不動産投資

不動産投資ローンを組むのにおすすめの銀行はどこ?審査のポイントと併せて解説

不動産投資ローンを組みたいのですが、どこの銀行がおすすめなのでしょうか?

といった悩みにお答えします。

本記事の内容

  • 不動産投資ローンで利用を検討したい銀行一覧
  • 銀行が不動産投資ローンの審査で重視するポイント①:個人の属性
  • 銀行が不動産投資ローンの審査で重視するポイント②:物件の収益性

不動産投資では、金融機関からローンを利用するのが一般的です。

不動産投資ローンは多くの金融機関から提供されており、金利や申し込み条件もさまざまです。

どの金融機関を利用すれば良いのか分からないという方も多いでしょう。

この記事では、不動産投資ローンの利用におすすめの銀行や審査のポイントなど解説していきます。

これから不動産投資を始めるという方は、以下の記事をご覧ください。

【初心者向け】不動産投資の始め方!7つのステップで徹底解説!

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不動産投資ローンで利用を検討したい銀行一覧

不動産投資ローンで利用を検討したい銀行一覧

不動産投資では、どの金融機関で融資を受けるのかは重要なポイントとなります。

不動産投資ローンは、どの銀行でも融資を受けられるわけではなく、また、金利や融資条件も大きく異なるものです。

高額な借入となる不動産投資ローンでは、たった数パーセント金利が異なるだけでも返済総額にかなりの差が出てしまいます。

すこしでも有利な条件で融資を受けられるように、金融機関選びを慎重にする必要があるのです。

ここでは、不動産投資する際に検討したい銀行を9行紹介します。

その①:日本政策金融公庫

政府系の公庫である、日本政策金融公庫。

民間の金融機関での借入が厳しい事業へも積極的な支援をしてくれるため、借入できる可能性が高くなります。

ただし、借入額は民間金融機関ほど高額な借入ができず、返済期間も短めに設定されています。

日本政策金融公庫に融資を申し込む場合、不動産投資として申し込めません。

申込む際には、不動産賃貸業として借入を相談するようにしましょう。

項目内容
個人申込
借入限度額4,800万円
借入期間20年
金利1.16~2.25
融資可能年齢公表なし
年収要件公表なし
その他女性や若者・高齢者では優遇措置あり

金利は、1~2%程と都市銀行の金利と同程度の低金利という特徴があります。

日本政策金融公庫の場合、事業計画書などの必要な書類が多く融資を受けられるまでに時間が掛かる点には注意しましょう。

その②:住信SBIネット銀行

ネットでやり取りするネット銀行である、住信SBIネット銀行。

対面ではなくネット上で審査や契約手続きが完了するので、便利に利用できるという特徴があります。

項目内容
個人申込可能
借入限度額300万円~1億円
借入期間最長35年
金利年2.95~8.9(変動金利)
融資可能年齢20歳以上・完済時79歳以下
年収要件公表なし
その他保証会社の保証を受けられる必要あり

不動産担保ローンであり、不動産を担保にしてローンを組みます。

使用目的は、不動産購入だけでなく借り換え資金など事業性資金を除けば原則自由となり、住宅ローン返済中でも利用可能です。

その③:スルガ銀行

地方銀行でありながら、全国の物件に対応しているのがスルガ銀行です。

スルガ銀行の不動産投資ローンでは、居住用不動産だけでなく区分所有物件・オフィス・ホテルなどさまざまな不動産に対応しています。

項目内容
個人申込可能
借入限度額10億円以下
借入期間最長35年
金利公表なし(変動金利)
融資可能年齢20歳以上65歳未満・完済時82歳未満
年収要件公表なし
その他団体信用生命保険への加入が必要

最高10億円までの借入が可能であり、事業用不動産でも利用できます。

その④:静岡銀行

地方銀行の中でも、横浜銀行や福岡銀行・千葉銀行に並ぶトップ銀行である静岡銀行。

静岡銀行では、不動産投資への積極的な融資が行われています。

項目内容
個人申込可能
借入限度額1億円以下
借入期間最長35年
金利公表なし(変動金利)
融資可能年齢20歳以上70歳未満・完済時82歳未満
年収要件100万円以上・3年以上の勤務
その他・保証会社の保証を受けられる必要あり
・団体信用生命保険の加入可能

その⑤:りそな銀行

メガバンクに次ぐ規模を誇るりそな銀行。

最高3億円までの融資を受けられます。

項目内容
個人申込可能
借入限度額100万円以上3億円以下
借入期間最長30年
金利公表なし(変動金利)
融資可能年齢20歳以上70歳未満・完済時80歳未満
年収要件公表なし
その他日本国籍、永住許可または特別永住者の人

その⑥:横浜銀行

トップクラスの地法銀行である横浜銀行でも、不動産投資ローンを積極的に行っています。

項目内容
個人申込可能
借入限度額3億円以下
借入期間最長35年
金利公表なし(変動金利)
融資可能年齢20歳以上
年収要件公表なし
その他・1名以上の保証人が必要な場合あり
・団体信用生命保険の加入可能

3億円を超える融資についても相談できます。

ただし、団体信用生命保険を付けた場合は2億円以下となるので注意が必要です。

その⑦:オリックス銀行

オリックス銀行の不動産投資ローンは、借り換えからアパート・マンションの購入など幅広い投資ニーズに対応しています。

項目内容
個人申込可能
借入限度額1,000万円以上2億円以下
借入期間最長35年
金利公表なし(変動金利)
融資可能年齢20歳以上60歳未満・完済時80歳未満
年収要件500万円以上・3年以上の勤務
その他・団体信用生命保険の加入が必要
・直近1年以内で住宅ローンなどお支払いに遅延がない人

借入対象不動産の所在地が、首都圏・近畿圏・名古屋市・福岡市に限定されているので注意しましょう。

また、1,000万円以上での借入となり少額では借入できません。

その⑧:各地域の地方銀行

地方銀行とは、各都道府県を営業基盤とする銀行のことを言います。

一般的な、不動産投資ローンの金利相場は、1.5%~4.5%程と都市銀行より高めに設定されていることが多いでしょう。

しかし、不動産投資ローンでは都市銀行で融資を受けるのが難しいのに対し、地方銀行は比較的融資を受けやすくなります。

ただし、すべての地方銀行で不動産投資ローンを提供しているわけではなく、融資条件も銀行によって異なるので注意が必要です。

不動産投資ローンに積極的な地方銀行なら、良い条件で融資を受けられる可能性もあるので、一度住んでいる地域の銀行に相談してみるとよいでしょう。

その⑨:各地域の信用金庫

地域の中小工業社者や個人のための金融機関である信用金庫でも、不動産投資ローンを利用できます。

信用金庫での不動産投資ローンの金利相場は、2%~3%程が目安です。

地方銀行よりも金利が高い傾向がありますが、融資を受けやすいという特徴もあります。

ただし、対応エリアが限定されているので、該当する地域の信用金庫に相談するようにしましょう。

銀行が不動産投資ローンの審査で重視するポイント①:個人の属性

銀行が不動産投資ローンの審査で重視するポイント①:個人の属性

不動産投資ローンを利用するには、金融機関の審査を通る必要があります。

金融機関の審査では、さまざまな項目を審査されるものです。

なかでも、重視されるポイントが「個人の属性」と「物件の収益性」です。

まずは、個人の属性について見ていきましょう。

個人の属性とは、契約者の返済能力や信用度に関わる情報のことです。

金融機関では、融資の際に「この人にいくらまで貸せるのか」「返済をきちんとしてくれるのか」を判断し、融資の可否や額・金利を決定します。

その判断材料として、個人の属性が重視されるのです。

個人の属性でチェックされるポイントには、次のようなことがあります。

  1. 個人信用情報
  2. 年収や勤め先
  3. 他の借入

それぞれ詳しく見てきましょう。

その➀:個人信用情報

個人信用情報とは、クレジットカードの利用状況など個人のお金に関わる履歴のことを言います。

借金やクレジットカードの支払いに関する滞納や遅延などは、この個人信用情報を調べることで把握可能です。

不動産投資ローンに関わらず、銀行や消費者金融などでローンを組む場合、個人信用情報が照会され過去の履歴をチェックされます。

ちなみに、いわゆる「ブラックリスト」になるとは、この個人信用情報に自己破産などの金融事故情報が掲載された状態のことを言い、ブラックリスト状態では借入はほぼ不可能です。

また、過去にクレジットカードの支払い延滞や携帯料金の未払い(端末料金込みの場合)があるケースでも、審査が通りにくくなる可能性があります。

個人信用情報は、自分でも信用情報機関に問い合わせて確認できるので、気になる方は審査前に一度確認してみるのもおすすめです。

その②:年収や勤め先

年収や勤め先は、返済能力を審査するうえで重要なポイントとなります。

基本的に、長期に渡って安定した企業に勤めていると、審査に有利になる傾向があるものです。

そのため、公務員や上場大企業などは融資を受けやすくなるでしょう。

勤続年数も返済能力を判断するうえではポイントとなり、金融機関により異なりますが一般的には3年以上の勤続年数が目安とされています。

何回も転職している人や、就職後間もない場合審査が厳しくなる可能性があるので、注意しましょう。

その③:他の借入

住宅ローンやカーローン・奨学金など他に借入がある場合は、審査対象となります。

借入金額には、上限もあるため融資予定額を含めて借入総額もチェックされるのです。

他での借入が多い場合、融資を受けられない場合や受けられても希望額よりも低くなる可能性があります。

その他の借入が少額なら、審査前に完済しておくことをおすすめします。

また、金融機関の多くでは、その他の借入での返済表などの提出を求められるので用意しておきしましょう。

銀行が不動産投資ローンの審査で重視するポイント②:物件の収益性

銀行が不動産投資ローンの審査で重視するポイント②:物件の収益性

不動産投資ローンでは、投資物件の収益性も審査の重要なポイントとなります。

住宅ローンであれば、返済は給与から賄われるため個人の属性で重要です。

しかし、不動産投資ローンは基本的に家賃収入で返済されるので、物件の収益性は返済能力を見るうえでも大切になります。

そのため、個人の属性では問題がなくても、物件の収益性が悪くてローンの審査に通らないというケースもあるのです。

収益性をチェックするうえで、基準となるポイントには次のようなものがあります。

  1. 賃料
  2. 立地
  3. 築年数

その➀:賃料

家賃収入を得る場合、賃料設定は重要なポイントとなります。

ただし、賃料は高く設定すればいい訳ではありません。

相場よりも高すぎる賃料では、入居者が入らない可能性も高くなり収入に影響する恐れがあるものです。

賃料設定では、設定金額の妥当性もチェックされるので注意しましょう。

その②:立地

物件の立地は、入居率を左右するため立地も審査の対象となります。

  • 駅に近いか
  • 周辺に学校や病院、商業施設はあるか
  • エリアの人口
  • 将来の開発予定

上記のようなポイントはチェックされるので、物件選びはニーズを調査し慎重に判断するようにしましょう。

その③:築年数

入居率を安定させるためにも築年数は重要なポイントとなります。

基本的は、築浅で設備が新しい物件のほうが入居者からのニーズも高くなるため、審査でも有利になるでしょう。

また、築年数は融資の借入期間を左右するものでもあります。

金融機関では、借入期間は物件の法定耐用年数より短く設定するのが一般的です。

融資の際には、物件に抵当権を設定して返済が滞った場合、金融機関は物件を売却して残債を回収します。

将来の売却を見据え法定耐用年数以上の借入期間は設定されないものです。

そのため、築年数が経過している物件では借入期間も短くなる可能性があるので、注意しましょう。

不動産投資ローンの審査の際には、上記のようなポイントをチェックされます。

もし、審査に通らなかったとしても、自分の属性を上げることや物件を見直すことで、審査に通る可能性があるものです。

また、審査の基準は金融機関により異なります。

一つの銀行では審査に落ちても、他の銀行では審査を通ったというケースは珍しくありません。

不動産会社で金融機関を紹介してくれますが、自分でも事前に条件の良い銀行をいくつか選定しておくとよいでしょう。

まとめ

不動産投資ローンを組むのにおすすめの銀行についてお伝えしました。

不動産投資を始めるには、まずローン審査の承認を得る必要があります。

また、ローン承認を得ることができたとしても、数十年にわたってローンを返済していく必要があることから、しっかり返済していける金融機関を選ぶことが重要です。

これから金融機関を探し、ローン審査を受けるという方は、本記事の内容を参考になさってください。

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この記事を書いた人

逆瀬川勇造

30代男性

資格:宅建士、FP2級技能士(AFP)

地方銀行、不動産会社を経て金融や不動産関連の情報をお伝えするフリーライターとして活動しています。
実務で得た知見を活かして、記事を読まれる方の困りごと解決に役立てられたらと考えています。

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