不動産投資

投資用不動産営業の仕事の内容とは?不動産投資の勉強のために転職するのはあり?

不動産投資の営業ってどんな仕事なんでしょうか?不動産投資のために転職ってありですか?

といった悩みにお答えします。

本記事の内容

  • 投資用不動産営業の仕事とは?
  • 投資用不動産営業として働くメリット
  • 投資用不動産営業として働くデメリット
  • 不動産投資の勉強のために投資用不動産営業に転職するのはあり?

不動産投資をしている方の中には、投資用不動産営業への転職を検討している方もいるでしょう。

不動産投資の知識を身に付けるためや稼ぐためなど転職を検討する理由はさまざまですが、実際の投資用不動産営業とはどのような仕事なのでしょうか。

投資用不動産営業の仕事には、メリットもありますがデメリットもあるため、慎重に転職を判断する必要があります。

この記事では、投資用不動産営業の仕事内容からメリット・デメリットについて分かりやすく解説します。

これから不動産投資を始めるという方は、以下の記事をご覧ください。

【初心者向け】不動産投資の始め方!7つのステップで徹底解説!

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投資用不動産営業の仕事とは?

投資用不動産営業の仕事とは?

まずは、投資用不動産営業の基本について確認していきましょう。

投資用不動産を販売する仕事

投資用不動産営業とは、名前の通り投資用の不動産を販売する仕事です。

不動産営業には、大きく「居住用不動産営業」と「投資用不動産営業」の2つがあります。

居住用不動産とは、住むことを目的とした不動産のことです。

それに対して、投資用不動産とは住まずに貸し出すなどして収益を得るための不動産のことをいいます。

この投資用不動産を売る仕事が、投資用不動産営業です。

投資用不動産営業の場合、基本的に自分で営業をかけて買主を見つけるのが一般的です。

問い合わせに対する営業もありますが、多くの場合は営業電話や飛び込みなどで顧客にアプローチして営業となります。

居住用不動産の場合、基本的に顧客の方から物件情報を見て申し込んでくるものです。

それに対して、投資用不動産営業の場合は自分で顧客を開拓していくという点が、大きな違いと言えるでしょう。

成果報酬制が一般的

「投資用不動産営業は稼げる」という話を耳にした方もいるでしょう。

投資用不動産営業は、基本的に成功報酬による歩合制です。

また、年齢や経験・勤務期間に関わらず実力主義を採用している会社も多くあります。

そのため営業成績が優秀な営業マンであれば、若くても1,000万円以上の収入を得ている人も珍しくないのです。

売ることに自信がある人であれば高収入を得られる可能性があり、稼ぎたい人にもおすすめの仕事と言えるでしょう。

取扱額が大きく営業難度が高い

高収入を得られる可能性がある反面、営業難度が高い点には注意しなければなりません。

投資用不動産は、購入額が数千万から億単位となるのが一般的であり、簡単に投資を決断する人は少ないものです。

また、基本的な投資用物件を購入する人は、経営者などの社会的地位の高い人や富裕層が多くなるため、対等に話せるだけの知識や営業力が必要になります。

一日に何百件と営業電話を掛けても契約につながらないということは、珍しくないでしょう。

投資用不動産営業では、営業難度の高さを乗り越えられるだけでの営業力やタフさが求められます。

投資用不動産営業として働くメリット

投資用不動産営業として働くメリット

ここでは、投資用不動産営業として働くメリットについて見てみましょう。

メリットとしては、次のようなことがあります。

  1. 高い収入を実現しやすい
  2. 未経験でも転職しやすい
  3. 実力があれば出世しやすい
  4. 不動産投資に関する知識を身に付けられる

メリット①:高い収入を実現しやすい

投資用不動産は1棟1棟の販売価格が高い傾向があり、契約できれば高い収入を得ることが可能です。

営業力さえあれば、他の職種よりも多く稼げるでしょう。

多くの会社で実力主義の成功報酬型を採用しているので、やればやるだけ報酬を得られやりがいがあるという魅力があるのです。

メリット②:未経験でも転職しやすい

投資用不動産営業への転職は比較的ハードルが低い傾向があります。

就職するために特別な資格や許可が必要なく、学歴や経験を問わない会社も多いでしょう。

また、最近は女性の投資用不動産営業も増えており、女性でも高収入を上げ活躍している人も多いものです。

未経験や性別・学歴に関わらず挑戦しやすいという点はメリットと言えるでしょう。

メリット③:実力があれば出世しやすい

年齢や経験に左右されず実力があれば、若くても出世が可能です。

本人の能力ややる気次第で、大きく稼ぐことやスピード出世もできるのは、投資用不動産営業の大きな魅力と言えるでしょう。

メリット④:不動産投資に関する知識を身に付けられる

不動産投資営業するには、不動産投資全般に関する豊富な知識が必要です。

知識が豊富にあることで顧客への営業も説得力を増し信頼獲得にもつながります。

また、仕事で得た知識は自分の不動産投資にも役立てられるでしょう。

投資用不動産営業として働くデメリット

投資用不動産営業として働くデメリット

魅力の多い投資用不動産営業ですが、デメリットもあるので理解したうえで判断する必要があります。

デメリットとしては、次の3つが挙げられます。

  1. 営業難度が高い
  2. 幅広い知識が必要
  3. 成果が上がらなければ収入が下がる

デメリット①:営業難度は高い

先述したように、投資用不動産営業に営業難度は高いというデメリットがあります。

不動産投資は近年注目が集まっていますが、まだ取り組む人は多くはありません。

また、投資用の不動産であるという点も営業難度を高める原因となるのです。

居住用不動産であれば「生活に必要なもの」であるため、購入を検討している人の後押しをすれば契約につながる可能性が高くなるものです。

それに対し投資用不動産は、必ず必要なものではありません。

資産運用を検討している人相手であっても、契約してもらうには必要性を「説得」して納得してもらわなければならず、契約へのハードルは高いと言えるでしょう。

デメリット②:幅広い知識が必要

投資用不動産を営業するには、不動産だけでなく税金や法律・金融などの幅広い知識が必要です。

投資用不動産を検討する相手には、社会的地位の高い人やすでに投資経験者も多く営業マンよりも知識が豊富な人も少なくありません。

そのような人を納得させられるような、豊かな知識が必要になるのです。

投資用不動産を営業する際には、利回りや税金などの実践的な知識をアドバイスすることで、信頼を得ることが必要になります。

常に最新情報の入手や知識を得るための勉強を怠らない努力が必要でしょう。

デメリット③:成果が上がらなければ収入が下がる

実力主義であり大きく稼ぐことも夢ではありませんが、反面、契約が取れなければ収入が大きく下がる可能性もあります。

投資用不動産という商品を扱うため営業難度が高いだけでなく、豊富な知識や話術・人柄・タフさなども求められるものです。

そのため、適性がない人には厳しい業種である点には注意しましょう。

不動産投資の勉強のために投資用不動産営業に転職するのはあり?

不動産投資の勉強のために投資用不動産営業に転職するのはあり?

不動産投資をしている人の中には、投資用不動産営業への転職を検討している方もいるでしょう。

投資の知識が付けられ投資にも有利になるイメージがありますが、果たして投資用不動産営業への転職は有効なのでしょうか?

知識を身に付けることはできる

投資用不動産営業に転職することで、不動産投資に関する幅広い知識を身に付けられるというメリットがあります。

しかし、その知識は転職したら自動的に身に付くのではなく、結局は自分で勉強して身に付けるものです。

営業を通して実践的な知識を付けられるという魅力はありますが、自分で投資しながら知識をつける方がより実践的な知識とも言えます。

不動産投資営業は、適性のない人には厳しい世界でもあるため、知識をつけたいという理由であれば自分で投資しながら学ぶほうが効率的でしょう。

不動産投資の勉強については、不動産投資はどう勉強すればいい?書籍やセミナーなど具体的な勉強法とそれぞれのメリット・デメリットを解説で詳しく解説しています。

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営業するのと自分で投資するのは異なる

不動産投資を営業として顧客に勧めるのと、自分で投資するのでは大きく異なるものです。

営業する中で得た知識を投資に活かせるでしょうが、実際に自分で投資するとなると知識だけでなくリスクを負う覚悟や投資を続ける熱意・意志の強さなども必要になります。

そもそも投資用不動産営業の社員は不動産投資している?

投資用不動産の営業を受けたことのある人の中には、「魅力的な物件であれば自分で投資すればいいのでは」と感じた方もいるでしょう。

実は、投資用不動産営業を仕事にしている人で、自分も不動産投資をしている人と言うのは少ないものなのです。

その大きな要因が以下のような「買えない」「買いにくい」ことにあります。

  • ローン審査に通りにくい
  • 会社で副業が禁止されている
  • 本業に専念したほうが稼げる

ローン審査に通りにくい

不動産投資するには、一般的に金融機関でローンを組んで物件を購入するものです。

投資ローンは申し込んだら必ず受けられるものではなく、審査に通る必要があります。

投資不動産営業は、高収入を見込める反面契約がとれなければ収入が下がってしまい、その時々で大きな変化があるため安定した収入とは言い難いものです。

収入が安定しないとローン返済が滞る恐れがあるため、金融機関もローンに慎重になり借入できない可能性もあります。

不動産投資のローンについては、不動産投資ローンとは?利用するメリット・デメリットと審査承認を得るためのコツで詳しく解説しています。

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会社で副業が禁止されている

不動産投資は多くのケースで副業とは見なされないため副業禁止の会社であっても、投資できる可能性があります。

しかし、会社によっては不動産投資であっても副業として禁止している場合あるものです。

また、副業可能でも同業の副業を禁止しているケースもあります。

会社の規定で不動産投資が禁止されている場合、やりたくても投資できないのです。

不動産投資のために投資用不動産営業への転職を検討している方は、就職前に副業についての規定もしっかり確認しておくことをおすすめします。

不動産投資の副業については、不動産投資は副業に認定されないって本当?副業禁止規定や公務員でも不動産投資できる条件など解説で詳しく解説しています。

不動産投資は副業に認定されないって本当?副業禁止規定や公務員でも不動産投資できる条件など解説

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本業に専念したほうが稼げる

投資用不動産営業の場合、稼げる人は本業だけで高収入を得ることが可能です。

不動産投資で収入を得ようとすると、物件の購入や管理・入居者対応などの手間や時間が掛かってしまいます。

自分で不動産投資して本業の時間を減らすよりも、本業に集中してより多くの契約を獲得したほうが高収入というケースもあるものです。

まとめ

投資用不動産営業のメリットやデメリットについてお伝えしました。

投資用不動産営業は、営業力があれば若くても出世や大きく稼げるというやりがいのある魅力的な仕事です。

反対に、実力主義であり営業難度も高いので、適性のない人には厳しい世界とも言えます。

投資用不動産営業に転職することで不動産投資の知識を身に付けられますが、知識を身に付けることが目的であれば転職は慎重に検討することをおすすめします。

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この記事を書いた人

逆瀬川勇造

30代男性

資格:宅建士、FP2級技能士(AFP)

地方銀行、不動産会社を経て金融や不動産関連の情報をお伝えするフリーライターとして活動しています。
実務で得た知見を活かして、記事を読まれる方の困りごと解決に役立てられたらと考えています。

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