不動産投資

初心者が不動産投資を始めるのに抑えておくべきポイントを解説!

初めて不動産投資をする初心者です。どのくらいの資金が必要なのでしょうか?あと何をすればいいのか教えてください。

といった悩みにお答えします。

本記事の内容

  • 不動産投資を始めるにはいくら自己資金が必要?
  • 不動産投資を始めるための流れ
  • 不動産投資に向いている人とは?
  • 初心者が少額で不動産投資を始めるのにおすすめな物件

不動産投資に興味はあるけれど、どのように始めて良いか分からないという方も多いのではないでしょうか。

不動産投資で成果を上げるためには、まずは基礎知識や専門用語について勉強し、理解することが大切です。

そして身に付けた知識を元に投資する物件を選びましょう。

この記事では初心者が不動産投資を始めるのに押さえておくべき多くのポイントを詳しく解説します。

これから不動産投資を始めるという方は、以下の記事をご覧ください。

【初心者向け】不動産投資の始め方!7つのステップで徹底解説!

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不動産投資を始めるにはいくら自己資金が必要?

不動産投資を始めるにはいくら自己資金が必要?

不動産投資を始めるにはいくら時期資金が必要なのか気になる方も多いでしょう。

1,000万円や2,000万円という自己資金が必要だと考えている方もいらっしゃるかもしれません。

具体的にどのくらいの自己資金があれば、不動産投資が始められるのか一般的な考え方をご説明します。

ローンを組むには物件価格の2~3割程度の自己資金が必要

不動産投資ローンを組むには物件価格の2~3割程度の自己資金が必要なのが一般的です。

金融機関によって、購入予定の物件価格に対して、何割まで融資してくれるかは異なりますが、多くの場合、1~2割程度の自己資金を要求することが多くなっています。

また、不動産投資の場合、物件価格以外に、仲介手数料など、物件価格の1~2割程度の自己資金が必要になります。

これらの合計額で、物件価格の2~3割程度を用意しておかないといけないのです。

例えば、3,000万円の物件であれば600~900万円程度、1億円の物件であれば2,000~3,000万円程度は必要となります。

なお、新築ワンルームマンションなどの場合、フルローンといって物件価格の10割を融資してくれるケースもありますが、近年は不動産投資に対する融資は厳しめになっています。

これから不動産投資を始めるという方は、まずはある程度の自己資金が必要と考えておいたほうがよいでしょう。

自己資金が多いほど安定して運用しやすくなる

前述した通り、そもそも不動産投資を始めるにはある程度の自己資金が必要になります。

また、仮に金融機関が物件価格の満額を融資してくれるような場合でも、自己資金が多いほど安定して運用しやすくなるということを押さえておきましょう。

これには、以下のような理由があります。

  • ローンの借入額が少なくなることで毎月返済額が減りキャッシュフローが改善する
  • 突発的に費用が必要になったときに対応しやすくなる

結果として、いくらあれば安心かというと、明確な額はありません。

「自己資金はあればあるほど安心できる」ということになってしまうからです。

ある程度のリスクは覚悟のうえ、「購入したい物件価格に対して、2~3割程度をまずは用意する」と考えておくのがおすすめです。

不動産投資の自己資金については、自己資金ゼロで不動産投資を始めることはできる?メリット・デメリットから具体的なシミュレーションまでで詳しく解説しています。

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不動産投資を始めるための流れ

不動産投資を始めるための流れ

これから不動産投資を始めたいと考えている方は、具体的にどのように始めればよいか分からないという方も多いでしょう。

不動産投資を始める流れはシンプルで、以下のようなものです。

  1. 不動産の基礎知識を勉強する
  2. 不動産会社に問い合わせて物件を探す
  3. ローンの審査を受ける
  4. 売買契約を結ぶ
  5. 管理契約を結ぶ
  6. 運用開始

それぞれ見ていきましょう。

手順①:不動産の基礎知識を勉強する

不動産投資を始めるためにはまず不動産の基礎知識を勉強しましょう。

不動産業界には専門の用語や知識がありますので、まずは言葉の意味をしっかりと理解しましょう。

言葉の意味が曖昧なまま話を進めると、思わぬトラブルに発展する可能性が高くなりますので、注意が必要です。

不動産投資に関するインターネットの記事や書籍にも目を通し、基礎的な知識や考え方についても理解しておく必要があります。

始めに不動産業界についての基礎知識を勉強しておけば、その後の不動産会社や金融機関との打ち合わせもスムーズに進めることが可能です。

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手順②:不動産会社に問い合わせて物件を探す

次は不動産会社に問い合わせて物件を探してみましょう。

不動産会社に直接訪問することで物件情報を集めることも可能ですが、ある程度の知識を身に付けてから訪問することをおすすめします。

まずはインターネットで投資対象になりそうな物件を探して、不動産会社に資料請求の連絡を入れてみましょう。

複数の不動産会社に問い合わせを入れる中で、親身になって相談に乗ってくれる担当者のいる不動産会社を探し、一緒に投資用物件の選定を進めていく方法がおすすめです。

しっかりと購入者の気持ちを汲んでくれるような顧客目線を持った会社を選ぶことが、非常に重要です。

長く付き合えるような信頼できる不動産会社と関係性を強くしておけば、新しい物件情報など優先的に教えて貰える可能性も高まります。

集まった物件情報の中から、気になる物件があれば直接現地に行って物件を見学してみましょう。

現地に行けば、その物件の雰囲気や生活環境など資料では分かりえない貴重な情報が得られるはずです。

その上で、入居者が確保できそうな物件か総合的に判断しましょう。

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手順③:ローンの審査を受ける

購入検討の物件が見つかれば、次は不動産投資ローンの審査を受けます。

金融機関ごとに審査の条件が異なっていますので、審査を受ける金融機関を一つに絞らず、複数の金融機関の審査を受けてみましょう。

ローンの審査を受ける際には借入者の属性(年収や勤務先、信用情報)や物件の担保評価がポイントになります。

不動産投資ローンは事業性の高いローンですので、借入者の属性が良くても「購入希望の物件の収益性が低い」と金融機関に判断されれば、審査承認を得ることは難しくなります。

不動産投資ローンの利用を検討している人は他ローンの返済の遅延や延滞がないよう、十分に注意しておきましょう。

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手順④:売買契約を結ぶ

無事に不動産投資ローンの審査承認が得られたら、不動産の売買契約を結びます。

仲介会社を挟んで契約する場合は事前に仲介会社を通じて買付申込書を売主へ提出します。

要望があれば、買付申込書に購入希望額や購入条件など記入しておきましょう。

売主はその条件を見たうえで売却するか否かを最終的に判断することが可能です。

このタイミングで値下げ交渉などを行い、相互の合意が得られれば、売買契約へと進んでいきます。

契約前には重要事項の説明を受けたうえで、売買契約書に捺印しましょう。

次にローンの申し込みのため、金融機関とは金銭消費貸借契約を結びます。

金銭消費貸借契約を結ぶことで、融資を受けることが可能になります。

手順⑤:管理契約を結ぶ

物件の引き渡しが終われば、ついに不動産オーナーです。

その後の物件の管理を自分で行うのか管理会社に委託するのか判断し、管理会社に任せるならば、管理会社と管理契約を結ぶことになります。

管理を委託すると、管理会社が家賃の回収や敷地内の清掃や管理を行うため手間はかかりませんが、管理委託料を支払わなければなりません。

管理委託料を払うと支出が増加し、キャッシュフローは悪くなりますので、資金計画の段階で管理会社に委託するかどうかも合わせて検討することも大切なことです。

とはいえ、基本的には多くの方が管理会社に委託すると考えて問題ありません。

手順⑥:運用開始

物件の運用が始まれば、満室を目指して入居者の募集を行います。

入居してもらえる魅力的な物件にするためには、建物の修繕などが必要になるかもしれません。

入居率を高めるためのリノベーションを行うなど、費用対効果を考えながら、運用していきましょう。

運用についても管理会社に合わせて委託することが可能ですので、信頼できる会社に一度相談することをおすすめします。

不動産投資に向いている人とは?

不動産投資に向いている人とは?

どのような人が不動産投資に向いているのでしょうか?

ここでは、以下3つに分けて解説します。

  1. 安定した収入がある人
  2. まとまった資金がある
  3. 行動力がある人

その①:安定した収入がある人

まずは「安定した収入のある人」です。

不動産投資を始めるためには多くの場合、不動産投資ローンを組む必要がありますが、安定した収入が無ければローンを組むことができません。

また本業で安定した収入があれば運用中に想定外の出費が発生した場合や空室時の収入の減少にも耐えられます。

損失が出るような状況においても本業の安定した収入で持ちこたえることができ、長期の運用が可能になります。

不動産投資の年収については、不動産投資を始めるのに必要な年収とは?年収帯毎に解説で詳しく解説しています。

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その②:まとまった資金がある

2つめは「まとまった資金がある人」です。

まとまった資金がある人はローンを組まなくても自己資金で物件を購入することができます。

またローンを組む場合においても物件価格の2~3割程度の自己資金が必要になる場合がありますが、まとまった資金があればスムーズに投資を行うことができます。

その③:行動力がある人

3つめは「行動力がある人」です。

不動産投資を始めるには、いろいろな物件を見て購入するか否か素早く決断する必要があります。

素早く決断するためには、金融機関や不動産会社と連携を図りながら検討していくことが重要です。

行動力を発揮して独自の情報収集を行うことができれば、良い物件との出会いも多くなり、優良物件を購入できる可能性が高くなります。

リスクを恐れすぎて行動に移せない人は不動産投資に向いていません。

直感に任せた無鉄砲な行動は失敗するリスクが高まりますので、冷静な判断を持ちつつ行動することも大切です。

初心者が少額で不動産投資を始めるのにおすすめな物件

初心者が少額で不動産投資を始めるのにおすすめな物件

初心者はまず少額で不動産投資を始めることがおすすめです。

ここでは、最後にそうした、少額で始められる不動産投資について、3つの物件をご紹介したいと思います。

区分マンション

まずは区分マンションです。

区分マンションはアパートやマンションの一棟買いに比べて少額で購入できるため、不動産投資ローンを利用しても返済の負担は小さく済みますので、初心者でも余裕を持った運用が可能です。

特に中古のワンルームであれば融資額も少なくて済みますので、安心して運用できます。

築古物件や地方物件より、物件情報を得られやすい為、不動産投資の勉強材料にピッタリです。

築古物件

2つめは築古物件。

築古物件は建物の価値が下がっているため割安で購入できれば高い利回りが期待できます。

しかし購入時にすでに高額な修繕費を必要とするような物件は初期コストが高くなってしまいますので、避けた方が無難かもしれません。

少額で投資を始めることはできますが、投資の見極めにはさまざまな知識が必要となります。

多くの物件を見学するなかで、慎重に判断していくことをおすすめします。

地方物件

3つめは地方物件です。

地方の物件は都市部に比べて安く購入することができ、利回りが高いことが魅力です。

物件を安く購入できれば、全額をローンで購入しても安定した運用が可能となります。

自宅から遠い地方の物件でも物件の管理においては管理会社に任せる場合がほとんどですので、心配はいりません。

ただし、土地勘のない場所での物件購入は慎重に行いましょう。

購入時の条件はよくても、地方は賃貸需要が低いため入居者を確保しにくい場合もありますので、注意が必要です。

不動産投資の地方投資については、地方での不動産投資がおすすめ?メリット・デメリットや注意点を解説!で詳しく解説しています。

地方での不動産投資がおすすめ?メリット・デメリットや注意点を解説!

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まとめ

これから不動産投資を始めたいと考えている方に向けて、不動産投資の流れやおすすめの物件についてなどお伝えしました。

不動産投資は大きなお金の動くもので、リスクはありますが、知識や経験を身につけることで、管理会社に任せながら収益を得ることができる魅力的な投資法です。

最初に必要な自己資金など、本記事や、本サイトでご紹介の他の記事も参考にしながら、実際に不動産投資に取り組んでみることをおすすめします。

これから不動産投資を始めるという方は、以下の記事をご覧ください。

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この記事を書いた人

逆瀬川勇造

30代男性

資格:宅建士、FP2級技能士(AFP)

地方銀行、不動産会社を経て金融や不動産関連の情報をお伝えするフリーライターとして活動しています。
実務で得た知見を活かして、記事を読まれる方の困りごと解決に役立てられたらと考えています。

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