不動産投資

不動産投資と株式投資どっちがおすすめ?それぞれのメリット・デメリットと向いている人の特徴を解説

不動産投資と株式投資ってどっちがおすすめなんでしょうか?それぞれのメリットやデメリットを教えてください。

といった悩みにお答えします。

本記事の内容

  • 株式投資の仕組みや始め方
  • 株式投資のメリット・デメリット
  • 不動産投資の仕組みや始め方
  • 不動産投資のメリット・デメリット
  • 株式投資と不動産投資どっちがいいの?

資産運用として投資を検討している人も多いでしょう。

投資と言っても様々な方法がありますが、中でも株式投資と不動産投資は多くの人に支持されている投資でもあります。

どちらの投資が自分に合っているのか悩んでいるという人もいるものです。

株式投資と不動産投資は、目的が異なるので仕組みやメリット・デメリットを把握して自分に合った投資方法を選ぶことが重要です。

この記事では、株式投資と不動産投資のそれぞれの仕組みやメリット・デメリットについて分かりやすく解説します。

これから不動産投資を始めるという方は、以下の記事をご覧ください。

【初心者向け】不動産投資の始め方!7つのステップで徹底解説!

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株式投資の仕組みや始め方

株式投資の仕組みや始め方

投資と言って思い浮かべるのが株式ではないでしょうか。

まずは、代表的な投資方法ともいえる、株式投資について見てきましょう。

株式投資とは?

株式投資とは、企業が発行する株式を購入し、購入時よりも値上がりした時点で売却することで利益を得る投資方法です。

また、株式投資では売買以外でも、保有しているだけでも配当金や株主優待を受けられるという特徴もあります。

リスクとリターン

株式投資は、一般的にハイリスク・ハイリターンの投資方法と言われています。

株式市場や国の情勢や政治・経済などに大きく左右されるものです。

利益を得るためには、市場動向をチェックして常に値動きを気にしておく必要があります。

購入する株式も、企業の税務状況や成長性などを見極める必要があり難易度が高いといえるでしょう。

投資した企業が順調に成長している場合、株価が上昇して大きな利益を狙える可能性があります。

反対に、業績悪化や市場の変化で大きく株価が下がってしまうと、株価がゼロになり大損するリスクもあるものです。

より多くのリターンを狙える反面、リスクも高くなる点には注意が必要でしょう。

比較的安全に安定して収入を得たいという人は、売買よりも配当金で利益を得る方法もありますが、この場合は多くのリターンは期待できません。

株式投資の始め方

株式投資は、証券会社に口座を開設することで取引を開始できます。

基本的には、口座開設後資金を入金すれば、証券取引所の営業時間内であればすぐに売買可能です。

ネット証券会社であれば、オンライン手続きのみで証券口座の開設から取引までを簡単に進められます。

株式投資のメリット・デメリット

株式投資のメリット・デメリット

ここでは、株式投資のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

メリット・デメリットには次のようなものがあります。

メリットデメリット
少額からでも始めやすい資金がないと大きなリターンは狙いにくい
配当金や株主優待がある平日日中しか投資できない
税金が安い上場廃止や倒産などのリスクがある

メリット➀:少額からでも始めやすい

株式投資は、1万円未満からスタートできるものも多くあり、投資資金が少額でも気軽にチャレンジできます。

株式投資の場合、基本的には単元株式制度のため100株からの購入になるものです。

単元株制度:一定株数を1単元として取引する制度。

1単元の株数は発行企業で自由に定められますが、多くの上場企業では100株を1単元としています。

しかし、単元未満の株数であっても単元未満株として取引できる証券会社はあります。

とくに、ネット証券会社では単元未満で取引できるサービスが多く提供されているので、1株からでも購入でき、少ない資金でもスタートできるのです。

メリット②:配当金や株主優待がある

株式投資の大きな魅力として、保有しているだけでも配当金や株主優待を受けられるという点があります。

配当金とは、企業の利益に応じて株主に分配されるお金のことを言います。

ただし、配当金は企業の経営状況に応じで有無が異なり、そもそも配当金を支払わないとしている株式もあるので注意が必要です。

また、株主優待とは株主に対して企業が商品やサービスを贈る特典のことを言います。

優待内容は企業により異なりますが、金券や自社商品などを受け取れるため優待目的で株式を購入する投資家もいるほどです。

優待を受けるには、保有株式数や時期などの条件があり、株主優待を設けていない企業もあるので注意が必要です。

株式を購入する際には、優待内容や受けるための条件もチェックするとよいでしょう。

メリット③:税金が安い

株式投資では、利益に対して20.315%の税金が課せられます。

この税率は、利益の額に関わらず一律の税率で課せられるものです。

一方、給与所得や不動産の家賃収入などの総合課税の対象となる所得は、所得額に応じて課税率が異なります。

課税率は5%から段階的に引き上げられ最高45%となります。

このため、所得が695万円を超えると23%の税率となり株式投資の税率よりも多くなります。

また、株式投資の場合、一般NISAを利用すれば非課税で一定額を投資できます。

一般NISAとは、投資の利益に対する国の税制優遇措置のことです。

年間120万円までを最長5年間、非課税で投資できるので税金を抑えられるでしょう。

デメリット➀:資金がないと大きなリターンは狙いにくい

株式投資で大きな利益を狙うには、より多くの投資資金が必要です。

少額からでも投資可能ですが、リターンは多く見込めないでしょう。

例えば、利回り10%の株式であっても、10万円投資すれば1万円の利益になるのに対し、100万円投資すれば10万円の利益になります。

少額での投資でも利益は得られますが、大きな利益を得るまでには時間が掛かるものです。

また、投資資金が少額の場合、投資できる企業の選択肢も少ない点にも注意しましょう。

デメリット②:平日日中しか投資できない

株式投資は証券取引所の営業時間内でしか取引できません。

証券取引所による異なりますが、東京証券取引所の場合は平日9時~15時の間でしか取引できないのです。

そのため、平日の日中仕事があるサラリーマンでは、リアルタイムの取引が難しくなります。

ただし、ネット証券などでは、指値注文することで時間外でも注文が可能です。

また、証券会社独自の取引システムであるPTSを利用すれば、夜間や土日でも取引できます。

ただし、証券会社によって取引可能時間は異なるので注意しましょう。

デメリット③:上場廃止や倒産などのリスクがある

株式投資は、企業への投資であるため、投資企業が上場廃止や倒産してしまうと株価がゼロになるリスクがあります。

投資するうえでは、企業の成長性など総合的に判断して投資先を見極めることが重要です。

不動産投資の仕組みや始め方

不動産投資の仕組みや始め方

次に、不動産投資について見てきましょう。

不動産投資は、近年サラリーマンの副業としても人気のある投資方法です。

不動産投資とは?

不動産投資は、不動産を購入し運営することで収益を得る投資方法です。

収益には、家賃収入などのインカムゲインと不動産売却による売買差益であるキャピタルゲインを得る方法があります。

現在は不動産価値が大きく上昇することがあまりなく、高額な税金が課せられることから売却により利益を狙うのは難しいといえるでしょう。

不動産投資の場合、基本的には家賃収入を得る方法で収益を上げていくことになります。

リスクとリターン

不動産投資は、ミドルリスク・ミドルリターンの投資と言えるでしょう。

家賃収入を得る場合、物件を見極めることで毎月安定して家賃収入を得られます。

また、不動産管理を管理会社に委託すれば、管理の手間もなく比較的安易に運用できるというメリットもあります。

家賃収入を得るため、毎月の収益は大きく変動せず入居者の契約期間中は安定して収益を得ることが可能です。

大きなリターンは期待できませんが、株式投資比べ安定してリターンを得られリスクも小さいといえるでしょう。

ただし、賃貸として運用する場合は、空室や家賃滞納などがでると収益がマイナスになるリスクがあります。

また、不動産という現物を所有するので自然災害や事故物件のリスクもあるものです。

不動産投資では、物件を見極め、管理を委託することで手間を掛けずに安定して収益を得られるようになるでしょう。

不動産投資の始め方

不動産投資は、不動産を購入することで投資を始められます。

不動産会社などで物件を探し購入し賃貸経営をスタートすれば、賃貸スタート翌月から家賃収入を得られます。

不動産を購入することから、高額な資金が必要というイメージを持たれるものです。

しかし、実際にはローンを組んでの購入となるため、それほど高額な資金がなくてもスタートできるでしょう。

不動産投資の始め方については、【初心者向け】不動産投資の始め方!7つのステップで徹底解説!で詳しく解説しています。

【初心者向け】不動産投資の始め方!7つのステップで徹底解説!

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不動産投資のメリット・デメリット

不動産投資のメリット・デメリット

不動産投資のメリット・デメリットには次のようなことがあります。

メリットデメリット
レバレッジ効果が高いある程度の自己資金が必要
インフレに強い投資を始めるまで時間がかかる
節税効果を見込める ・ある程度の自己資金が必要災害リスクや事故リスクがある

メリット➀:レバレッジ効果が高い

レバレッジ効果とは、少ない資金でより多くの利益を得る「テコの原理」のことを言います。

不動産投資でのレバレッジ効果とは、「自己資金+金融機関からの借入でより多くの利益を得る」ことです。

例えば、自己資金1,000万円の場合をみてみましょう。

利回り10%の物件を購入する場合、1,000万円の物件を購入すれば、年間の収益は100万円です。

これに対し、自己資金1,000万円と2,000万円の借入で3,000万円の物件を購入できれば、収益は年間300万円となります。

このように同じ自己資金額でも収益が大きくことなり、借入した場合は少ない資金でよりレバレッジを利かせられたとなるのです。

金融機関から借入して投資できる不動産投資では、より大きなレバレッジ効果を期待できる点はメリットとなります。

メリット②:インフレに強い

不動産はインフレに強い資産でもあります。

株式や現金は、インフレ時に価値が下がるためインフレに弱いと言われている資産です。

それに対し、不動産はインフレでも価値の下がらない「モノ」です。

また、インフレ時には家賃が上昇する傾向もあり、さらに、借金である金融機関からの借入もインフレで価値が下がることで、目減りするというメリットもあります。

インフレ対策として不動産投資を組み入れるのも検討するとよいでしょう。

メリット③:節税効果を見込める

不動産投資は節税効果があるという話を耳にした人も多いでしょう。

不動産投資の収入である不動産所得には、損益通算できるというメリットがあります。

不動産所得を赤字にすることで、本業の給与収入などの黒字部分を相殺でき税金を抑えられるのです。

例えば、不動産所得が400万円の赤字で給与所得が500万円の場合、相殺した100万円で確定申告でき、課税対象となる額が下がるため所得税・住民税も下げられます。

また、不動産投資は相続税対策としても有効です。

このような節税効果も見込める点は、不動産投資のメリットと言えるでしょう。

不動産投資の節税については、不動産投資が節税になるって本当?3つの税金について解説で詳しく解説しています。

不動産投資が節税になるって本当?3つの税金について解説

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デメリット➀:ある程度の自己資金が必要

不動産投資のデメリットは、投資を始めるのにある程度の自己資金が必要という点です。

ローンを組んで不動産投資するのが一般的ですが、頭金として物件価格の3割ほどを用意しておくことをおすすめします。

頭金なしで借入れるフルローンという方法もありますが、借入額が多くなる分毎月の返済の負担が大きく、収支がマイナスになる可能性があるでしょう。

また、自己資金がない状態で不動産投資すると、物件の修繕などの突発的な出費に対応できない可能性もあります。

もし空室が出た場合は、家賃収入が得られないので、ローンの返済などは自己資金で賄わなければなりません。

自己資金がない場合、それらの出費に対応できず最悪の場合は、不動産を手放すことや自己破産につながってしまうケースもあるのです。

ある程度自己資金を盛った状態で投資することで、万が一の事態にも備えられ安心して不動産運営ができます。

不動産投資の自己資金については、自己資金ゼロで不動産投資を始めることはできる?メリット・デメリットから具体的なシミュレーションまでで詳しく解説しています。

自己資金ゼロで不動産投資を始めることはできる?メリット・デメリットから具体的なシミュレーションまで

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デメリット②:投資を始めるまで時間がかかる

不動産投資の場合、不動産の購入が必要になり時間が掛かります。

一般的な不動産購入では、物件の調査から内覧・価格交渉・契約・決済と早くても1か月から3か月ほどは掛かるでしょう。

焦って物件を探しても、収益性のない物件では意味がありません。

物件の状態や立地・将来性などをしっかりと見極めなければならず、ある程度の時間はかかるでしょう。

株式投資の場合は、証券口座さえ開設すれば投資したいタイミングですぐに投資できます。

その点、不動産投資では投資までの時間が掛かるというデメリットがあるのです。

デメリット③:災害リスクや事故リスクがある

不動産投資には、さまざまなリスクがつきものです。

主なリスクには、次のようなものがあります。

  • 空室リスク
  • 滞納リスク
  • 金利上昇リスク
  • 災害リスク
  • 事故リスク

不動産という現物を所有するため、災害に遭ってしまうと倒壊する恐れがあり、その場合は修繕費が高額なることや家賃収入が得られなくなる可能性があります。

火災や風水害・地震と言った災害は毎年のように耳にするものであり、いつ・どこで遭遇するのか予測が難しいものです。

また、事故や自殺・事件でいわゆる事故物件化してしまう事故リスクもあります。

これらのリスクは、対策したとしてもゼロにできないリスクです。

不動産投資するうえでは、どのようなリスクがあるのかを把握して投資を判断する必要があります。

不動産投資のリスクについては、不動産投資にはリスクがある?代表的な5つのリスクとそれぞれの対策を解説で詳しく解説しています。

不動産投資にはリスクがある?代表的な5つのリスクとそれぞれの対策を解説

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株式投資と不動産投資どっちがいいの?

株式投資と不動産投資どっちがいいの?

投資を始めるなら株式投資か不動産投資か悩む人も多いでしょう。

ここでは、それぞれの投資に向いている人の特徴を紹介します。

株式投資に向いている人の特徴

株式投資に向いている人の特徴には、次のようなことがあります。

  • 少額から気軽に投資をスタートしたい人
  • ネットなどで手軽に投資したい人
  • 大きな収益を狙いたい人

株式投資は、数千円と少額から投資が可能です。

ネット証券を使えばいつでも気軽に投資できるので、手間を掛けずに投資したい人にもおすすめです。

また、銘柄を見極めることで大きなリターンを狙えるので収益性を求める人にも向いているでしょう。

不動産投資に向いている人の特徴

不動産投資に向いている人の特徴には、次のようなことがあります。

  • 自己資金がある人
  • 上場企業の会社員など属性が良い人
  • 安定した収入を得たい人
  • 投資の手間を掛けたくない人

不動産投資はある程度自己資金があることで安心して投資しやすくなります。

また、金融機関から借入するため、勤務先や勤続年数・年収などの属性が良いほど融資を得やすいものです。

大きなリターンは期待できませんが、長期に渡り安定した収入を得られ、管理を委託すれば投資に大きな手間もかかりません。

仕事が忙しく投資する時間が取れない人やコツコツ投資したい人におすすめと言えるでしょう。

副業として投資する人や老後の資金など長期的な資産運用を目的としている場合は、株式投資よりも不動産投資をおすすめします。

また、不動産投資と株式投資は、両方投資することも可能です。

それぞれの投資の性質や目的が異なるので、リスク分散として両方投資するのも一つの手と言えるでしょう。

まとめ

不動産投資と株式投資のそれぞれのメリット・デメリットや向いている人の特徴をお伝えしました。

株式投資は、大きなリターンが狙える反面リスクも大きく、市場を常にチェックする必要があります。

不動産投資の場合は、ある程度の自己資金は必要ですが、投資の手間は少なく長期的に安定した収入を得られます。

サラリーマンなど仕事が忙しい人の副業や長期的な資産運用としては、不動産投資がおすすめです。

それぞれの投資の性質を理解したうえで、自分に合った投資方法を選ぶようにしましょう。

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この記事を書いた人

逆瀬川勇造

30代男性

資格:宅建士、FP2級技能士(AFP)

地方銀行、不動産会社を経て金融や不動産関連の情報をお伝えするフリーライターとして活動しています。
実務で得た知見を活かして、記事を読まれる方の困りごと解決に役立てられたらと考えています。

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