マンション購入

マンション探しは「妥協」も大事?妥協ラインを見極めて自分に合ったマンションを購入しよう!

マンションを購入したいのですが、どうしても妥協したくありません。その結果、なかなか良いマンションが見つからないのですが、やはりある程度の妥協は必要なのでしょうか?

といった悩みにお答えします。

本記事の内容

  • マンション探しに妥協は必要なのか?
  • 具体的な妥協ポイント8つ
  • まずは「妥協ライン」と「重要ライン」を決めよう

マイホームは一生に一度と言われるほど大きな買い物です。

できることなら妥協せずにこだわりぬいた物件を購入したいと誰もが思いますよね。

しかし100点満点の物件を探し出すということはなかなかハードルが高く、何かしらの妥協をしながら落としどころを定めて購入を決断するという人は多いと思います。

マンションを選ぶ上では「妥協できるライン」をどこに置くかがとても重要になります。

この妥協ラインは人によってさまざまです。

マンションを購入したことがある人は、どのようなところを妥協しているのでしょうか?

この記事ではよくある妥協点の具体例とともに、そこに対する考え方を紹介していきたいと思います。

マンション探しに妥協は必要なのか

マンション探しに妥協は必要なのか

すべてにおいて希望条件に合致したマンションを探し当てることはかなり難易度が高いと言えます。

購入時には納得したつもりであっても、住んでみると気になるところが出てきてしまい、購入したことを後悔するという話もよく聞きます。

マンション探しをする上では、ある程度の妥協点を決めておくことは必要なのかもしれません。

「妥協すること」と「諦めること」は、それぞれ似ている言葉ですが本質は違うものだと思います。

どちらも自分の希望を断念するというニュアンスを含みますが、「諦める」ということは完全に希望を捨ててしまうという意味合いを強く持っています。

それに対して妥協という言葉は「素敵なマンションを購入する!」という自分の希望を実現するために、落としどころを決めて、自ら譲歩していくという意味合いを持っていると思います。

歩み寄ることで、結果的に選択肢が増えて自分の希望を叶えることに直結するということがあります。

妥協はあくまで自分の希望を叶えるための手段の一つだということを意識し、重視する部分はあきらめず、的確に優先順位を定めていくことがマンション探しには大切なポイントです。

具体的な妥協ポイント8つ

具体的な妥協ポイント8つ

ここからはよくある妥協ポイント8つを紹介していきます。

  1. 物件価格
  2. 間取り・専有面積
  3. 収納スペース
  4. 築年数
  5. 近隣のアクセス環境
  6. 眺望
  7. 住宅内の設備
  8. 構造上の問題

マンションを探している皆さんはどういったところを妥協して、どのように納得して購入に踏み切っているのでしょうか?

落としどころを探るコツと合わせて紹介していきます。

その①:物件価格

マンションを購入するときに、まず予算を決めて物件を探すと思います。

しかし、予算内で気に入った物件がなかなか見つからないということはよくあります。

気に入ったマンションが予算オーバーしているというときは、毎月の支払額をあらためて見直してみることをオススメします。

たとえば物件価格が最初に決めた予算よりも200万円オーバーしてしまっているとき、住宅ローンの支払額に換算すると支払額の差はプラス約5,600円ということになります。(35年・1.0%)

5,600円の差であれば、他の支出を見直せばなんとなく支払いできそうな気がしますよね。

また、借入期間を長めに設定して返済額を落とすという手段もあります。

4,000万円の物件を購入するとき35年ローンであれば毎月11.3万円の支払いになりますが、借入年数を40年にすることで10.1万円に減らすことができます。(金利1.0%で計算)

このように予算オーバーしているときは、毎月の支払額という基準で考えてみましょう。

当初決めた購入予算を守るということももちろん大切ですが、月々負担がいくらになるかという基準をもって柔軟に考えることで物件の選択肢の幅が広がります。

その②:間取り・専有面積

「場所や価格帯は申し分ないが、部屋の間取りや面積が希望に満たない…」ということもあると思います。

そのようなときは、何故その大きさを求めているのかという目的から考えなおすことをオススメします。

たとえば「書斎やワークスペースが欲しい」という理由で2LDKのマンションを探している場合に、1LDKのマンションでも面積によっては部屋の一部に間仕切り壁やカウンタースペースを設けることで目的が達成できる場合があります。

そうすれば1LDKでも場合によっては妥協できるというケースが出てきます。

「間取りの悩みはリノベーションをすることで解決できるかもしれない」という前提でマンションを探せば選択肢の幅が広がります。

家族構成や使用目的によって必要な大きさは異なりますので、「本当に必要な大きさなのか」「他の方法で目的を達成する手段はあるか」という点を意識して物件を探してみましょう。

なお、家族構成別の部屋の大きさの目安は以下のとおりになります。

最低ライン誘導居住面積
(都市部)
誘導居住面積
(都市部以外)
単身25㎡以上40㎡以上55㎡以上
2人家族30㎡以上55㎡以上75㎡以上
3人家族40㎡以上75㎡以上100㎡以上
4人家族50㎡以上95㎡以上125㎡以上

その③:収納スペース

住戸内の収納スペースが少ないため購入を躊躇することもあると思います。

持ち物が多い人にとっては、収納の容量は死活問題ですよね。

収納スペース問題についても、リノベーションで解決できることがあります。

ある程度の専有面積が必要にはなりますが、既にある収納スペースを取り壊して一回り大きめな収納スペースを作り直すという改修は難しい工事ではありません。

梁下などのデッドスペースを利用して収納スペースを設けることができる場合もあります。

また、最近ではレンタルトランクルームなども普及しており、近所にそのような施設があればあまり使わない荷物を普段預けておくという方法もあります。

その④:築年数

価格が安いマンションを見つけたと思ったら築年数がかなり経過していた…という話もよく聞きます。

ですが、築古マンションは低価格で好立地の場所にマイホームが買えるというメリットがあります。

周辺の新築マンションと比べると半値ほどで購入できるケースもあり、浮いた予算をリノベーションに使うこともできます。

築古マンションは将来売却しにくいというデメリットはありますが、自分が一生住み続けるという前提であれば、好条件で住宅費を抑えられる築古マンションは一考の余地があると思います。

ただし、築古マンションを購入するときは最低でも下記の項目は注視しておきたいです。

  1. 新耐震基準になっているか(なっていない場合は耐震診断・耐震工事の有無)
  2. 管理形態(自主管理になっていないか)

その⑤:近隣のアクセス環境

マンションを購入する上でアクセス環境も重要ですよね。

物件自体はよくても、最寄り駅や職場までのアクセスが悪くなるようでしたら生活に不便を来すことがあります。

そういうときは、「今住んでいる自宅よりもアクセスが便利になるか」という基準で物件を選定することをオススメしています。

現在勤務している会社など、毎日通う場所までの往来が今よりもしにくくなることでストレスを感じることがあれば購入したことへの後悔に繋がるおそれがあります。

マイホームは「今よりも良い生活をするため」という基準で選ぶことが大切です。

各所へのアクセスの利便性については特に重要なポイントだと思いますので、購入後の生活をイメージしながら妥協できるかどうかを冷静に見極めるようにしましょう。

そお⑥:眺望

ロケーションを求めて高層階のマンションを購入するという人は多いので、低層階やあまり綺麗な眺望が望めないマンションは自然と選択肢から外しているということもあると思います。

ロケーションの必要性は個人の価値観の問題なので、絶対にロケーションは欲しいという人は妥協せずに眺望抜群のマンションに照準を絞って物件探しをするべきだと思います。

ただし、物件価格については適切かどうか熟考したいところです。

眺望が良いマンションは需要が高いので、比較的資産価値が落ちづらく、中古物件でも価格が高くなりがちです。

中には同じ棟内のマンションでもロケーションの有無で数百万円の価格差が生じることもあります。

一度、この価格差とロケーションを天秤にかけてみて下さい。

もしかすると「そこまで金額差があるならロケーションについては妥協できる」ということもあるかもしれないので、自分なら眺望に対していくら払えるかという評価をしてみるといいと思います。

その⑦:住宅内の設備

住宅内の設備についても、人によって必要性がそれぞれ大きく異なります。

たとえばお風呂が好きな人にとっては浴槽の追い炊き機能やサーモスタット機能は絶対に備わっていてほしいところだと思いますが、不要だという人も多いです。

食器洗浄機などのキッチン設備についても、付いていた方がいいという人もいれば、あっても使わないという人もいます。

住宅設備の機能については「多ければ多いほど良い」という考えは持たずに、自分が欲しい設備の優先順位を最初に決めておくとスムーズに物件が選べます。

また、住宅設備については後工事で追加設置できることも多く、住んでからでもある程度は自由にカスタマイズすることができます。

もしも「絶対に欲しい」という設備が購入時に備わっていないときは、設置工事の可否とその費用を知っておくことで選択肢に含めることができると思います。

その⑧:構造上の問題

物件を選んでいると、建物の構造がどうしても気になることもあると思います。

たとえば住戸内の天井の低さや、梁や柱の位置などがあげられます。

構造上の問題は一度違和感を覚えたらなかなか払拭できないですよね。

しかもリノベーションなどで解決することが難しいので、居住後常にモヤモヤが付きまとうという可能性があります。

構造上の違和感は、インテリアを工夫することで緩和できることがあります。

たとえば天井の低さは、カラーコーディネートで印象を変えることができます。

一般的には床の色を濃くし、天井と壁を明るい色で同調させることで、実際の寸法よりも高く見せることができると言われています。

また梁や柱に関しては、その部分にアクセントとなる壁紙を貼ったり、間接照明を設置したりするなどして、逆にお洒落なデザインとして取り込むことができる場合があります。

一度、インテリアコーディネーターなどの専門家に印象を緩和できるかどうか相談してみるのもいいと思います。

(※デザインを変えてもやはり気になる人は気になると思いますので、内覧時に許容できる範囲かどうかを自分の目で確かめることが重要です。)

まずは「妥協ライン」と「重要ライン」を決めよう

まずは「妥協ライン」と「重要ライン」を決めよう

マンションを購入する上で何を優先するかというのは人によって異なりますが、大きく分けるとマンションを「資産」として見るのか、「自分が一生住む家」として見るのかで考える方向性が分かりやすくなります。

たとえば一定期間住んだあと売却したり賃貸運用したりするという前提で物件を探すときは、資産価値に直結するポイントを重要視するべきです。

一方で自分が一生住むという前提で購入するというときは、資産価値よりもその住宅が自分好みか、そして毎月の負担をいかに小さくできるかという視点を持つことが重要になります。

マンションを購入する目的を考え、自分だけの「妥協ライン」と「重要ライン」を定めることで選択肢を的確に絞り込むことができ、物件選びをスムーズに進めることができます。

マンション購入で迷ったときは、今一度ライフプランと照らし合わせて再考してみるのはいかがでしょうか。

購入目的重視するポイント
資産の一部として見る立地の利便性、築年数、物件価格、人気度など
一生住む家として見る機能・性能面、デザイン、職場などへの動線、毎月の支払額など

まとめ

まとめ

マンションを選ぶときの「妥協ポイント」の考え方について解説してきました。

物件選びの際の妥協できるラインは人それぞれですが、それを明確にしておくことで選択肢が広がるだけでなく、スムーズに物件を絞り込むことができるようになります。

物件探しで行き詰ったときは、今一度ご自分のライフプランや購入目的を見直してみるのはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

真地 リョウ太(ペンネーム)

30代男性

資格:宅地建物取引士・FP2級・行政書士試験合格

学生時代は不動産業界への強い関心があり、大学では取引関連法を学んでいました。

新卒後すぐに不動産業界に飛び込み、現在は土地売買や相続案件など幅広い実務を担当しています。得意分野は取引法務です。法律の知識をもっと深くしたいという想いから、仕事をしながら独学で行政書士の試験に合格しました。

資格取得によって身に着けた知識と実務で培った経験を活かして、不動産オーナー様のお役に立てるよう日々頑張っています。趣味は旅行。座右の銘は「我以外、皆我が師」

-マンション購入