金融機関が厳重に審査するので不正利用は難しいものです。
ただ、すでに不動産投資している人が住宅ローンを組もうとすると不正利用を疑われてしまう可能性があるのです。
住宅ローンが難しい場合は、自分の名義でローンを組むことやペアローンを検討するのも一つの手段となるでしょう。
また、結婚前のタイミングで不動産投資ローンの状況なども確認することをおすすめします。
不動産投資のローンについては、不動産投資ローンとは?利用するメリット・デメリットと審査承認を得るためのコツで詳しく解説しています。
不動産投資ローンとは?利用するメリット・デメリットと審査承認を得るためのコツ
続きを見る
その②:家賃収入が減少して借金苦になる
不動産投資の大まかな仕組みは、毎月の家賃収入から賃貸運営に必要な経費やローン返済の残額が利益として手元に残るというものです。
そのため、家賃収入が減少する、もしくは経費が想定より多く掛かってしまうと収益が少なくなり、ローンの返済ができません。
家賃が減少する理由としては次のようなものがあります。
- 空室がでている
- 退去されてしまう
- 家賃滞納されている
- 家賃を下げなければならない
上記のような理由で家賃収入が得られないと、ローン返済ができない=借金苦となってしまう可能性があるのです。
その③:不動産投資に失敗して自己破産する
ローン返済が滞る状態が続くと、自己破産する可能性があります。
自己破産とは、ローンなどや借金を返済できないことを裁判所に認めてもらい、債務を免除してもらう法的な手続きのことです。
不動産投資に失敗してしまうと自己破産と言うイメージがありますが、失敗するとすぐに自己破産と言うわけではありません。
自己破産までの大まかな流れは次のとおりです。
ローン返済が滞った段階で、金融機関から督促状が送付されます。
さらに3か月ほど督促状を無視していると、債権はサービサーと呼ばれる債権回収会社に売却されるのです。
サービサーに債権が移ると、サービサーが債権者となりローン残高を回収します。
この場合、ローン残債の一括返済を求められますが、返済できない場合は物件の競売となるのです。
一般的に競売では市場価格よりも低い売却額となるため、売却だけでローンを完済できない場合、残りは借金として手元に残ります。
借金を自己資金で返済できない場合に、自己破産となるのです。
このように、ローン返済が1回出来なかったからといって即自己破産ではあります。
しかし、ローン返済できない状況が続くと自己破産になる可能性があるのです。
自己破産する次のような影響があります。
- 借金がなくなる
- 新しくローンが組めなくなる
- 財産を処分しなければならない
- 官報に掲載される
自己破産することで、すべて借金の返済を免除されるので、借金を支払う義務はなくなります。
しかし、自己破産することで個人信用情報に事故情報が記載されることで、一定期間新たなローンや借入はできなくなります。
また、自己破産すると車や不動産・貴金属と言った財産は処分しなければならなくなるのです。
ただし、生活に必要な最低限の財産は没収されないので安心してください。
とはいえ、自己破産すると生活に大きな影響が出てきてしまうので、自己破産にならないようにする必要があります。
自己破産については、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。
不動産投資における破産とは?自己破産までの流れや破産前にできる法的手続き・破産しないためのポイントなど解説
続きを見る
こんな物件には注意!
彼氏が不動産投資しているからと言って必ずしも悪い影響があるわけではありません。
しっかりと勉強して計画性を持って不動産投資している場合は、成功の可能性もあるものです。
しかし、彼氏の不動産投資で次のような様子が見られるなら注意したほうが容易でしょう。
- 彼氏が不動産投資の勉強をしている様子がない
- 節税目的で不動産投資を始めている
- サブリース契約を結んでいる
その①:彼氏が不動産投資の勉強をしている様子がない
不動産投資は、感覚的にできるものではありません。
不動産投資で成功するには詳細なシミュレーションや計画などが必要になり、そのための勉強は常に必要でしょう。
成功する投資家ほど、不動産や法律・税金などの豊富な知識や最新情報の収集などの勉強を怠らないものです。
特に、自分で勉強せずに不動産投資営業の言葉を鵜呑みにして購入しているようなケースには注意が必要です。
すべての不動産会社に問題があるわけではありませんが、中には悪徳な会社もあるのが現実です。
投資すべき物件かどうかの判断ができるだけの知識もないままに不動産投資しても、失敗する可能性が高いでしょう。
彼氏が不動産投資している場合は、不動産投資の知識はあるのか、計画をしっかり立て自分で判断しているのかを確認する必要があります。
その②:節税目的で不動産投資を始めている
不動産投資では節税効果を見込めるというメリットがあります。
不動産投資の節税では、損益通算を利用した所得税・住民税の節税が可能です。
損益通算とは、不動産所得の赤字と給与所得などの所得を相殺して確定申告する仕組みのことをいいます。
仮に、不動産投資で500万円の赤字で給与所得が600万円なら相殺した100万円が所得となるのです。
所得額を抑えられるので、所得額に応じて課せられる所得税・住民税も抑えられるというわけです。
しかし、不動産投資で節税を狙うには、上記のように不動産投資がそもそも赤字と言う前提があります。
投資が赤字の状態が続くと、ちょっとしたことでもローンの返済が滞る可能性が高くなるでしょう。
本来の不動産投資の目的は利益を上げることです。
節税目的で赤字経営をしているようなら、本末転倒ともいえるので注意しましょう。
不動産投資の節税については、不動産投資が節税になるって本当?3つの税金について解説で詳しく解説しています。
不動産投資が節税になるって本当?3つの税金について解説
続きを見る
その③:サブリース契約を結んでいる
サブリース契約とは、不動産会社が賃貸物件を丸ごと借り上げる契約です。
不動産会社が入居者の募集や管理などを行い、オーナーは不動産会社から一定の賃料を得られます。
この契約を結べば空室に関わらず賃料を得られるので、安定して収入を得られます。
しかし、サブリース契約は一般的に家賃収入からサブリース会社への手数料を差し引かれた金額がオーナーに支払われ、この手数料は高い傾向があるので注意が必要です。
また、入居率が悪ければ賃料を下げるや更新時に賃料を見直すなどと言った、サブリース会社に都合のよいように契約を結ばされている可能性もあります。
サブリース契約の場合は、契約終了後にも注意しなければなりません。
契約終了後は自分で賃貸経営する必要がありますが、10年契約と言った場合、契約終了後は物件が古くなり入居者の確保が難しく修繕費も増す可能性があるのです。
サブリース契約の場合、契約期間や契約内容をしっかりと確認したうえで契約を結ぶことが重要です。
不動産投資のサブリースについては、不動産投資でサブリースは検討すべき?メリット・デメリットと契約前のポイントを解説で詳しく解説しています。
不動産投資でサブリースは検討すべき?メリット・デメリットと契約前のポイントを解説
続きを見る
不動産投資がうまくいくと結婚生活に及ぶいい影響とは?
彼氏が不動産投資している場合、マイナスな面が気になってしまいがちですが、マイナスだけではありません。
不動産投資することで結婚生活にプラスになる場合もあるのです。
プラスの影響としては、次のようなことがあります。
- 毎月の給与以外に収入を得られる
- 不動産投資で独立して自由な生活が送れる可能性がある
- 老後の不労所得を得られる可能性がある
その①:毎月の給料以外に収入を得られる
不動産投資では、毎月家賃収入を得られます。
これは給与以外に発生するため、給与にプラスして収入を得られるというメリットとなるでしょう。
彼氏が不動産投資している場合「ローンの返済で毎月の収入が減ってしまうのでは…」と心配している方もいるものです。
基本的に不動産投資では、家賃収入からローンの返済や不動産運営に必要な支出が賄うため、本業の収入には影響がありません。
反対にローン返済や支出を賄ったうえで利益が出れば、本業の収入にプラスして所得とできるのです。
投資が上手くいけば、毎月の収入がプラスになり生活に余裕が出る可能性があるでしょう。
不動産投資で独立して自由な生活を送れる可能性がある
不動産投資の規模が大きくなれば、独立して投資することを検討している彼氏もいるものです。
不動産投資では、入居者の募集や管理などは管理会社に委託するため大きな手間がかからないというメリットがあります。
不動産投資で独立することで、収入を得るための大きな手間が必要なくなり、その分自分の好きなように生活を送れる可能性があるでしょう。
不動産投資のサブリースについては、不動産投資は個人と法人どっちがいい?個人事業主で始めるメリット・デメリットや開業の流れを解説で詳しく解説しています。
不動産投資は個人と法人どっちがいい?個人事業主で始めるメリット・デメリットや開業の流れを解説
続きを見る
老後の不労所得を得られる可能性がある
ローン完済後は、不動産は自分の資産となり毎月の家賃収入もより多く手元に残させられます。
現役世代中にローンを完済できれば、家賃収入は老後の年金代わりにすることも可能でしょう。
老後の生活は、年金とそれまでの貯蓄を切り崩しながら生活するのが一般的です。
不動産収入があることで、資産を減少させることなく老後の生活を送れるようになり、充実した時間を過ごせるようになるでしょう。
まとめ
彼氏が不動産投資している場合の影響についてお伝えしました。
不動産投資では、投資に失敗してしまうと自己破産などの恐れがあるため彼氏が不動産投資していると心配になるものです。
しかし、しっかりとした知識と計画性のある不動産投資なら成功する可能性もあり、結婚後の生活に良い影響を与えてくれる場合もあります。
不動産投資しているからといってマイナスイメージを持つのではなく、まずは不動産投資について理解することが重要です。
理解することで不動産投資への不安も解消でき、彼氏の不動産投資のサポートもできるでしょう。
この記事を参考に、不動産投資について理解したうえで、将来について話し合ってみるとよいでしょう。
マンションの売却や買取なら不動産情報サイトMANSION COLLECTのTOPへ戻る
この記事を書いた人
資格:宅建士、FP2級技能士(AFP)
地方銀行、不動産会社を経て金融や不動産関連の情報をお伝えするフリーライターとして活動しています。
実務で得た知見を活かして、記事を読まれる方の困りごと解決に役立てられたらと考えています。
逆瀬川勇造
30代男性