マンション購入

マンション購入前に知っておきたい間取りの知識!基本から注意点まで詳しく解説!

マンションを購入予定なんですが、間取りの選び方で悩んでいます。将来も見据えて資産価値の変わらない物件にしたいので失敗しないアドりの選び方を教えてください。

といった悩みにお答えします。

本記事の内容

  • 間取り図面の見方と5つの基本
  • 住みよい物件/間取りを見分ける方法
  • 間取りを考える際に押さえたいポイント5選
  • 資産価値の落ちない物件と間取りの特徴
  • 効率の良い物件情報の3つの探し方

マンションを購入する際に、価格や立地と並んで重要とされているのが間取りです。

間取りは一度決めてしまえば簡単には変更できないため、絶対に失敗できないと考えている方は多いのではないでしょうか。

一方、理想の間取りや生活スタイルに合った間取りを選ぶには、基礎知識と押さえるべきポイントを知っている必要があります。

本記事では、間取り選びで欠かすことのできない基本や押さえておきたい注意点などを詳しく解説していきますので、マンション購入を検討している方は是非、ご参考にしてください。

間取り図面の見方と5つの基本

間取り図面の見方と5つの基本

はじめに、間取り図面の基本的な見方を詳しくご紹介します。

基礎知識があれば図面に記された情報を正しく読み取ることができるので、実際の暮らしを想像することが容易となり、間取り選びの失敗を減らすことができます。

その①:間取りの種類

間取り図面を読む際にはじめに確認するのは間取りの種類(タイプ)です。

代表的な「L(リビング)」「D(ダイニング)」「K(キッチン)」などに加えて、近年使われるようになった表記をまとめてご紹介します。

種類意味
Lリビング/居間
Dダイニング/食事をする場所/食堂
Kキッチン/台所
DK食堂・キッチンの一体型
LDK居間・食堂・キッチンの一体型
S(SR)サービスルーム/納戸
NS(SR)と同義/納戸
DEN書斎/隠れ家/小部屋
数字部屋の総数

その②:間取りの略語

間取り図面に用いられる略語をまとめてご紹介します。

種類が多く覚えることは大変ですので、間取り選びの際はこちらの一覧表をご活用ください。

略語意味
ACエアコンの設置箇所
BR(MBR)(マスター)ベッドルーム/寝室
CLクローゼット/収納スペース
Entエントランス
EVエレベーター
MBメーターボックス/水道・電気・ガスメーターの収納
PSパイプスペース/水道管・ガス管などの配置スペース
RFロフトスペース
SBシューズボックス/靴箱
UBユニットバス/トイレとお風呂の一体型
W洗濯機の設置箇所
WCトイレ/和・洋と記載されている場合もある
WICウォークインクローゼット/通常のCLよりも広い収納

その③:広さの読み方

間取り図面から部屋の大きさを読み取るには「畳」や「㎡(平米)」の広さを知っておく必要があります。

イメージが掴みにくい場合でも単位を置き換えることで、部屋の広さを理解しやすくすることができます。

単位意味
㎡(平米)縦1m×横1m
1.62㎡以上/約0.5坪
約3.31㎡/1.8m×1.8m
置き換え1坪=約2畳=3.31㎡

その④:方位の確認

間取り選びで大切にしたいポイントとして部屋の向き(方位)があります。

東西南北で日当たりの特徴が異なるため、自分や家族のライフスタイルに合った方位を選ぶ必要があります。

方位ごとのメリットやデメリットをまとめましたので御覧ください。

方位特徴
東向きメリット:午前中の日当たりが抜群/朝日で目覚められる
デメリット:午後は日当たりが悪く照明が必要となる
西向きメリット:午後の日当たりが抜群/日照時間が一番長い
デメリット:夏場は西日がきつい/部屋が暑い
南向きメリット:日中の日当たりが抜群/西日ほど暑くない
デメリット:人気なので価格設定が高め
北向きメリット:夏場の日中でも涼しく快適
デメリット:日当たりが悪い/洗濯物が乾きにくい

その⑤:間取りの形状(タイプ)

代表的な間取りの形状(タイプ)は「田の字型」「ワイドスパン」「センターイン」「角部屋」などがありますが、それぞれ特徴が異なります。

家族のコミュニケーションを重視したい方はリビングが中心に配置された「ワイドスパン」、部屋の独立性を高くしたい場合は「田の字型」など、間取りを選ぶ際は家族構成やライフスタイルを加味することが重要です。

タイプ特徴
田の字型風通しが良い/部屋の独立性が高い/採光に優れている
ワイドスパンコミュニケーションが取りやすい/開口が広い
センターイン廊下が短い/来客導線と居住導線を分けられる
角部屋間取りの自由度が高い/バルコニーが広い

住みよい物件/間取りを見分ける方法

住みよい物件/間取りを見分ける方法

間取り選びで後悔のない、理想的な暮らしを実現させるには住みよい間取りを見分ける方法を知る必要があります。

見分ける方法を意識して間取り選びをすることで暮らしやすさが格段に変わりますので、是非ご参考にしてください。

家族に合った間取り/部屋数を選ぶ

お互いが気持ちよく暮らすには、住居に住む人数や構成に合わせた間取りを選ぶことが非常に重要です。

同じ占有面積でも間取りや部屋数によって暮らし方が違ってくるので、理想の暮らしについて家族と意見を共有しながら間取り選びをしましょう。

 1DK/1LDK(平均20㎡~30㎡)

一人暮らし世帯や二人暮らし世帯に適した間取りです。

1Kと比べてキッチンが広いことやベッドルームを確保できるので居住性が高いことが特徴です。

同棲や結婚をして同居人数が増えたとしても問題なく対応できる広さがあります。

 2DK/2LDK(平均30㎡~50㎡)

二人暮らし世帯や三人暮らし世帯に適した間取りです。

プライバシーを重視したい同棲カップルや夫婦、または夫婦と子供一人の三人暮らし世帯に人気の間取りです。

2LDKであれば個々で部屋を持てるので、趣味や仕事に集中しやすく、ゆとりのある暮らしを実現できます。

 3DK/3LDK(平均50㎡~65㎡)

三人暮らし世帯や四人暮らし世帯に適した間取りです。

主に子育てファミリーや二世帯で暮らす家族に人気の間取りです。

将来的に子供が産まれて家族が増えた場合でも十分に対応可能な広さがあります。

共用廊下のタイプを確認

物件や間取り選びで見逃してしまいがちな共用廊下のタイプですが、日々通る場所なので住居の暮らしやすさや満足感に大きく影響します。

代表的な「外廊下」と「内(中)廊下」の特徴と注意点をまとめました。

 外廊下タイプ

マンションで最もポピュラーなタイプの廊下です。

全室同じ向きに並んでいることが多く、日当たりと風通しの良さが特徴です。

文字通り直接外気に解放されているので悪天候の際は雨や強風が廊下に入り込むことがあります。

外廊下タイプは、地震などによって引き起こされる歪みでドアが開かなくなる事を避けるために少し隙間のある設計になっています。

そのため廊下からの音が室内に響くので音に敏感な方は寝室を玄関から遠ざけるなどの工夫が必要です。

 内(中)廊下タイプ

高級物件で多く採用されているタイプの廊下です。

プライバシーの保ちやすさや季節に応じた温度変化が少ないことが特徴です。

カーペットが敷かれていることが殆どで廊下の音が響かず居住性が非常に高い反面、メンテナンスや維持費が外廊下と比べて割高といった注意点があります。

家事/生活/来客の導線を計画する

動線計画は快適な暮らしを実現するために非常に重要な要素です。

家事動線、生活動線、来客導線などを合理的な配置することでタイムロスや労力を減らすことができます。

効率的でストレスフリーな動線計画のポイントをご紹介していきます。

 家事導線

時間と労力が最もかかる家事は一番はじめに考えるべき動線計画です。

家事で無駄な動きを減らすためには、キッチン、水回り、洗濯を干す場所を近くに配置することがポイントです。

また家事動線と生活動線が重ならないように計画することでお互いに邪魔にならず、スムーズに生活することが可能です。

 生活導線

生活動線は家事の邪魔にならないように別ルートにすることが理想です。

朝は通勤や通学の準備で動線が重なりやすい時間帯ですが、別ルートにしておくことで住居内の渋滞を回避できます。

また洗面所の鏡を横に長いタイプにすることや、コンセントを両脇につけるなどの細かい工夫で、忙しい時間もストレスフリーを実現できます。

 来客導線

親戚や友人、会社の同僚などお客さんの多い家庭はしっかりと来客導線を考える必要があります。

玄関からリビングに移動する際にプライベートな物を見られないようにする工夫や、同居人がいる場合は来客と導線が重ならないようにすることで、お互いが気を使う必要のない間取りにすることができます。

ライフスタイルに適した方位を確認

住居や窓の向きで光が差し込む時間や室内の温度、部屋の明るさが大きく変わります。

東向きの住居では朝日が入り気持ちよく目覚められるため朝方タイプの人に適している反面、夜型タイプの人は寝始める時間に光が入り込むので不向きと言えます。

居住する人やその家族のライフスタイルに適した間取り選びをすることで、住宅の満足度と暮らしやすさを高められます。

間取りを考える際に押さえたいポイント5選

間取りを考える際に押さえたいポイント5選

マンション購入で間取りを考えることは楽しい時間ですが、同時に、家族それぞれの要望を取りまとめる大変さもあります。

実際に意見を聞いてみると家族間でも理想や意見の違いが出てくることが往々にしてあります。そんな時に覚えておきたい心構えやポイントを詳しく解説していきます。

その①:家族の意見を共有する

間取り選びは入居後の暮らしを快適にするために、家族やパートナーと話し合って意見の共有をしておくことが大切です。

お互いが納得して進めていくことで将来の展望や希望がより鮮明に見えてきます。

「絶対に譲れないこと」と「できれば良いな」という願望を分けて考えることで話をスムーズに続けられます。

どうしても折り合えない意見の衝突がある場合は、両親や友人などの第三者に立ち会って貰うことで冷静な判断が可能になります。

その②:生活音を考えた配置にする

部屋の配置や間取りを考える上で意外と見落としがちなのが「生活音対策」です。

水回りやキッチンは特に大きな音の出やすい場所ですので、近くに寝室があると家族が目を覚ましてしまうこともあります。

入居前だと具体的にイメージすることが難しい問題ですが、壁材を遮音使用にすることや収納設置などの工夫で対策は可能です。

より良い住環境を実現するために、営業担当者や施工担当者と事前に打ち合わせを行い万全の対策を練りましょう。

その③:将来の暮らしを想像する

賃貸であれば家族構成の変化によって住み替えることも可能ですが、購入となるとそうはいきません。

子ども達の成長や老後の生活にも対応できる間取りをプランニングすることで、長く安心して暮らせる住居にすることができます。

最近では将来を見据えてバリアフリーの内装にすることや、可変性のある間取りが人気で、現状だけではなく長期的な目線で間取りを考える方が増えています。

その④:収納スペースを確保する

暮らしやすさと収納スペースの確保はイコールの関係と言えます。

収納が不十分で物が散らかった部屋は生活動線にも影響して著しく生活の質を下げてしまします。

そうならない為には間取りを考える段階から、実際の生活を想像して計画を進めていく必要があります。

新居に運ぶ荷物の量を正確に把握しておくことで、入居後スムーズに片付けができ、想定外の事態を未然に防ぐことができます。

その⑤:家電/家具の配置を想定する

家電や家具を新居に持ち込む場合は「きちんと部屋内におさまるのか」「生活導線の邪魔にならないか」を間取り図面と見比べて事前に確認する必要があります。

実際に持ち込む物の寸法を測り想定通りに搬入可能なのかを調べておくことで、転居時にスムーズに引っ越し作業を進めることができます。

資産価値の落ちない物件と間取りの特徴

資産価値の落ちない物件と間取りの特徴

マンション購入を検討する際に価格・広さ・間取りに並んで重要なのが「資産価値」です。

急な転勤やライフプランの変更で不動産を売却せざるを得ない状況になった場合に備えて、資産価値の落ちにくい物件を選ぶことは、家族の暮らしを守るために非常に大切です。

アクセスの良い立地/人気エリア

最も資産価値を左右する要素といえば「立地」です。

通勤・通学が便利な駅近や人気エリアの物件は築年数が経過しても価値が落ちにくい傾向にあり、国土交通省の「住宅市場動向調査」でも約半数が「立地を重視している」と回答しています。

多くの人が住みたいと考える立地は安定して人気があるので、資産価値は落ちにくいと考えられます。

周辺環境やロケーションの良さ

近くにスーパー、病院、学校、公園などが揃っている利便性の高い環境は根強い人気があります。

また目の前が公園になっているなど将来にわたってロケーションが変わらないマンションは希少性があり、資産価値が高い物件と言えます。

マンションや部屋のスペックとブランド力

大手不動産会社の物件は比較的資産価値が下がりにくいと言われています。

特に、住友不動産、大京、東急不動産、東京建物、野村不動産、三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンスの7社はメジャーセブンと呼ばれ、非常に人気のある不動産業者です。

また人気のある間取りや設備を採用することでより資産価値を高められます。

効率の良い物件情報の3つの探し方

効率の良い物件情報の探し方

希望条件に合う物件を探すことは時間や手間がかかる事が多いですが、効率的に情報収集する方法もあります。

現在物件を探しているが、希望に合う物件が見つけられない、物件を探す時間がないといった方は、ご紹介する方法をご活用ください。

その①:不動産業者への問い合わせ

不動産業者へ問い合わせはインターネットに載っていない物件の最新情報と隠れた優良物件を効率よく収集することができます。

不動産のプロフェッショナルに希望を伝えることで自分では探し出すことのできなかった情報を提供して貰えることがあります。

その②:検索サイトを利用する

検索サイトを活用することで、希望条件に合う物件情報を簡単に探し出すことができます。

マンション開発業者が運営するデベロッパーサイトや総合情報サイトを使い分けることで埋もれている情報も掘り出すことができます。

その③:広告・チラシ

新聞の折り込みチラシやポスティングされた広告から物件を知る手段もあります。

地元の不動産業者がチラシの作成をしていることも多く、物件情報の他に周辺環境まで詳細に記載されているため、有益な情報を得られる場合もあります。

知識を身につけて理想の間取りを手に入れよう!

知識を身につけて理想の間取りを手に入れよう!

本記事ではマンション購入の際に役立つ、基礎知識やポイントを紹介しました。

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